会津若松から郡山を結ぶ快速「あいづ4号」の指定席券です。磐越西線の郡山~会津若松間は東北新幹線からのフィーダー輸送として会津若松までの指定席付きの連絡列車を頻繁に走らせていました。


ところが主に使われていた485系が2015年に廃車になると、近郊型電車による快速に移行しましたが指定席は設定されませんでした。
一方で車両の置き換えとなって減車となり座席数が減少したこともあって、混雑が激化。特に長距離客が座れないといった苦情が出たようで、2020年に磐越西線の主力車両E721系のうち1両の一部をリクライニングシートに改装、指定席車として「あいづ」の名称で運行を開始しました。
「あいづ」以外の郡山~会津若松間の快速は2両編成が多く、観光シーズンの土休日には大混雑になることもあります。「あいづ」は4両で運行されますが、やはりシーズンは混雑するので特に東北新幹線から乗り換える人は指定席を取ったほうが安全なのかな、と思います。
指定席の位置が微妙な空間
「あいづ」の指定席がついた編成にはあかべえが描かれた丸いヘッドマークが掲げられており、アクセントとなっています。
喜多方方面からやってきてこ線橋を渡って「あいづ」が発車する1番ホームに向かいましたが、車内は既に立ち客が出るほどの満席状態。金曜でこれでは休日はさぞかし混みそうではあります。
しかし指定席を選んだので座席確保の心配はなし。ゆうゆうと「あいづ4号」に乗り込みました。
指定席区画はパーティションで区切られており、そこのみ特別な雰囲気を醸し出しています。ただ、気になったのは指定席区画の位置。半車指定席は「うれしート」や「みえ」などもありますが、どれも運転台に近い半分が指定席になっています。
一方で「あいづ」は運転台とは反対側の半分が指定席になっていました。どちらがいいかは一長一短ありますが、トイレがすぐそばにあるというのはわりと安心できる材料だったりします。
指定席区画はパーティションが設けられています。出入口とはドアで区切られていないものの、快速エアポートのuシ-トが半車時代の構造に近いかな?あるいは京阪神の新快速のAシートの半車版とも言えなくもない。

座席は先に乗った「SATONO」と同形状のリクライニングシート。ただし「SATONO」(1200mm)と異なり、シートピッチは960mmで狭め。
首都圏の2階建てグリーン車のシートピッチが、中央線950mm、その他970mmですので、ほぼ首都圏のグリーン車と同じ、ということになります。
最近の車両なのにコンセントがないのはマイナス。どうもJR東日本は、快速の普通車にはコンセントはつけないのがポリシーのようにあるみたいです。
指定席は4列ありますが、最後の4番席は一人掛け席となっています。当初2人掛けか1人掛けか悩んだのですが、満席になるかも・・・ということで4Aの磐梯山側の一人掛け席をキープ。
結果は満席でしたので正解でした。あと郡山行きの場合、4A席は最後尾になるので、リクライニング倒し放題です。(それほど倒れませんが。)
なお、座席と窓枠が合っていませんが、それほど見晴らしが悪い席はありません。郡山行きなら2番と4番、会津若松行きなら1番と3番が比較的景色を見やすいかと思います。
自由席が立ち客が出る盛況のなか、やや遅れ気味に会津若松を発車しました。
磐越西線喜多方以西のの象徴?と言えば磐梯山。山自体は喜多方からでも見えますが、威容が良く見えるのはやはり猪苗代付近でしょうか。
昔は富士山のようなきれいな成層火山だったそうですが、明治の噴火による山体崩壊に伴いいまのような形状になったそうです。
混雑は郡山手前の喜久田駅、郡山富田駅で多数の乗客が乗りこんだため、満員状態となりましたが、指定席区画には誰も入ってきません。このあたりは混雑すると遠慮なく人が立ち入ってくるAシートとはちょっと違いますが、地域差というものなのでしょうか。
終点の郡山にはやや遅れ気味で到着。郡山駅は約1時間に一回磐越西線の発着にあわせて東北本線の普通列車が接続するいわゆるタクトダイヤとなっており比較的便利。
一方その影響で東北本線で郡山を越える場合は、郡山駅で乗り継ぎ時間が30分ほど発生することとなります。特に青春18きっぷ等で東京から仙台まで乗りつぐ場合は思わぬ時間ロスが発生するわけですが、郡山駅を越える東北本線の客は東北新幹線使えってことなのでしょうか。
郡山駅近くの大盛りの聖地
「あいづSATONO」大幅遅延のため、会津若松、喜多方で昼飯が食べられずおなかをすかせていたのですが、郡山駅近くに大食いの聖地とも言われる「みたか食堂」があったことを思い出し、久しぶりに訪問することに。
駅から南にまだまだ暑い中歩いて10分弱。臨時休業だけが怖かったのですが、無事開いていました。
35度近い天候で熱いものを頼む気にはなれず、入店するなり「冷やし中華・大」(1100円)を注文。
10分ほど待って出てきた冷やし中華は確実に2人前以上はある麺にごっそり乗ったキクラゲにキュウリ。
そこらのコンビニの500円の冷麵が4つぐらいありそうな分量です。そして目の前に置かれたマヨネーズをかけて食べるのがここのやり方。
惜しむらくは冷やし中華がそれほど冷えていないところではありますが、それでも夏場にはありがたい一品です。もちろんこの程度ならば完食は余裕。
一方で、すぐ隣では若い男女がカツカレー大盛りとオムライス大盛りにチャレンジしていました。食事自体は余裕そうではあるものの、どちらかというと熱さに参り気味。ホント、今年の夏はいったいどうなってるんだか・・・

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