まぐトル号2日乗車券・他(串本町)

まぐトル号2日乗車券

本州最南端の町である串本町の町内を循環する観光周遊バスやコミュニティバスが2日間乗り放題の「まぐトル号2日乗車券」です。
まぐトル号は1日5便が主に潮岬など串本町内の観光地を循環しています。また町内のコミュニティバスが、土休日もほとんど減便せずに運行され、地元とともに観光の足となっています。

もともとはこの串本町内の路線は熊野交通(現・熊野御坊南海バス)のエリアで、長躯新宮から潮岬までの直通バスとかも走らせていましたが、2015年に撤退。そのあとに串本町コミュニティバスが後を引き継ぐ形で現在に至っています。
もっとも串本町内に限定しており、新宮や白浜方面のバスは完全になくなったため、紀伊田辺や新宮方面からバスのみで串本に到達することはできなくなっています。

潮岬、橋杭岩、樫野埼灯台など、著名な観光地が多く需要が見込めるためコミュニティバスであっても当初から土休日も運行していたほか、2019年からはその観光地を結ぶ「まぐトル号」の運行を開始しました。
1乗車500円ですが1日乗車券を1000円で販売し、さらにコミュニティバスも乗車可能にするなど利便性を拡充。さらに値段据え置きのまま1日乗車券の利用を2日乗車券としてさらに便利に(そして串本町に泊まってもらおうという目算も)なって現在に至っています。

なお、「WEST EXPRESS銀河」の新宮行き夜行で串本駅で長時間停車しますが、ここで列車に接続する形で串本駅~橋杭岩の臨時便を設定。
5分程度の距離で片道500円、往復1000円はかなり高いのですが、「往復1000円」は実はこの「まぐトル号2日乗車券」そのものを販売しています。すなわち、橋杭岩を見に行った「WEST EXPRESS銀河」の乗客に串本町内も観光してもらおう、という魂胆ですね。

最近注目を集めているのは串本町と那智勝浦町との境付近にあるロケット発射施設「スペースポート紀伊」でしょうか。また、宇宙に関する展示を行う「宇宙ふれあいホールSora-Miru」も2025年に開館し、コミュニティバスで行くことも可能です。JR古座駅徒歩5分ではありますが本数がないのでコミュニティバス併用も考えてみましょう。

「WEST EXPRESS銀河」車中で翌日の予定を決めてなかった自分としては、このチケットを見て「ならば串本回るか」と見事にその魂胆に乗っかってしまったわけですが(笑)

やはり日の出がいいかなあ

橋杭岩

橋杭岩。見事なまでの逆光ですが、到着時はかなり日が昇っていました。やはり日の出を拝みたかった・・・

10/6の記事からの続き)

串本駅からまぐトルバスに乗り、橋杭岩に。ここでは朝の橋杭岩を見ることができます。ただ、到着時にはすでに太陽が昇っており、写真に撮ると完全に逆光に。これはこれで悪くないのですが、やはり前回訪問時の日の出の橋杭岩と比べるといまいち感動に欠けます。

特急「銀河紀南ファースト・夜」グリーン券・特急券(株主優待)
またもや、WEST EXPRESS 銀河の記事となります。今回はファーストシートと呼ばれるグリーン車のグリーン券、特急券となります。今回も株主優待を効かせており、特急料金・グリーン料金が半額になってい...

