南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ5号」のトロッコ料金券です。かつてはみどりの窓口と駅での台帳販売を行っていましたが、オンライン予約を導入し、みどりの窓口での発売は中止されました。
またもともとトロッコ料金券は500円だったものが800円そして現在は1010円となっています。
1010円というのはまた中途半端な価格ですが、高森~立野間の運賃が490円なので、合計して1500円とキリのいい価格になるからなのでしょうか。
なおフリーきっぷ等では乗車はできず、乗車券も必要です。このため、トロッコ列車に乗るには1500円が必要と案内しているようです。
ただし、自分が持っていたのは「肥後大津->高森」の連絡乗車券。立野駅の窓口でこの連絡乗車券を差し出すと、このトロッコ料金券のみの発行となりました。料金券だけだと1010円と非常に中途半端な価格となりますね。
券面は最近主流のレシート券。三セクや私鉄を中心にレシート券が非常に増えています。特にiPadとレシートプリンターをつないだタイプは数十万~100万程度で指定席予約システムが構築できてしまうため、財務基盤の弱い三セクを中心に急速に広まっています。

もっともレシート券といっても南阿蘇鉄道のはフォーマットはそこそこ立派です。
やっつけ作業としか思えないようなフォーマットもあるので(笑)

ガラガラのトロッコ列車
(3/5の記事から続く)
普通高森行きのあと、入ってきたのがトロッコ列車の「ゆうすげ5号」高森行きです。
機関車を先頭に客車+客車+客車+機関車+ディーゼルカーという謎の6両編成。
先頭の機関車はかわいいですね。機関車はDB16といい、このゆうすげ号のために新造された機関車で、客車の前後についてプッシュプルで運行します。
トロッコ車はトラ700形とTORA200形の2種類。トラ700形は旧国鉄のトラ70000形貨車を改造してほろをかぶせて椅子を設置しワイルドな乗り心地と景観が楽しめる車両です。
一方、TORA200形は横幅が大きくなり、屋根もついた全面密閉型車両となりました。
こちらは2007年にDB16と同時にデビューした純然たる新車です。
ただ・・・この日のトロッコ列車は団体様御一考8名、カップル1組、私。それぞれが3号車、2号車、1号車に乗車することとなり、1号車は私一人のみに。まさかのトロッコ貸し切りです。
たまたまなのか時期的なものなのか。
一方、トロッコ列車の後ろに1両ディーゼルカーが連結されています。
「サニートレイン」ONE PIECEコラボ列車です。
熊本地震の復興を願い、熊本出身のONE PIECEの作者尾田栄一郎先生の協力のもと登場した列車で外観をド派手なラッピング車両。
車内もキャラクターが漫画のコマなどが座席カバーや天井などに張られ、見て楽しむことも可能。そしてさりげなく荷棚には財宝が詰まったアタッシュケースが・・・(笑)
通常は自由席として運行され、運賃だけで乗車できますが、「ゆうすげ号」と併結のときは指定席となり510円の指定料金券が必要です。
列車は定刻に発車するといきなり阿蘇立野ダムが見えてきます。2024年に完成した治水目的のダムで、大雨時などはため込むことで洪水を防ぐ役割を担います。南阿蘇鉄道はダムのすぐ脇を通過し、迫力あるダムの姿を確認できます。
一方、南阿蘇鉄道と反対側に展望台が設けられ、トロッコ列車とダムをまとめて撮影できるフォトスポットとして人気を集めています。
さらに進むとメーンイベント?の第一白川橋梁に差し掛かります。列車も橋の上で停止します。底からの高さが60mと日本でも屈指の高さを誇ります。
熊本地震で橋の架け替えがなされていますが、基本的には前の橋と同じようです。ただし、大雨時には阿蘇立野ダムで水がせき止められて水位が上昇し、橋の高さ近くまで水位が上がる可能性もあるとか。それでも問題ない設計となっています。
一方北側も渓谷が。先に橋が見えますがこれは阿蘇長陽大橋で、立野と南阿蘇を結ぶ橋の一つです。
橋梁を抜けると長いトンネルに入り、トンネルを抜けると南阿蘇に入っていきます。
立野から橋とトンネルを抜けると長陽駅。
ここから先は阿蘇のカルデラの中を走行します。あたり一帯は田園風景、たまに牧場も見られますが、阿蘇付近の豊肥本線と違うのは、湧き水の池があちこちで見られること。
この湧き水を利用して天然水の販売が盛んです。
長陽駅では駅舎を利用した飲食店が営業中。ホームに机といすを出して飲んでる人もいいなあ。
阿蘇下田城駅はかつて「阿蘇下田城ふるさと温泉駅」と命名され、駅舎では温泉が湧出して駅温泉として知られていましたが、熊本地震で枯渇。廃業を余儀なくされてしまいました。
そのため駅名も「ふるさと温泉」がはずれて「阿蘇下田城駅」となっています。
お城の駅舎は健在で、さらにこの駅舎自体が「阿蘇からくり研究所」として「からくりの館」と化しています。列車が到着すると自動的に謎の人形が踊りだし、光のイルミネーションが輝きます。。。。なんなんだここは(笑)
そしてかつて日本で一番長い駅名だった「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅です。現在は無人駅ですが、駅舎では飲食店が営業中。もっともこんなフルネームで呼ばれることは多くなく、専ら「はくすいこうげん」とだけ呼ばれることが多いのだとか。
基本的に長陽~高森の間は阿蘇のカルデラ地帯を淡々と走ります。ただし、この日の1号車は私一人なので、こんなトロッコ越しの景色なんかも撮れたりします。
南阿蘇鉄道沿線では大小10以上の水源があります。公園となっているところや地元の水道がわりになってるところなどさまざまです。麦わら一味が潜んでいることも。
一番有名な白川水源は列車からは見えませんが南阿蘇白川水源駅から徒歩15分ほどです。さすが名水の産地だけあります。
ゆっくりごとごと走ったトロッコ列車の旅も終点高森に到着。高森駅は観光案内所も併設した町の観光拠点となっており、わざわざ車でやってくる人も。というのも・・・
やっぱりフランキー像は人気のようで、写真を撮る人が多かったようです。
駅周辺を散策したあと立野経由で熊本に戻り「つばめ330号」で博多に到着。いったん今回の九州寺社めぐりは熊本県をコンプリートして終了です。次回からはいよいよ数が多い福岡県を攻めます。
(9/9の記事に続く)
















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