仙台から石巻線女川を結ぶ「だてSATONO」の指定席券です。「だてSATONO」は運行開始が他の「あいづSATONO」などよりも遅く2024年12月から運行開始。主に冬場に運行する計画のようです。
行きと帰りで運行経路が違うのが特徴で、行きは小牛田から仙石線経由、帰りは石巻から仙石線から仙石東北ライン経由となっており、往復乗車でも変化をつけた旅が楽しめるようになっています。
仙台始発ということもあって利用しやすさもあってか発売初年度となった2024年12月~2月の「だてSATONO」の売れ行きはかなり好調だったようで、だいたい一か月前から満席。ほとんどの客が小さな旅ホリデーパス利用もしくはツアーの女川往復利用のようで、震災の津波によって壊滅的なダメージを受けた女川復興に一役買っているのではないかと思います。
おそらく2026年も12月~2月に「だてSATONO」が設定されるのではないかと思われます。座席指定は一か月前に確保しておいたほうがいいでしょう。
券面は前回の「あいづSATONO」とほぼ同じですが、スタンパーが「だてSATONO」専用品となっており、列車ごとにスタンパーを変えている芸の細かさ。仙台支社の力の入れ方が伝わってくるようです。
見慣れた光景も観光列車だとまた違った見え方がする
仙台駅の行き先案内はなんか変な感じ。下の「仙石東北ライン」の快速とフォントサイズがまるであっていません(笑)。時刻は半角と全角が混在しているし、石巻は間にスペースがあるのに女川がなかったりといかにもとってつけたような表示です。
どうも仙台支社はあまり案内表示のフォーマットにはこだわらないようです。
「だてSATONO」女川行きは1番線発。1番線はほとんど高架下ということで、あまりきれいに映らないのですよね。青い車両は2号車で普通車指定席。女川行きはこちらが先頭です。
一方、1号車はグリーン車指定席。ただ、これ編成逆向きのほうがよくない?
というのも、グリーン車の一人用座席は窓向きに座席が固定されるのですが、「だてSATONO」の場合、松島湾、万石浦ともに反対側で、しかもコンパートメント風に座席が仕切られるため、反対側の車窓がほぼ絶望という非常に困ったことに。
これだったら一人利用はまだ普通車のほうが使いやすいのではないでしょうか。
ほぼ満席で仙台駅を発車。お見送りがあるのは「のってたのしい列車」共通。
塩釜を過ぎるとほどなく松島湾が見えてきます。天気はまあまあ。
やがて東北本線と仙石線の接続線を眺めて松島駅に到着。ここでしばらく停車します。
松島駅は特にイベントなどはなく、のんびりと過ごすことに。
しばらくして発車。そういえば車内放送では沿線の観光案内をやっていますが、「だてSATONO」では声優さんが担当している模様。
まあ地元観光協会のぼそぼそ声と比べると(失礼)、こちらは声のプロですから聞き取りやすさは段違い。
まあこういうのが堂々と車内に掲示されるようになったのは時代も変わったなあ、とは思います。
その声優さん紹介がある展望デッキには、冬なのに七夕飾りがあるのはおいといて、アロマペーパーがおかれています。
アロマオイルは仕事場に置いていますが、アロマペーパーはそれ自体初めて見るので、試しに1枚とって液体をかけるとこおばしい香りが。
何種類かあったので、とりあえず一通り試してみました。
小牛田からは石巻線に入ります。この石巻線のうち、小牛田~石巻間は割と平坦な田園風景の中を淡々と走ります。
退屈かと言われるとそうかもしれない。でも前面展望で架線柱がない中を走行するのは仙台という都会から一気に田舎に来た感を感じさせてくれます。車両はハイブリッド車両なんですけどね。
ほどなく石巻に到着、自分はここで下車ですがほとんど満席の乗客を乗せたまま、女川に向けて出発してゆきました。
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