特急「新宿わかしお82号(かつうらひなまつり)」特急券

わかしお82号特急券

今日は小ネタです。千葉から新宿までの「新宿わかしお82号」の特急券です。「新宿わかしお81号、82号」は、週末運転される新宿~安房鴨川間の「新宿わかしお」に特定のイベントのときのみ増発列車として運行されています。だいたい時刻表などには列車名のほかに複名がついていることが多く、この日の運行は「かつうらひなまつり」向けの輸送力列車としての位置づけでした。

かつうらビッグひな祭り
千葉県勝浦市で開催されるイベント、かつうらビッグひな祭りのご紹介ページです。展示場所、駐車場情報などの詳細をご確認いただけます。

かつてはそのものズバリ「かつうらひなまつり号」なんていう臨時列車もありましたが、ここ10年ほどは「新宿わかしお81、82号」としての運転がメインとなっています。
列車名が単調になるのは仕方ないのですが、「新宿わかしお」を名乗るだけあって料金面では「さざなみ」「わかしお」と同じ割安な特急料金体系が適用され、新宿~安房鴨川間はB特急料金1890円が1580円(事前料金)と割安になっています。えきねっとチケットレス割で100円引き。

もっとも今回乗車したのは千葉→新宿ですので、「かつうらひなまつり」は関係ありません。
この日は千葉に用事があったので、たまたまうまく時間があったので乗り換えなしということもあって利用してみました。

もちろん総武本線各駅停車でも新宿まで1本ですが、さすがに各駅停車で1時間20分揺られるのはちょっと・・・

きっぷを見た瞬間ちょっと料金に見入ってしまいまた。千葉から新宿まで760円。えきねっとチケットレス割だと660円です。
そういや最近値上げした普通列車のグリーン車っていくらだったっけ?と表にしてみました。
関東近辺ということで150kmまでで考えると・・・

区間 特急料金
事前料金
特急料金
車内料金
普通グリーン料金
Suica利用
普通グリーン料金
駅きっぷ購入
50kmまで 760円 1020円 750円 1010円
51km~100km 1020円 1280円 1000円 1260円
101km~150km 1580円 1840円 1550円 1810円

特急料金の事前料金とSuica利用のグリーン料金がほぼ同額、特急料金の車内料金と普通グリーン料金の駅きっぷ購入がほぼ同額になりました。
また、ここには記載がありませんが、えきねっとチケットレスだと特急料金(事前料金)の100円引きですから、事前購入だと150kmまでのあらゆる距離で最安ということになります。

すなわち、JR東日本としては関東近郊の在来線特急利用と、普通グリーン車の利用は同列で考えているように見えます。
もっとも特急は全車指定席なので座席が確保されるほか、普通列車より速いというアドバンテージもあります。一方で普通グリーン車はやはり本数の多さが最大の利点で、来た列車に乗れるというのが大きいです。
となると、今回の予定みたいにあらかじめ時間が決まっている場合は特急がやはり有利ということになるのでしょうか。

今回、中央線快速にグリーン車導入にあたり、中央線の特急「はちおうじ」「おうめ」を廃止しましたが、これも特急と普通列車グリーン車を同列に扱っているからなのでしょう。

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新宿わかしおのホーム表示

列車名は「新宿わかしお82号」の表示。千葉駅の東京行きホームの発着番線は相変わらずばらばらでわかりにくい。

千葉駅の東京方面行きの総武快速、特急列車の発着ホームは列車によってまちまちで、改札口入ったところの番線表示を確認する人が多数。
地元の人にとっては当たり前の光景でも、ヨソ者にとっては正直わかりにくい。

ということで「新宿わかしお82号」新宿行きの発車が外房線が発着する5番線。
普通茂原行きが発車したあと、すぐその茂原方面から新宿行き「新宿わかしお82号」がE257系5両で入線しました。
このあたりかなり列車が輻輳してそうです。

新宿わかしお82号入線

新宿わかしお82号はE257系5両編成。ヘッドマークも「新宿わかしお」と海のデザイン画?が。

房総特急用E257系500番台は前面の「BOSO EXPRESS SERIES E257」の文字は健在。
登場時は房総半島方面主力車両としての位置づけでしたが、アクアライン開通による高速バス網整備によって乗客は激減。特に内房線方面はまともにかち合う東京駅から館山方面は全滅してしましました。
このため「踊り子」などに転用されて車両数を減らしています。

行き債案内

側面方向幕。アクアラインで壊滅した東京方面に比べ、新宿方面はバスだと時間がかかるためか、生き残っています。

通常の「新宿わかしお」が週末運転のため、側面の行き先表示もばっちり。

車内

車内は登場時のままですが、コンセントが設置されています。普通列車のグリーン車と同等の居住性は確保されています。

車内は2004年の登場時からそれほど変わっていませんが、窓側にコンセントが設置されています。普通列車グリーン車と同等レベルの居住性は確保されており、このことからもJR東日本は、普通列車グリーン車=特急普通車とみなしているように感じます。

かつては、行楽向け臨時列車は数年前までは「快速」が多かったのですが、現在はほぼすべて「特急」として運転されています。値上げした、ともいえるのかな???

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秋葉原

秋葉原駅を通過し、お茶の水へ。意外とこの区間を特急で通過することは少ない気が。

錦糸町までは先行する快速を後追いする形。快速線を走りますので、ノロノロってことはありませんが、それでもちょっともどかしい走り。
錦糸町を出ると渡り線を通って総武本線各駅停車の路線へ。ここから先は完全に頭を押さえられのろのろ運転。秋葉原で一時停車。ノロノロのままお茶の水へ。ここから今度は中央線快速に線路が移ってスピードが回復。
やはり千葉~新宿間ではどうしても主役は各駅停車・快速列車なので、特急は遠慮がちな走りになるのは致し方ないのでしょう。

新宿駅到着

新宿駅到着。房総向けE257系もすでに登場から20年以上経過してますが、基本的に外装も登場時のままのようです。

夕闇に閉ざされる前に終点の新宿駅到着。
房総地区のE257系はすでに登場してから20年以上経過していますが、アクアラインの動向もあって今後房総地区の特急をどうするのか、JR東日本としても悩みどころでではないでしょうか。

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