南海電車では2025年12月27日で開業140周年を迎えましたが、その記念としてなんばから南海の好きな駅まで無料で往復できるデジタル乗車券を出しています。
初回は11/2に行われ、「スペシャルサンクスフェスタ in なんば広場」と連動して行われました。「キップレ」とはきっぷプレゼントの略らしく、このいい加減な略しかたが大阪らしいというかなんというか。
そして12/27に第二弾が行われました。ここでは「南海電鉄140周年記念『南海ホークス展』」「なんば光旅」との連動企画となっています。
入手方法は「南海アプリ」「なんばまるっとアプリ」をインストールしてアプリ内のアンケートに答えると入手できます。
入手してメールに記載したページにアクセスすると下記のページが。
ここで「きっぷを取得」を選択。
すると区間確認画面が出るので、「取得する」を選択すると完了。なんか大層な手順踏んでますが、おそらくデジタル乗車券に慣れさせようという意思も見られます。
一方メニュー画面「取得済きっぷを表示」と出るとこのように出てくるので、乗車券を選択するとQRコードが表示されるため、あとは南海の自動改札にあるQRコードリーダーに通して使用します。
南海でQRコードは以前「堺おでかけフリーパス」でも使用しましたが、QRコードリーダーは汐見橋支線および多奈川線以外の全駅で設置されており、その好きな駅で下車することができます。最遠は高野山で1430×2で2860円分が無料と割と太っ腹な企画です。
有料列車は別途料金券追加で利用可能です。
さて、「無料で電車に乗れる」企画は割と好評だったようで、この日は難波の改札口でもQRコードをかざす人が多数。おそらくこの無料きっぷでしょう。
自分も難波でQRコードをかざして入場し、特急「サザン」に乗車。和歌山市駅で下車し、改札口を通ろうとしてQRコードを出そうとしましたが・・・でてこない。
どうやら利用者が多すぎてサーバがダウンしたようで・・・ダメじゃん。
QRコード乗車券の最大の弱点がこれで、サーバダウンするととたんに使い物にならなくなってしまいます。
QRコードをスクショや印刷OKとすればある程度自衛できますが、不正乗車への強度が下がるため、現在は今のところスクリーンショットを不可としているところが多いです。
今後数年内に関東、関西の各民鉄は磁気乗車券をQRコードタイプに統一する方向ですが、このようにサーバ障害が起きたときはどうするのか、なんとなく課題を突きつけられたような気がします。
ちなみにサーバ障害が起きていた和歌山市駅改札前では皆スマホに向かって一生懸命バーコードだそうと必死でしたが、駅員から障害おきてるからそのまま通ってください!と出場処理なしで通過させていました。
江本さん来場の「ホークス展」
改札を抜けて「サザン」が発車するホームの先端では元プロ野球選手の江本孟紀さんがぽつんと一人でファンサービス中。
しばらくすると9時45分発の特急「サザン11号」が入線。
南海では特急型の10000系、通勤型の7100系を1992年以前、すなわち南海ホークスが存在していた塗装に復刻した編成がありますが、今回はその2編成を連結した8連で入線してきました。前面には復刻塗装時に取り付けられた南海140周年記念のヘッドマークがついています。
ちなみに「南海ホークス」が「ダイエーホークス」として福岡に移転したのが1989年、さらに「ソフトバンクホークス」になったのが2005年です。
江本さんはこの日は1日駅長をするということで、9時半からセレモニーを開始。
セレモニーでは難波駅の駅長から江本氏へ制帽などが手渡され、1日駅長が移譲されました。
その後、発車する「サザン11号」の発車式が行われ、江本さん合図の元「サザン11号」は発車していきました。
さて、難波駅隣接の高島屋では「南海ホークス展」が開催されていました。
南海ホークスの設立からソフトバンクホークスになって現在までの歴史や、当時の写真、ユニフォームや野球用具などが展示されています。野村、広瀬、佐藤、江本といった有名選手は個別コーナーもありました。
南海ホークスの本拠地はなんば駅近くの大阪球場。狭い球場ではありましたが、江本さん曰く狭さよりも照明の暗さのほうが気になるそうで、特に外野はちゃんと打球を追わないとあっという間に見失うそうです。
しかし選手が懐かしい名前が並んでますね。広告もジョインオレンジジュースなんて大阪球場に出してたんだ、とちょっと驚き。
ジョインジュースはJAわかやまのブランドで、関西ではそこそこ知られています。
ホークス展では江本さんのトークショーが15時から開催されましたが、なぜか阪急ブレーブス(現・オリックスバッファローズ)の話題が多いなと思ったら世界の盗塁王福本豊さんが登場。たまた高島屋に遊びに来ていたところを捕まえて出演させたそうな。
福本の盗塁を止める方法を当時の野村兼任監督と考えていたエピソードを披露。最終的にはクイックモーションを考案するわけですが、この2人が揃うと同年齢ということで、結構うまがあうらしく、なぜか漫才のような展開に。そして会場は当然ながら爆笑の渦に。
最後には撮影イベントも開催。最後にジャンケン大会で締め、大盛況のうち終了しました。
しかし、周りを見渡すとどう見ても60歳以上の高齢者ばかり。南海ホークスがあったのは1988年までですから、現役を知る人はそりゃ高齢者になるわな、と完全に「おっさんホイホイ」なイベントでした。











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