今回は小ネタです。というか小ネタにせざるを得ないというか(苦笑)。今ちょっとホットな話題になっている寝台特急「カシオペア」の特急券・寝台券です。
なぜホットかというと、まあなんというか「カシオペア」で使用していた車両であるE26系が今年6月で引退するということですかね。

寝台特急「カシオペア」で使用するE26系客車は1999年に登場。当時はトワイライトエクスプレスやサンライズエクスプレスなど寝台列車のリニューアルが盛んだった時期で、特に「北斗星」の「ロイヤル」の寝台券が取れないという問題に対して、JR東日本の回答が全車A寝台の寝台列車の投入でした。
一本しかないため隔日運行となり、検査時は長期運休しています。
登場以来上野~札幌間の寝台特急「カシオペア」として運行。しかし2016年3月の、北海道新幹線開業に伴い定期列車としての運行は終了し、以降E26系は「カシオペア紀行」として主にJR東日本管内を団体列車として運行しています。
しかしながら、E26系自体の老朽化や牽引する機関車の廃車などで今月で引退することになりました。考えてみれば「カシオペア」からの引退が2016年3月ですから、それから9年良く持ったほうだと思います。
きっぷの入手
さて本列車の乗車は2015年11月。当然ながら北海道新幹線開業を来年に控え、北斗星は2015年8月で運転終了。上野~札幌間の直通列車はこの「カシオペア」のみになっていました。
当然のことながらきっぷの争奪戦は熾烈を極めたことは言うまでもありません。ということで当時京都に住んでいた自分はさすがに「カシオペア」には乗らずに運行終了するのかなあ、と思ってたのですが・・・
JR北海道のインターネット予約サービスで何気に空席情報をぽちぽちたたいてたら、何げに明日土曜発の札幌発上野行きが空いているじゃありませんか。即座に携帯から5489に電話。その場で押さえました。
ちなみに「JR北海道予約サービス」は現在はなくなって「えきねっと」に統合されています。またJR西日本の5489の電話予約サービスも終了しています。この「JR北海道予約サービス」「5489電話予約」のコンボは「トワイライトエクスプレス」の「スイート」確保にも威力を発揮しました。
取ってから知り合いに同行を頼むとさすがに驚いたようですが、OKの返事。
株優で関空~新千歳空港の航空券を確保し、翌日関空に向かいました。「5489」のひきとりを関西空港駅で指定していたのですがみどりの窓口が「JapanRailPass」を求める外国人客で大混雑。当時のみどりの券売機は個室寝台の引き取りができなかったため、このままでは詰んでしまいます。
仕方なくりんくうタウン駅に向かってそこのみどりの窓口で引き換え。発券がりんくうタウンになっているのはそのためです。
北海道に飛び立って、現地で落ち合い、札幌ビール園で飲んでそのまま「カシオペア」で北海道を離れるという、おそらく今まで自分の中で最も北海道滞在の最短記録ではないでしょうか(笑)
肝心の「カシオペア」ですが、11号車24番室は、かなり後方。食堂車からは最も遠い部屋です。なので、食堂車には向かわず、専ら部屋と最後尾のラウンジで過ごすことに。
ちなみにカシオペアツインのうち、21~24と20番台の部屋が2階、それ以外が1階もしくは平屋の部屋となっています。このあたりは「サンライズ」と同じパターン。
部屋は2人ベッドがL字型に配置されていたのに驚き、そしてモニターに列車の現在位置が表示されるのが新鮮に感じました。
さて、この「カシオペア」ですが、当然のことながら写真を大量に撮っていたのですが、帰宅して写真をスマホから吸い出す前にスマホが起動しなくなって文鎮化してしまい、取り出し不可に。
保障も切れていたので高額な修理費を出すのもアレなので、泣く泣く写真はあきらめました。
慌てて家を出たので、デジカメを忘れてしまったのが最大の敗因です。
持ち物は常にチェックしましょう。そしてスマホのカメラ使うときは、可能ならば保存はSDカードにすることを忘れずに(泣)
マルス券の経由について
さて、「カシオペア」を利用するとき、札幌から東京までの乗車券を札幌駅で購入。
当然のことながら「カシオペア」利用の場合は青森~盛岡間は青い森鉄道・IGR岩手銀河鉄道線経由となります。経由に「青森」「目時」「盛岡」が入っているのが目印で、「目時」は青い森鉄道・IGR岩手銀河鉄道の境界駅となります。
このほか、目立つのが経由「海峡」でしょうか。言うまでもなく中小国~木古内間の海峡線のことを指すと思われますが、実際は五稜郭から青森の江差線・海峡線・津軽線をまとめて指すようで、前後の江差線、津軽線を省略しています。
経由「千歳線・室蘭線」も同様で、これは札幌から五稜郭までの函館本線(札幌~白石)・千歳線・室蘭本線・函館本線(長万部~五稜郭)をまとめてこのように表記します。
経由「千歳線・室蘭線」は内浦湾線と呼ぶそうです。
こうすることで経路数、印字数が減り、きっぷの表記もすっきりした感じになります。また、省略してもどの路線を通るのかはわかるように表記方法は工夫されています。
きっぷの経由表記はなかなか奥が深く、突き詰めるとかなり複雑です。何気に見ているマルス券でも経由についてちょっと見てみると新たな発見があるかもしれません。
なお、北海道新幹線開通に伴い、経由「海峡」はおそらく今後は使われないものと思われます。
なお、経由表記は「東海道本線→東海道」など、「本」「線」表記は省略されます。ただし、省略すると実在する駅がある場合は「線」だけ残します。(例:「函館本線→函館線」)
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