小ネタその3というか、懐かしの夜行列車シリーズになりつつあります(笑)今度は寝台特急「あかつき」に連結されていた指定席「レガートシート」の特急券です。
当時台頭しつつあった夜行高速バスへの対抗策として、関西~九州の寝台特急のうち「なは」「あかつき」のうち1両に座席車を連結していました。
「レガートシート」と呼ばれ、独立三列シート、かなり深く倒れるリクライニングシートなどかなり当時の夜行バスを意識した作りとなっています。また「なは」のレガートシートには給茶機やオーディオ装置、ロビー室などもありました。一方「あかつき」のレガートシートは女性専用席と女性専用のパウダールームが設置されています。
また夜間はカーテンを閉め切って完全に消灯され、まさに「夜行バス」の鉄道版でした。
もっとも人気はそれほどなかった気がします。当然といえば当然で、夜行バスの運賃は当時のJR運賃と同価格。いくら寝台料金が不要とはいえ、特急料金上乗せではどうしても運賃・料金面で見劣ります。
もっとも気軽に予約できるのは便利で、今回のように、比較的短距離利用の場合はこのレガートシートは便利でした。
なお、「レガートシート」は3列席ですが、窓側がA席、C席、中央席がB席となるので、今回のC席は窓側となります。
なくなったものたちとのこっている(かもしれない)ものたち
写真がぶれぶれですが、「あかつき」を牽引するEF81電気機関車です。基本的に電化区間ならどこでも走れる万能型機関車もついに2025年にすべて引退するようです。

「あかつき」では下車した下関から牽引していました。写真の400番台は関門トンネルを走行できるように改造されたグループです。
まだ暗い下関駅で車掌にたたき起こされ、眠気まなこでまだ寒い下関駅に降り立った理由は・・・
クモハ42です。この年(2003年)の3月で引退ということで出かけていました。ところが運転が朝7時と夕方しかないため、朝7時の運転に乗るためにはこの「あかつき」でいくしかなかったのです。
・・・本当は冬休み時にムーンライト九州で訪問予定だったのですが人身事故で間に合わず、「あかつき」でリベンジしたんですけどね。

下関駅に戻ると待っていたのは、新快速カラー(阪和色)の113系に広島急行色のキハ58系。当時広島急行色のキハ58は通常広島で急行「みよし」で使われてたはずですが、なぜか下関で普通列車に入っていました。一部は下関にいたのでしょうか。
向かいにいる113系は阪和色と呼ばれる白とブルーの車体です。言うまでもなく阪和線から転籍された車両で、当時はJR西日本内で113系/115系の転籍が盛んで瀬戸内色の車両が関西で走っていたり、このように阪和色が下関で走っていたりしていました。
113系が福知山に数両いる以外、キハ58/113系も消滅しています。
そのキハ58車中で駅弁「ふくめし」(1050円)を。この「ふくめし」は毎年10月~3月のみ発売する下関駅/新下関駅の名物駅弁で、中身はシロサバフグの天ぷら煮物がメイン。フグが食べられる駅弁は珍しく、かなりの人気駅弁だったようです。
しかし2010年3月、調製する下関駅弁当の小郡駅弁当への吸収合併によって消滅することとなり、そのまま復活することもなく、このユーモラスの容器とともになくなっています。
さて、いろいろ「なくなったもの」を取り上げましたが、このうち「クモハ42」はまだ車籍があり、幡生の工場で眠っています。
さすがに古すぎて文化財的価値が出たので残した、という感じなのでしょうか・・・?





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