銚子電鉄「観音駅」の入場券です。銚子電鉄は銚子駅から外川までのミニ私鉄ですが、当然のことながら経営は苦しく、あの手この手で生き残りを図っています。
特に「ぬれ煎餅」は大ヒットし、収入の8割が鉄道事業以外となっています。このためか帝国データバンクの業種欄も「米菓製造」となっているのはご愛敬。
さて、この銚子電鉄ですが2025年4月から約1年間、銚子~外川間の路線名を
犬吠崖っぷちライン
と名付けて売り出しました。

銚子にやってきたときに使った「しおさい3号」の銚子駅到着放送でも「犬吠崖っぷちラインはお乗り換えです。」
・・・何が崖っぷちなのかは言うまでもないですね・・・
銚子電鉄利用時は普段ならば1日乗車券を使用しますが、この日は普通にきっぷを購入して乗ることにしました。

銚子電鉄は有人駅が仲ノ町、観音、笠上黒生、犬吠、外川とありますが、このうち、観音と笠上黒生は未下車なので、今回はこの2駅をターゲットにしました。
ただし、観音駅は土休日のみの有人駅です。平日のみ有人という駅が多い中、観光需要が見込める土休日を有人としているようです。
基本的に駅売りの入場券、並びに銚子電鉄線内のきっぷは硬券で発売されますが、銚子電鉄は硬券の図柄がやたら多い気がします。
まず、入場券は基本的にA型硬券となります。このほか、鉄道むすめ版も置かれています。

一方、線内の乗車券は細長のB型硬券です。
地紋は2種類、色合いはさらに複数種類あるそうです。どうやら行き先ごとに硬券の地紋が違うようで、コンプリートすると結構面白いことになりそう。いずれも実使用です。
しかし硬券はいつ見てもいいねえ。なお有人駅で持ち帰りの際は、裏面に無効印を押されました。
飯沼観音とまぐろ丼
観音駅はしゃれた洋風の駅舎。しかし駅名称にもあるとおり、飯沼観音への最寄り駅なのにあえてこのスタイルにした理由はちょっと聞きたい(笑)
土休日のみ有人なので、きっぷ購入の難易度は意外と低いかも。ただし、一人勤務で休憩時間もあるので窓口が閉まっていることもあるので注意。
駅から徒歩5分ほどのところにある飯沼観音(銚子観音)、正式名称は円福寺といい、真言宗のお寺のようです。お堂の前に大仏がいるのが特徴。
とりあえずお祈りして海のほうに歩くとほどなく銚子漁港の卸売市場があり、近くにはまぐろ料理店がたくさん。
めぼしをつけてた店はネタ切れで閉店だったので、近くの店をチョイス。
まぐろ漬け丼1900円+メカジキのミニフライ600円也。全国でさんざんまぐろを食べつくした身としては、まぐろ丼は普通かな。銚子は日本でもトップクラスに漁港として知名度の高い地域で、週末には東京から大量の観光客が押し寄せるだけあって観光地価格は致し方なし。ただメカジキの食感は新食感といっていいほど独特で、フライを噛むと中の身がふわっとした感じ。これはちょっと驚き。
そのまま観音駅に戻り、外川行きの電車を待つと、見慣れた?緑色の電車がやってきました。
元南海2200系「ズームカー」です。南海22000系として登場し、特急用車両に対して通勤車両で難波から極楽橋まで大運転ができる車両として「通勤ズーム」とも呼ばれました。
大阪平野の平坦区間と、50‰を越える勾配を誇る橋本~極楽橋を直通する車両として活躍していましたが、銚子電鉄に昨年移籍。今まで山岳路線を走ってた電車が海辺の町をのんびり走ります。
南海でイベント列車「天空」を除き2025年3月で全廃されましたが、銚子電鉄では主力として末永く活躍することでしょう。
この列車で笠上黒生駅に向かいます。
(5/3の記事に続く)
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