仙台から石越に向けて運行される特急「イブニングウェイ3号」の特急券です。2025年7月に設定され、一部を除き毎週金曜日の運行となっています。仙台地区の通勤特急はおそらく初の設定ではないかと思われ、かつて「スーパーひたち」の間合いで2006年頃運行された「常磐ホームトレイン」に近い設定です。
「常磐ホームトレイン」は仙台から原ノ町まで運行でライナー扱いのため300円の乗車整理券が必要。金曜運転というのが今回の「イブニングウェイ」と同じですね。
「常磐ホームトレイン」は1年半ほどで運行終了しましたが、今回「イブニングウェイ」は定着するのか。
全車指定席。そしてA特急料金なので特急料金は1290円か1730円とかなりお高いです。
通勤に1000円以上追加料金はちょっとアレですが、えきねっとチケットレスでは半額で販売され、おそらくほとんどの乗客がチケットレス利用で、まともに特急券を買っている人は極めてレアなのではないでしょうか(笑)

自分は券面を見たいがために1290円払いましたが(笑)
行き先が「田尻」となっていますが、小牛田の次の駅となります。おそらく田尻駅停車の特急なんて初めてのはず。
やっぱりあわない仙台のフォント
仙台駅の案内表示に登場した「特急 石越行き」の表示。イブニングウェイと発車時刻がなんか半角数字になっていて上下と場所が合わないのはご愛敬。そういや「だてSATONO」もそうだったな。

「イブニングウェイ3号」はキハ110系の急行タイプの車両が使われます。通常は土休日に臨時快速「快速湯けむり号」として仙台~鳴子温泉間を往復しますが、平日はお休みになっていることが多いからか起用された模様。
急行型車両を特に改造せずに特急に起用するのはなんか不思議な感じですが、もともとキハ110系の急行タイプの車両はリクライニングシートが並びます。このため、ちょっと古い特急並みの座席と考えるのが妥当でしょうか。
2両編成ですがワンマンではなく車掌乗務。JR東日本は有料列車に対してワンマン運転は行っていない模様。もっとも通勤特急という性格上、料金券を持たずに乗車する人もいます。そういう人に対する対応のために車掌がいると考えるべきなのでしょうか。
行き先表示は列車名と行き先の交互表示です。イブニングウェイの文字がかなりギリギリですね。(笑)
だいたい3割ほどの客を乗せて仙台を出発。お盆明けということを差し引いてもちょっと少ない感じ。
でもきっぷを前日にえきねっとで買ったときはほぼ全部空席だったので、ここまで乗るということはそれなりに直前乗車の需要があることを示しています。
仙台を発車すると次の停車駅は鹿島台。塩釜や松島はさすがに近すぎるからか通過となり、小牛田の手前の鹿島台が最初の停車駅となります。もっとも鹿島台から石越まで各駅に停まるのですが(笑)
次の松山町でも数人が下車。やや遅れ気味となり、小牛田に到着。ここで10数人が下車しました。
すぐ隣で古川行きがスタンバイ。1人の乗り換え客を乗せるとそそくさと発車。
多少遅れて石越行き「イブニングウェイ3号」も石越に向けて出発していきました。
使用車両のキハ110系は既に登場から35年が経過したベテラン車両で、同時期のキハ110系は廃車が進行していますが、登場して35年後に特急で起用されるとは、登場当時は思ってなかったでしょうね。
定着するかどうかは微妙な気もしますが、JR東日本は当初9月までとしていた運行を10月以降も運行することを発表しています。

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