「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の特急券、グリーン券です。
高知から窪川間で運転され、行きの窪川行きが 「立志の抄」帰りの高知行きが「開花の抄」という名前が後ろにつきます。
かなり長い列車名になってしまうため、マルス上の券面では「時代の夜明け 立志の抄」と省略して表示されています。
以前は「志国高知 幕末維新号」というトロッコ列車としての運転でしたが、2020年よりこの列車に衣替えして特急化及びグリーン席化していますが、高知~窪川自体が100km未満のため、特急券・グリーン券込みで2500円と比較的低廉になっています。
また、途中で長時間停車があるため、トロッコ列車時代よりも所要時間が伸びているのが面白いですね。まあ特急とはいえ、「特に急がない」列車ということでしょう。
金ピカな車内
トロッコ列車時代から派手でしたが、今回もなかなか派手です。
車内は見たのは1号車だけですが、一言でいうと金ぴか・・・です。
JR四国のキハ185を改造した車内です。本来1号車はグループ向け客を想定したレイアウトで、テーブルを真ん中に配置した4人がけなのですが、(写真の奥の座席配置)この場合、他人の客とかち合った場合に新型コロナの感染拡大につながってしまうということで、テーブルを窓向けに配置するようにしています。(写真の手前の座席配置)
そのうえで、4人掛けテーブルは3~4人以上のグループ限定で販売するように設定されています。(窓向きシートは一人から可能)
このテーブル配置はもともとこのように可変にできるように設計されていたそうで、コロナ渦で思わぬ形で設定が生きたとのことです。
内装はなんとかいうか、マジでキンキラキン(死語?)
ゴールドを配色に使うのはJR西日本の車両でよく見かけるのですが(トワイライトエクスプレスなど)JR他社ではあまり見ないため、実際に乗ると軽く驚きます。
19世紀の芸術をイメージしたということですが、これだとどっちかというとゴシック調にみえなくもない(笑)
改造元のキハ185は前面展望ができるのが一つの売りでしたが、改造後は大胆にも全部埋めてしまい、フルスクリーンにしてしまうというかなり大胆なアレンジが施されています。
やっぱり日本酒だね
コロナ渦ということで乗車率は寂しい3割程度。2号車は7人程度とかなり空いた状態でスタート。もっとも高知の次は土佐久礼まで時刻表上では停車は行わないため、これで利用者はほぼ確定です。
しばらく高知の市街地を走りますが仁淀川を渡ると郊外に入っていきます。
今回は食事を頼んでいたので運ばれてきました。ついでに地ビールと日本酒の飲み比べセットを注文。
価格は5000円。最近の価格相当って感じでしょうか。高知の料理というとカツオを筆頭に豪快なイメージがありますが、今回はわりと上品目。ただ、地元の食材しかも海産物が多めなのはやはり高知なのでしょうか。
日本酒は飲み比べセットを購入。こっちで銘柄指定ではなく、向こうがセレクトした3つの銘柄がでてきます。
今回出てきたのは「船中八策(司牡丹)」「CEL-24(亀泉酒造)」「土佐宇宙酒 宇宙龍(司牡丹)」と司牡丹が2種類。んで簡単な解説がついてくるんだけど、「船中八策」が「やや辛口」カテゴリになっているのは絶対「超辛口」の間違いだと思う・・・
ただ、一応フォローすると「船中八策」は酸味が強めなので、超辛口といっても苦味は少なくて案外飲みやすいすっきりした味わいです。。。。
別に自分は呑兵衛ではないつもりですが、アテンダントに心配されました。いやいやこれぐらい普通でしょ。
そして料理はやっぱりビールよりも日本酒のほうがばっちりあいました。なんというか味がケンカしないというか。
土讃線から海を見る
途中の安和駅で停車。ここでは降車可能で、一息つけることができます。
また、この駅は土讃線で海に近い駅として有名で、駅ホームから海を眺めることができます。
少ない乗客は一斉に降車して写真を撮ったり、海を眺めたり。
トロッコ列車と違って外の空気を吸うことはなかなか難しいですが、こうやってメリハリをつけることで、旅に変化をつけることは重要ですね。
ここから土佐久礼にかけては太平洋が望めるハイライト区間になり、海の景色を堪能できるようにゆっくりと走っていきました。
土佐久礼を過ぎるとしばらくして終点窪川。
終点ではコーヒーが用意されていました。
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