京阪特急はかつては七条~京橋をノンストップで駆け抜けてましたが、2000年以降は全列車途中駅にも停車するようになっています。しかしながら、2011年秋からノンストップ列車が一部復活し、2012年に列車名「洛楽」の愛称がつけられました。
運転開始当初は主に土休日午前に京都方面、夕方に大阪方面に運行され、2ドアの特急型車両8000系が専任となっていました。

その後、京阪中之島線開通とそれに伴う快速急行の設定により、3ドアの優等車両である3000系が登場しましたが、この快速特急「洛楽」にもこの3000系が使用されるようになりました。
運行本数も次第に増え、土休日のほか平日にもこの「洛楽」が運転されるようになっています。
今回はこの快速特急「洛楽」のプレミアムカー券です。
通常の特急は「特急」としか券面に出ませんが、「洛楽」は「快速特急洛楽」ときっちり愛称名が出てくるのが特徴です。
なお、2025年時点では3000系と8000系どちらも使用されます。どちらが使用されるかは時刻で決まっており、京阪電車サイトの時刻表を見て「II」の文字が入っているのが8000系、入っていないのが3000系です。狙っての乗り比べも可能です。
ちょっとずつ変わるお面
この3ドア転換クロスシートの3000系は2008年の登場、緑系統の普通~急行と、赤系統の特急しかなかったそれまでの京阪に青系統の車両が初めて投入されたため、見た目のインパクトはかなりありました。車両の愛称として「コンフォート・サルーン」と名付けられましたが、その後の流れを見るとあまり浸透したとは言えない気が。
もともとは快速急行用として登場した3000系ですが、中之島線の利用低迷を受けて快速急行は淀屋橋発着に変更。さらに特急に大半の列車が統合されるようになりました。
このため、3000系でも特急メインで使用されるようになりましたが、京阪特急といえば伝統的に鳩のマークで、特急以外はライナーで使用する場合ですら鳩マークを外す徹底ぶりは知られていますが、3000系ではそもそも鳩マークを掲出することができず画竜点睛を欠く状態になっていました。
そのためかわかりませんが、2017年から改造を開始、正面の京阪ロゴと形式を左右に分け、真ん中に液晶ディスプレイを配置するようになりました。
その液晶ディスプレイに鳩マークが復活。特急運用時はこの鳩マークが輝くようになっています。
登場当初は鳩マークだけでしたが、現在は「COMFORT SALOON 3000 SERIES」の文字が入るようになっています。
さらに「洛楽」運用となるとかなり派手に。
前面の液晶ディスプレイが鳩マークの代わりに「洛楽」の文字とお月様のスタイルに。さらに窓枠下に装飾灯が点灯し、お月様と雲を連想させるかなり派手な顔つきとなります。このスタイルは3000系の快速特急「洛楽」でのみ見られるため、機会があればぜひ「お面」に注目してみましょう。
なお、この「洛楽」のヘッドマークはアニメーション処理が可能なようで、過去にこのお月様と一緒に花火が上がっていたことがあります。
なお、3000系のプレミアムカー自体は以前に紹介したことあるため、今回は省略しますが、春休みとはいえ、この日は平日ということもあってプレミアムカー自体ガラガラでした。

土休日および朝夕ラッシュ時は満席になることも多いですが、さすがに平日昼間はそこまで乗車率は高くないようです。とはいえ満席が続くということなので、3000系のプレミアムカーを2両に増車すると発表されました。

編成自体は8両のままなので、一般車両が7両から6両に減ることになります。すなわち普通車の混雑が激化するというのは気掛かりですが、土休日のプレミアムカーの利用率が9割を超え、混雑が慢性化していることを考えると致し方ないのかもしれません。
いっそのことプレミアムカー自体を二階建てにしても面白いかも。
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