「つばさ107号」の新幹線特急券です。先日の「つばさ136号」と同じくえきねっと発券のえきねっと割引になっています。
こちらは東北新幹線と山形新幹線を直通しています。山形新幹線といっても実態は在来線で、料金体系は在来線の特急料金を適用します。
このように新幹線と在来線を両方乗る場合、山形新幹線の場合は「幹在特」と呼ばれる記載がされます。
これは新幹線の「幹」と在来線の「在」、そして特定の特急料金を示す「特」がついています。
さてこの料金ですが一筋縄ではわかりにくいです。通常は時刻表のピンクのページの三角表を見ると一発ですが、ここはあえて料金を解剖してみましょう。
・郡山~福島の新幹線の特急料金は2,300円(新幹線特急料金2,200円+繁忙期で200円増し-えきねっと割で100円引き)
・福島~米沢の在来線の特定の特急料金が910円(特定特急料金870円+繁忙期で140円増し-えきねっと割で100円引き)
合計3,310円となります。
つまり「幹在特」というのは通常の新幹線特急料金「幹」と特定の(在来線)特急料金「在特」をかけあわせたものといえます。
特定の新幹線特急料金「幹特」+特定の在来線特急料金「在特」という組み合わせもあり、この場合は「幹特在特」と表記されます。これは九州新幹線に事例があります。
さて、山形新幹線ですが、写真のように、山形新幹線区間はなんか新幹線らしくありません。
また踏み切りを横断したり、単線で行き違いを行ったりとまさに「在来線」なんですが、一応「山形新幹線」を名乗っています。
在来線は最高速度は130km/hにとどまるので、通常の在来線特急と大差ありませんが、乗り換えなしで東京から山形にいけるのが大きなセールスポイントで、時間的にも手ごろなので並行する航空機を圧倒し、常に混んでいる印象があります。
ただし、冬は福島~米沢にある板谷峠にかなりの積雪があり、しばしば大きな遅延を起こすこともあります。
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