特急「豊肥本線かわせみ やませみ」指定券(九州寺社めぐり)

特急「豊肥かわせみやませみ」指定券

2025年の夏に運行された「豊肥本線かわせみ やませみ」です。2025年のダイヤ改正で、従来熊本~宮地間を往復運行していた「かわせみ やませみ」と「あそ」の運行が停止され、かわって従来は熊本~別府を往復していた「あそぼーい!」が熊本~宮地間を2往復するようになりました。

特急「あそ2号」指定券
熊本~宮地を結ぶ「あそ2号」の指定券です。特急「あそ」は、2020年の熊本地震による豊肥本線肥後大津~阿蘇間の被災区間復旧のダイヤ改正で登場した比較的新しい特急で、熊本~宮地駅間を結びます。ただし、2...
特急「かわせみ やませみ」指定券(カウンター席)
JR九州のD&S列車の一つ、「かわせみ やませみ」の指定券です。列車自体は既に何度か乗っているのですが、本ブログでは初出となります。本来は熊本~人吉間のD&S列車として2017年に登場。「SL人吉」と...
特急「あそぼーい!103号」指定券
「水戸岡鋭治の幸福(しあわせ)な鉄道展」見学のあと、博多から九州新幹線のさくらで熊本に転進、そこから「あそぼーい!103号」で阿蘇に向かいます。列車名に「!」が入るのが新鮮。もともとは「オランダ村特急...

以降、「かわせみ やませみ」専ら「あそぼーい!」の検査時に代走として運行されてましたが、需要が大きかったのでしょうか、2025年夏に突如「あそぼーい!」とは別に「豊肥本線かわせみ やませみ」として運行されるようになっています。
ダイヤは行きの宮地行きが「あそぼーい!1号」の1時間前、熊本行きが「あそぼーい!4号」の1時間後と、利用客が多いと思われる時間帯に露払い列車、続行列車として運行されています。

ならばなぜ頭に「豊肥本線」とつけたのかというと、これは想像ですがアテンダントの乗務がないことが原因ではないでしょうか。
このためか、豊肥本線かわせみ やませみ」は加算料金+500円が必要な「D&S列車料金」は適用されず、通常のJR九州の特急料金で乗車できたのも特徴です。

ただ、JR九州としてもこれは本意ではなかったようで、おそらく阿蘇方面への輸送量のひっ迫に伴って増発したいけど、客室乗務員の手当てができなかったというのが本音ではないでしょうか。そのため、列車のみの運行として「D&S列車料金」が適用しない列車として、輸送力の確保を目指したのかもしれません。

なお、2025年12月の運行からは客室乗務員の手当てができるようになったからか列車名が「豊肥本線かわせみ やませみ」から「かわせみ やませみ71号/72号」と列車名がチェンジ。
運行時刻はそのままですが、客室乗務員が乗務して車内サービスが行われるようになった代わりに改めて「D&S列車料金」+500円を適用する列車となっています。
このため「豊肥本線かわせみ やませみ」の名称は数か月間のみと短命で終わってしまいました。

もっとも、その根底には豊肥本線/久大本線で使用するキハ185の車両不足という問題があります。
旺盛な湯布院需要を受けて特急「ゆふ」が5両編成に増結されましたが、今度は「ゆふいんの森」が検査等のためキハ185で代走すると、予備車がほとんどなくなってしまう事態になってしまいました。このため、過去に平日にキハ185の「九州横断特急」を運休して「あそぼーい!」を全車自由席特急で走らせるという奇策を繰り出したことがあります。
もっとも2026年にJR四国から余剰となったキハ185をJR九州が購入するようで、このような奇天烈な車両運用も今後はなくなるかもしれません。

なお券面上は「豊肥本線かわせみ やませみ」だと記載できる文字数(=11文字)をオーバーしてしまうため、「豊肥かわせみやませみ」とやや短縮した表記となっています。

「豊肥かわせみやませみ」だと10文字で、「かわせみ」「やませみ」の間にスペースを入れられますが、ボックスシートやソファ席などは列車名が「豊肥かわせみやませみS」となり、これで11文字ギリギリとなってしまうため、削ったものと思われます。

62.阿蘇神社

阿蘇神社の楼門

阿蘇神社の楼門。熊本地震で倒壊しましたが、このように無事復元されました。

2/27の記事から続く)

玉来から乗車した普通列車は定刻の15:46に宮地駅に到着。宮地駅を出て正面を約15分ほど歩くと阿蘇神社の楼門が左手に見えてきます。
・・・が今日はウォーキングイベントということで妙ににぎやか。イベントの中を潜り抜けて、阿蘇神社の楼門へ。