なお、まぐトル号2日乗車券を購入すると、このようなカードがもらえます。

橋杭岩カード

橋杭岩をデザインしたカード。2日乗車券を購入した全員に配られます。

逆光じゃないとこんな光景なんですよね。。。

ウミガメの餌やり体験と巨大クエ

串本海中公園

串本海中公園。入場料金はやや強気の2000円。ただし各種割引あり。

串本駅に戻り、コミュニティバスで串本海中公園へ。一度来た事がありますが2025年にきたときはお値段が2000円とかなり強気な値段になっていました。かなり特殊な施設ではあるので、致し方ない部分もありますが・・・
もっとも「WEST EXPRESS 銀河」車中で配られる「銀河パスポート」を見せると1割引きになるほか、その他チケットサイトとかで購入すると1割引きになるのでそれを利用するのが鉄則でしょうか。

串本海中公園 | 海と水族館を丸ごと楽しめる複合施設
和歌山県にある海と水族館を丸ごと楽しむ複合施設・串本海中公園です。

海中公園センターは「水族館」「海中展望塔」「海中観光船」の3つに分かれますが、このうちこの日は「海中観光船」はメンテナンスのため運休中。「水族館」「海中展望塔」のみの営業となっていました。

ウミガメの餌やり

ウミガメの餌やり。餌は200円。餌を投げ入れるとウミガメが鯉のごとくすすす~と近寄ってきて、場合によってはカメ同士で奪い合いになることも(笑)

水族館展示で特徴的なのはやはりウミガメの展示でしょうか。海岸沿いにある水族館で、ウミガメの飼育をしているところがありますが、ここもウミガメの展示に力を入れています。

200円でえさやりができ、えさを投げ入れると、ウミガメがすすす~と近寄ってきてパクっと口にする姿はなかなかユーモラス。
個体によって餌を食べるのが上手いカメとへたくそなカメがいるようで、へたくそなカメは一回で餌を口に入れることができず、何回も餌をぱくぱくと。
そのうち、大量のカメがやってきて餌の奪いあいが発生。奪い合いの水しぶきで濡れることも(笑)

海中展望塔

沖合にある海中展望塔。海が荒れているときは公開を中止することもあります。

海中展望塔は、海中15mぐらいのところに入って海の中を直接観察できる施設。1970年代に日本のあちこちで建てられましたが、最近は老朽化のため閉鎖しているところも増えています。串本はまだやっていました。

クエ

海中公園では、1.2mほどのクエが悠々と泳いでいます。美味そうではあります(笑)

入って海の中を見ると、明らかに1.2mは超えるクエと思しき魚が悠々と泳いでいます。こんな大物が目の前を泳いでいるのはちょっとびっくり。
展望塔の入り口にいた係員に聞くと、やはり普段は見かけないものの前日からやってきているようで、そこらの小型魚を丸のみしてしまうため、他の魚の動きが普段と変わっているとのこと。
このクラスの天然もののクエは相当お高いはず。美味しいだろうなあ。。。

地球は丸いのだ

潮岬灯台

潮岬灯台。入館料は300円。灯台に上ることが可能です。

海中公園を出て、串本駅方面行きコミュニティバスにのり高校前バス停で下車。さらに潮岬方面へのコミュニティバスに乗り換えて、「潮岬灯台前」バス停で下車。なお、まぐトル号は「潮岬灯台前」バス停には停車しないので注意。

バスを降りて3分ほど歩くと潮岬灯台があります。本州最南端の灯台です。
潮岬は台風情報や強風情報でよく登場しますが、やはり岬の先端ということで、訪れる観光客も多め。灯台に隣接して灯台資料展示室も併設され、昔のレンズや灯台の歴史などが紹介されています。

潮岬灯台からの眺め。

潮岬灯台から東方面の眺め。左奥に見える建物は潮岬観光タワー。

潮岬灯台では上にのぼることが可能。灯台内のらせん階段を上り、最後に梯子に近いぐらいの急な階段を上がると大パノラマが。

潮岬灯台は岬の先端部にあるため、当然見晴らしは180度以上海に囲まれています。その水平線を眺めていると、地球は丸いんだなと知覚することができます。
風が常時強いため、帽子をかぶっていた場合は飛ばされないように注意。

東側に見える円形のビルは潮岬観光タワー。潮岬灯台から徒歩10分ほどです。今度はこちらに向かいましょうか。

(10/10の記事に続く)

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