特急「ひたち12号」チケットレス特急券(トク割)

ひたち12号特急券

特急「ひたち12号」のえきねっとチケットレスのトク割の特急券です。通常の特急料金の35%オフの1880円。格安です。
東京~仙台~東京をJREBankの4割引券を使用した場合、特急券の4割引を東北新幹線に使い、「ひたち」は、この35%引きのトク割特急券を使用するのがほぼ鉄板ではないでしょうか。

在来線のえきねっとチケットレス「トク割」は特急券のみなので、4割引の株優乗車券の併用ももちろんOKです。

「ひたち12号」は仙台から品川まで367キロを、5時間3分で結びます。先の「やまびこ125号」が上野~仙台間1時間50分ですから、いくら経路が違うとはいえ、新幹線と在来線の違いをまざまざと見せつけられた格好です。

ひたち12号指定席

ひたち12号。仙台から品川まで直通し、乗車時間は5時間を越えます。

しかし、特急料金は4割引の「やまびこ125号」が2890円、35%引きの「ひたち12号」は1880円と在来線の安さが目立ちます。

なので、「ひたち12号」の旅は車窓を楽しみながら行くことにしましょう。

ゆっくりだけど案外速い「ひたち」

仙台駅入線

仙台駅に入線した「ひたち12号」。さすがに仙台で10両は長すぎてガラガラで発車。

8/5の記事から続く)

「やまびこ125号」で仙台に到着した翌日、今度は「ひたち12号」で東京に戻ります。いつものように仙台の駅そば屋「」で朝ごはん。何故か仙台にくると立ち寄ってしまいます。

鶏から揚げカレー南蛮そば

鶏から揚げカレー南蛮そば。ごはんがついてきます。大型の唐揚げとカレーが意外とマッチしますね。

いつもならば唐揚げそばなのですが、なぜか朝から妙にカレーが食べたくなって(何故・・・)鶏から揚げカレー南蛮そば(660円也)を選択。
仙台「杜」の鶏から揚げそばが、あの有名な常磐線我孫子駅弥生軒の唐揚げそばをインスパイアしたものなのは割と有名ですが、鶏のベースにしょうが味が効いているところが弥生軒のと大きく違います。
唐揚げ自体がデカイうえにカレー、さらにごはん付きとカロリー爆弾なメニューですが、もちろんあっという間に完食。
ごはんはどうしたらいいのか迷いましたが、そばがなくなったあとに丼に入れてカレー丼にするというのが正しい食べ方なんでしょうか。

座席

E657系の普通席。JR東日本の在来線普通車で全席コンセント、全席可動枕を搭載しました。それまでの車両と比べるとかなりレベルアップしています。

「ひたち12号」はE657系10両編成。E657系は、初めて全席コンセント、全席可動枕を備えた特急電車で車内設備は、以降のJR東日本の特急電車お手本となった車両です。
ただ、仙台口で10両は明らかに過剰でガラガラ。ただ、自分の席の1つ前と2つ前の席が埋まっており、なぜか人口密度が偏っています。

阿武隈川

岩沼から常磐線に入るとすぐに見えるのがこの阿武隈大堰。東日本大震災では、5mの津波が押し寄せたとか。

仙台を出て次は相馬。50分ほどノンストップです。岩沼を過ぎると常磐線に入り、阿武隈川を渡ります。車窓には阿武隈大堰が。東日本大震災では河口から10kmのここまで5mの津波が押し寄せ、ゲートが浮き上がったそうです。

線路移設区間

線路移設区間を走行。場所によっては更地が広がっており、震災から14年経っても復興は道半ばです。

しばらくは平野部を走りますが、亘理そして浜吉田を過ぎると内陸に移設した新線区間に入ります。基本的に高架となった線路を快調に飛ばし、駒ヶ嶺付近で元の路線に戻るとほどなく相馬です。
相馬の次は原ノ町。

ここから先は津波よりも原発事故によってなかなか開通できなかった区間です。双葉町、浪江町は震災によって知名度が全国区になってしまいました。
そんな中、常磐線で海沿いがあります。久ノ浜付近です。

海沿い

常磐線で海岸線沿いは案外少なく、久ノ浜~四ツ倉間ぐらいでしょうか。

久ノ浜を過ぎると海岸線沿いです。ここは津波もありましたがその後の火災が凄まじかった記憶があります。海沿いですが開けた高台ということもあって移設は特になく、再開後も海を眺めながらの旅となります。

ほどなくいわき。ここでかなり客が乗り込んできました。ここいらでちょっと早めの昼食。
乗車前に一ノ関駅で仕入れた「盛岡じゃじゃ麺と牛めし弁当」のひもを引っ張ります。

盛岡じゃじゃ麺と牛めし弁当

「盛岡じゃじゃ麺と牛めし弁当」仙台駅で売られてましたが一ノ関の斎藤松月堂の駅弁です。文字通り牛めしとジャージャー麺がダブルで楽しめます。

1650円也で、紐をひっぱると加熱してあったかいお弁当となるいわゆる「加熱式容器」を使用。
岩手の名物であるじゃじゃ麺はうどんに肉みそなどを載せたもので、盛岡市内でよく見かけます。

加熱式容器ゆえに量は控えめですが、じゃじゃ麺も牛めしも味が濃いめで個性を主張しすぎているのがやや残念。本当は食べたあとに卵を入れてチータンタンにしたいのですが、さすがに駅弁では不可能ですかね(笑)

食べたあとは急速に眠くなり、水戸や土浦などは夢の中。気が付いたら隣に千代田線直通の東京メトロの車両が並走していました。ということは取手を過ぎたということで、終点までもう少し。時計を見ると13時頃で、既に4時間乗っていることに。
ほどなく上野に到着。意外とここでは降りず、東京でごっそり下車しました。

フィナーレ

フィナーレは東海道新幹線と並走。品川直通で見られる新たなワンシーンです。

東京を過ぎると次は終点品川。ふと窓の外を見ると東海道新幹線が並走します。東海道新幹線はこれからスタートのはずですが、こちらはもうすぐ終点。旅の始まりと旅の終わりが交差する一瞬でした。

さて、仙台から品川まで5時間3分。さすがに乗ったで感が大きいです。
行きの新幹線は1時間半足らずであっという間で、行きと帰りで全く違う旅のように見えるのも、この一周きっぷのだいご味ではないでしょうか。

驚いたことに仙台で乗車したときにいた自分の席の1つ前と2つ前の席の方は両方とも品川まで乗り通していました。
もしかすると、私と同じように一周きっぷで仙台往復したのかもしれません(笑)

 

 

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