関西の私鉄である京阪電気鉄道の出町柳~淀屋橋間を結ぶ主に「特急」に連結される「プレミアムカー」のプレミアムカー券です。「プレミアム券」ではないのですよね。
京阪のプレミアムカーは、2017年に登場。既存の車両を改造してより豪華な有料指定席車としての登場です。豪華座席がクローズアップされがちですが、座席指定なので途中駅からでも着席が保証されるのもミソ。
登場当初は急行にもプレミアムカーが営業されていたこともありましたが、現在は快速特急、特急、快速急行、およびライナーで営業されています。
また登場当初は券売機などはなく、改札または有人の窓口での販売限定でしたが、現在はインターネットによるチケットレスを中心に、ホームの券売機でも購入できるようになっています。
料金は400円から500円。
今回は京橋駅のホームで購入しました。キャッシュレス専用で、このチケットと領収書(売上票)がくっついた形となり、ペラペラながら意外と大きくなります。
なお、シートマップで座席指定が可能です。
車内は1+2の3列シートが並びます。シンプルな中に豪華さを感じる座席で、手すりがゴールドだったりするのは関西の鉄道ならでは。
JR西日本を含めて関西の鉄道は金色を多用する傾向があります。
全席コンセント設置、車内WiFi完備なのは今時の鉄道ではあたりまえの設備ですね。
ただし、改造で登場した8000系(2ドア特急)は座席と窓枠があっていないので、プレミアムカーに乗るのならば3000系(3ドア特急)のほうがおすすめです。
一人用座席です。コンセントはアームレストの先端にあります。シートピッチは1020mmとプレミアムシートにしては意外とせまめ。まあ乗車区間が短めなのでそこまで広くするより定員確保のほうが重要なのでしょう。乗車時間が短めなせいか、足載せとかもありません。
京阪特急の一般車は920mm、「踊り子」などE257系普通車960mm、「やくも」273系普通車や新幹線普通車は1040mm、近鉄「ひのとり」レギュラーシートやJRグリーン車が1160mm。
2人掛けですが、コンセントが2人分センターアームレストに隣り合って設置。他でも見かけるのですが、このタイプのコンセントはACアダプター直付けタイプのコンセントだとちょっと困ったことになりそうなんですが、どうなんだろうか。
座席は座面こそそこそこクッションが効いてゴージャスですが、バックレストがちょっと硬めというかペラペラ感あり。もっともリクライニングを少しするぐらいだったらこの硬めの座席がちょうどいい感じ。一方フルに倒すとなんか突き上げ感を感じてあまりよろしくありません。
まわりを見てもフルに倒している人はほとんどいなかったような。
ゴージャスではあるものの、座席そのものはJRの特急普通車レベルといった感じでしょうか。
京橋駅の名物
京橋駅ホームのプレミアムカー券券売機で、プレミアムシートの座席を押さえたあと、ふと券売機の向こうに「もより市」という売店を発見。そこには「名物フランクフルト」の文字が。
京橋ってフランクフルトが名物だったのか・・・?
とりあえず1本(140円)とフランク専用コッペパン(120円)を購入。直後に列車が到着。3000系ですが、大阪万博ラッピング車両です。赤青白のトリコロールカラーがやたら派手。
3000系のプレミアムカーは座席と窓割りがあっているのが特徴。夕ラッシュ手前ですが、乗車率は8割ぐらいとかなり乗っていました。
プレミアムカーは好調のため、増車して1編成2両にするとのこと。
傾きかけた日を見ながら複々線区間を疾走。そこでホットドッグつくりへ。
といっても、パンズにフランクフルトを載せて棒を引けば完成。まあ簡単なもんだ。
フランクフルトをパンズに挟めばホットドッグの完成。ケチャップやマスタードすらないのですが、フランクフルト自体の味付けが濃いめで、特に何もつけなくても十分に食べられます。
もともとは混雑したホームで食べられるように、ケチャップなどをつけなくても十分に食べられるようにわざと濃い味付けにしたそうな。
とはいってもホットドッグを食べるとすぐに眠くなり、うたた寝。
目が覚めると淀手前。ここからは京都市内に入ります。
JR線乗り換えの東福寺を過ぎると七条、そして祇園四条、三条と停車してプレミアムカーもガラガラに。そして終点の出町柳に到着しました。
普段「やくも」に乗り慣れていると、プレミアムカーはそこまで豪華とは思わなかったのですが、乗車時間と料金を考えたら十分に豪華な車両なのではないかと思います。
出町柳では「皿洗い30分で食事代タダ」で知られた元「餃子の王将」出町店の店主が始めた「いのうえの餃子」に行ったのですが、月曜日は定休日。あららら・・・
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