京浜急行では、データイムでは2ドア転換クロスの2100系を投入し、主に泉岳寺・品川~久里浜・三崎口間の快特・特急に使用されています。しかしさすがに平日の朝夕ラッシュ時は混雑が激しいため、運用されず3ドア車となっていました。
しかし、夕方のラッシュ時には着席需要のため、200円の乗車整理券を徴収して着席を確約した「京急ウイング号」を1992年より運行開始しています。
一方、朝の運転(モーニング・ウィング号)はかなり最近で2015年より運転。その後料金を200円から300円に値上げし、定員制から座席指定制への移行して現在に至っています。
最近関東の私鉄で通勤向けの有料座席シートの導入が盛んですが、京急は導入が1992年とかなり早く、そして定着してゆきました。
おそらく旧国鉄・JR東日本の「ホームライナー」を参考にしたのではないでしょうか。
京急では座席指定券を「Wing Ticket」と呼んでいます。これは定員制時代も同じ名称で要は京急の特別料金チケットという意味で使われている感じ。
運転開始当初は「Wing Ticket」は駅売りが主体でしたが、次第にインターネット予約「KQuick」が主流となってきており、おそらく今回のような磁気券は数年後の磁気券廃止のタイミングでなくなるものと思われます。
2019年に登場した土休日の指定席「ウイング・シート」は最初から駅販売はなく、「KQuick」と車内で車掌から購入となります。
なお、ネット予約では座席位置指定ができますが、駅券売機購入では指定できず、座席位置は発券時に決められます。
なお1番C席は4人ボックスシートの進行方向通路側席です。
久里浜線唯一の通過列車
前日YRP野比駅近くの知り合いの家で飲み、やや二日酔いの状態で三浦海岸駅にいったんバック。「モーニング・ウィング号」は京急久里浜を通過するので、乗車するのは三浦海岸に戻る必要がありました。
朝7時ごろの三浦海岸駅は人もまばら。ここから横浜や品川に通う人はさほど多いわけではなさそうです。じゃあ、なぜ三崎口でも京急久里浜でもない三浦海岸が始発なんだろうという疑問が出てきますが、なぜなんでしょうか。
再度三浦海岸駅の改札に入り、階段中ほどにある自動券売機で「Wing Ticket」の指定席を購入。
ここで満席だったら笑い話ですがそんなことはなく無事ゲット。ホームに上がります。
三崎口始発の特急を2本ほど見送りますが、立ち客はほとんどなく全員着席状態。すなわちここまでくると着席通勤が可能ということですね。品川まで1時間半かかりますが(笑)
その後、三崎口方面から回送で「モーニング・ウイング5号」が入線です。
やってきたのは2ドアの2100系でも車体が真っ青な「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」です。
三浦海岸駅での乗車口は三号車後ろよりの一か所で、出入口で駅員がたってきっぷやスマホのバーコードを照合してチェックするスタイルです。
Wingのフォントは上大岡とかにあるショッピングプラザ「Wing」と同じような気もしますが気のせいでしょうか。
側面は列車種別のところに列車名が入り、特別感を演出しています。
列車は三浦海岸を出ると横須賀中央までノンストップ。堀之内~三崎口間の京急久里浜線で唯一通過駅がある列車です。ただし、先行の特急を追い抜くことはないため、それほどスピードは出ません。また京急久里浜で一時的に停車しました。それでも京急久里浜線内の通過運転は割と貴重なので、しっかり駅通過をチェックします。
快特のようなスピード感とはかけ離れたのんびり走行ですが、まあ朝ラッシュなのでこれは仕方がないところ。朝ラッシュに130km/hでぶっとばす京阪神の新快速がむしろ例外的なものかと。
ただそうなってくると前夜の深酒の影響ががくっと出て、横須賀中央駅到着はかろうじて覚えてみたものの、金沢文庫、上大岡駅は完全に夢の中でした。
意識が戻ったのは多摩川の上。三浦半島の先端から東京都内に戻ってきていました(笑)
相変わらず控えめなスピードのまま淡々と進み、品川に到着、一斉に乗客が下車します。
「モーニング・ウイング5号」は品川~泉岳寺間は普通乗車券だけで乗車可能なため、それなりの数が乗車し、そのまま品川駅を発車してゆきました。
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