昨年秋~冬に発売された「鶴見線・南武支線開業80周年パスです。
鶴見線全線と東海道線(というか京浜東北線)の川崎~鶴見間、南武線の川崎~尻手~浜川崎間、京急の京急鶴見~京急川崎~小島新田間、鶴見、川崎駅東口発の臨港バスの大半の路線がフリー区間となります。
エリアは案外狭いのですが、価格が500円と安いので、モトをとるのは簡単です。
横長の120m券なので、自動改札が通れません。
こちらは、臨港バスの車両。
川崎駅で見ると、写真の富士電機もそうですが、行き先が日清製粉だの、日立造船だの、東芝京浜だの工場名がずらずらと行き先にでてくるのはさすがに京浜工業地帯の中核ですね。
急行バスもあるのですが、運転が平日の朝ラッシュ限定ということもわかるように、完全に工場勤務輸送がメインのようです。
んでもって鶴見線ですが、まさに工業地帯のど真ん中を走る感じです。
そんな中でも海芝浦はある意味知名度抜群な駅でしょう。
海芝浦駅はまさに海のそば、運河のそばの駅でホームに海が隣接しています。
で、海芝浦は駅から出られない駅としても有名ですね。
駅舎が東芝の通用門となっており、東芝の社員証か、許可を受けた人しか駅舎から事実上出られません。
もっとも海芝浦駅はその駅に面するロケーションということで、デートスポットになっており、工場の帰宅客とデート客が居合わせることになることもしばしば。
通常こういう終端駅はすぐに折り返してしまうのですが、わざとなのか、たまたまなのか海芝浦での停車時間を15~20分ほど取っています。
これで海沿いのホーム見物の客を満足させます。
一方、彼氏彼女と一緒に居たい(?)向きには、東芝が駅の中に海芝公園という公園を作ってしまいました。
もちろんここの東芝の私有地ですが、海芝浦を訪問した人はOPEN時間帯(9:00~20:30)ならば誰でも入れます。
訪問客の憩いの場ではあるのですが、写真を見るとおり、海に面したベンチに視界の先はベイブリッジが見え・・・どう考えても夜になるとカップルで埋まりそうな気がします。
そんな海芝浦ですが、手前の新芝浦から少し入った先から既に東芝の敷地内になっています。つまり工場の敷地内をJRの旅客電車が走ることになります。
さて、鶴見線開業80周年を記念して、一部の電車にヘッドマークが取り付けられました。
円形のマークで、ヘッドマークにも工場が描かれているのが鶴見線らしいといえばらしいです。
なお、工場地帯ということで、朝夕は本数が多いものの、昼間は極端に本数が減るのがこの鶴見線の特徴。海芝浦はまだ本数があるものの、浜川崎~扇町は2時間電車がなかったり、大川支線にいたっては昼間はまったく電車がないので、訪問は意外と計画的に行う必要があると思います。
都会だから電車が多いだろう・・・というつもりで、無計画に鶴見線を訪問すると、結構墓穴を掘る羽目になるので要注意です。
さて、海芝浦駅とともに、鶴見線でよく紹介される駅があります。
それは国道駅。
こちらはよく映画とかのロケで使われていますが、高架下部分が開業当時からほとんど手を加えられておらず、まるで時が止まったかのような錯覚を受けることがあります。高架下には居酒屋などの店が入り、まさに「昭和」な感じの駅です。
80年間そのままということは、太平洋戦争で空襲も受けており、機銃掃射の跡も残っていたりします。
コメント
田舎者には敷居が高そうな鶴見線・南武支線ですね。
通勤ラッシュにも慣れていないもので…
国道駅の表示を見ると、広島県にある道路の上どころか田んぼに囲まれた「道上駅」を思い出してしまいます。
でも扇町なんかは2時間に一本しかなかったりしますね。。。
とにかく鶴見線は距離が非常に短いので、乗りつぶし目的だと大川支線みたいな特殊な例を除けばそんなに難しくないと思います。
大川支線についてはそもそも昼間は列車がないので・・・・
大川支線は前からこんなに本数少なかったかな?
15年ほど前、クモハ12がいたころはもう少し本数があったような気が。。。
大川支線は乗り潰しでネックでしたが新庄から東京の羽田空港から帰る時に乗る事でクリアしました。
海芝浦駅は夜景がきれいでした。
確かに羽田からだと直線距離ですぐですしねえ。
でも電車でいくと案外面倒だったりします。
天空橋~川崎貨物タ~浜川崎の東海道貨物線が旅客線化していればあっという間についてしまうのでしょうが・・・