この楼門は本殿とともに先の熊本地震で倒壊しましたが、見事に復旧しています。楼門自体は大半が旧資材を流用したとのことですが、周りが新品の木で作られているため、楼門とまわりが妙にアンマッチなのも楽しい。
このあたりは復旧を担当した清水建設のHPに詳しくでています。

国指定重要文化財「阿蘇神社楼門」を往時の姿に修復 | 清水建設
清水建設(株)<社長 井上和幸>の施工により、2016年4月に熊本地震で全倒壊した阿蘇神社楼門が7年8ヵ月ぶりに往時の姿を完全に取り戻し、本日、竣工を迎えました。
新築の本殿

新築された?本殿。真新しい木の色が美しい。

本殿は大半が真新しい木となっていて、こちらは復元というよりも新築に近い感じがします。
この日も多くの参拝客が訪れていました。なお、ここは基本的に書置きとなります。

客室乗務員のいないD&S列車もまた楽し

かわせみ やませみと九州横断特急

かわせみ やませみと九州横断特急。九州横断特急発車後、ほどなく「豊肥本線かわせみ やませみ」も発車していきました。

宮地駅に戻り、構内に入ると既に「豊肥本線かわせみ やませみ」は入線済。客はまばらですが、阿蘇からたくさん乗ってくるのでしょう。キハ40の2両編成。内装は過去記事で紹介してますので割愛します。
なお、ワンマン運行でかつ客室乗務員もいません。このため車内で旅客サービスをする人がいないことになります。この場合区間を区切って車内改札の人員が入ったりするのですが、この日は最後まで純粋なワンマン運行となっていました。

阿蘇で大量の乗車がありますがそれでも6割ほどの乗車。比較的ゆったりとした乗車率で阿蘇を発車し、あとは立野、肥後大津、新水前寺と停車していきます。

阿蘇の山々

阿蘇はカルデラの中を走るという世界でも珍しい場所です。周りをぐるっと山で囲まれた地形は独特ですね。

阿蘇を出てしばらくはカルデラの中を走行します。「かわせみ やませみ」の車内はいたって静か。車内販売などがないため、車内を歩き回る人がおらず、また客室添乗員の観光案内などもないからでしょうか。前回乗車した「かわせみ やませみ」とは別列車と思えるぐらい雰囲気が違います。
もっともその分景色に専念できるのはいいのかも。

赤水を過ぎるとカルデラ内の盆地を過ぎ、立野火口瀬と呼ばれるカルデラの外輪山が途切れた部分を降りていきます。

崩落した阿蘇大橋

崩落した阿蘇大橋付近を走行。崖に道路がひっかかっているのは、地震の恐怖を呼び起こすのに十分です。

途中で阿蘇大橋の崩落現場横を通過。現場には慰霊碑などもあり、また崩落した道路の一部が残されているのもあって地震の記憶を呼び起こすには十分。

阿蘇大橋(残った橋桁等)
「熊本地震 記憶の廻廊」は、熊本地震の記憶を未来へ残し学ぶ回廊型フィールドミュージアムです。熊本地震の経験や教訓を学び、風化させず確実に後世に伝承し、今後の大規模自然災害に向けた防災対応の強化を図り、...
新阿蘇大橋

阿蘇大橋崩落後、架橋された新阿蘇大橋。地震の教訓から揺れに強い構造になっているとか。

一方で地震以降に建てられた新阿蘇大橋も。こちらは地震に強い橋として架橋されたそうですが、結構高いところを走ってます。
揺れたら振り落とされないかな・・・?

新阿蘇大橋 | 観光スポット
国道57号線沿いの南阿蘇村立野と、同村河陽をつなぐ全長525m、最大橋脚高97mの橋。2016年の熊本地震で崩落した阿蘇大橋に代わり、2021年3月、元の場所から600m下流に架橋されました。複数の橋...

しかし客室乗務員がいないとこうもまあ景色に集中してしまいますね。良いんだか悪いんだか(笑)

熊本駅到着

熊本駅到着。景色に集中できた?道中でした。

立野駅のスイッチバックを過ぎ、肥後大津を過ぎると熊本近郊の景色となるため、少々一休み。
気が付くと新水前寺に到着していました。

2025年から熊本~肥後大津間は新水前寺以外の駅は通過となっています。従来は水前寺や武蔵塚など熊本近郊の通勤需要も満たすように停車していましたが、どうも阿蘇方面への観光・ビジネス用に特化するために通過するようになったようです。
それだけ阿蘇方面への需要が増えた証なのでしょう。

熊本からは18:44発の八代行きに乗車。この日は八代泊です。

(3/3の記事に続く)

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