特急「ソニック101号&にちりん3号」特急券

ソニック&にちりん
ソニック101号

中津~大分間を結ぶソニック101号。地味に大分県内完結の特急です。

にちりん3号

にちりん3号の指定券。「にちりん3号」は小倉始発なので、あえてこんな分割する必要ないのですけどね(笑)

「ソニック101号」と「にちりん3号」を大分で乗り継いだ特急券です。今回は普段使うe5489ではなくJR九州インターネット予約を使用しました。というのもe5489ではこの乗継特急券がどうしても出せなかったのです。

通常、宇佐~鶴崎なら「にちりん3号」が直通するので、通常はこれ一択です。しかし、大分駅で改札を出ないと特急料金が通算できる制度を用いて大分まで「ソニック101号」で先行し、大分で休憩して「にちりん3号」に乗り換えるというルートを取りました。ルール的に可能とはいえ、完全に趣味の領域です。

e5489やえきねっとでは、この手の乗継で列車を検索すると、基本的に最速ルートがでます。
まず、えきねっとは時間を指定してしまうと乗継列車が固定され、宇佐~大分、大分~鶴崎の乗継前後の列車を選ぶことは基本的にできません。
一方、e5489は、宇佐~大分、大分~鶴崎を個々に列車を指定することが可能ですが、選択した瞬間に乗り継ぎ列車も最適化され、自動的に修正されてしまいます。このため、今回のような趣味的な乗り継ぎはちょっと無理。

JR九州インターネット予約は乗継前後の列車を直接選ぶことはできませんが、検索時に[大分乗換]を指定し、乗り換えの前後を両方とも「特急・急行を使う」を指定すると、「ソニック101号」と「にちりん3号」を大分で乗り継ぎも候補として上がってきます。
e5489は乗り換えの前後を「特急・急行」で固定することができないため、どうがんばってもこんな乗継はでてきません。

なんだかパズルのような世界ですが、インターネットによる列車予約はそれだけ複雑怪奇な世界であるということが理解いただけると幸いです。

なお、券面ですが、前回記事の「にちりん102号」「ソニック14号」では「にちりん&ソニック 乗車」となっていますが、今回は「ソニック101号」「にちりん3号」の乗り継ぎなので、「ソニック&にちりん 乗車」と列車順序が逆になっています。芸が細かいというかなんというか。

なお、この大分駅で「ソニック」「にちりん」の乗り継ぎの際の料金通算特例は、2025年4月のJR九州の値上げと同時に廃止されます。おそらくこの「ソニック&にちりん」の名前入りきっぷも過去帳入りになるかと。

満席の謎

宇佐駅

宇佐駅に入線した「ソニック101号」。ちなみに宇佐駅はローマ字でかくとUSA

宇佐駅は八幡宮の総本山ともいえる宇佐神宮の最寄り駅。国鉄時代から駅舎は朱色の神社のイメージですがJR化後あまり改修されていないのかかなりくすんだ感じです。

もっとも宇佐駅を有名にしたのはそのローマ字読み。「USA」と完全に今某大統領が世界をお騒がせしている超大国と全く同じなんですよね。
そして駅名標に名物を取り入れるJR九州としては宇佐駅は某国国旗と宇佐八幡宮を組み合わせたようなイラストが入っており、なかなかシャレが効いています。

大分のJR日豊線・宇佐駅ホームに立つと「ここはアメリカ?」…駅名標もオブジェも、遊び心たっぷり
【読売新聞】 JR日豊線・宇佐駅(大分県宇佐市)ホームに掲げられた駅名標に、星条旗のようなイラストがあしらわれている。宇佐をローマ字で表記すると「USA」。駅名を米国になぞらえた遊び心だ。 2016年...

さて、中津始発の青い「ソニック101号」が入線。883系です。
宇佐を過ぎると山間部に入るため、宇佐~杵築あたりが福岡と大分の県境と勘違いしそうですが、中津は福岡県ではなく大分県。つまり中津発大分行き特急「ソニック101号」は大分県内完結の特急となります。

立石駅

立石駅。日豊本線でも単線区間となり、ここで対向列車のまちあわせで一時停車。

「ソニック101号」は時速130km/hでぶっとばしますが、立石駅で運転停車。ソニックが1時間に2本が行きかう日豊本線小倉~大分間ですが、立石~中山香と杵築~日出間は単線で残されています。
通常は単線区間ですれ違わないように特急のダイヤが組まれていますが、朝方などはこのように吸収しきれずに列車待ち合わせの運転停車もあります。

しかし霧が濃いですね・・・

大分駅

大分駅に到着。「ソニック101号」は宮崎方面への直接の乗り継ぎ列車はないため、行き先は単純に「大分」となっていました。

日出を過ぎると別府湾が見えてきます。相変わらず霧が濃いため海がかすんで見えますが、大分到着前には霧も晴れてきました。

「ソニック101号」は定刻に大分着。到着前の乗り換え案内では小倉始発の宮崎空港行き「にちりん3号」の案内も。
そんな客いるわけねーだろとツッコミを入れたくなりますが、自分がそのきっぷを持ってますから完全にブーメランです(笑)

にちりん3号

にちりん3号は4両編成で指定席は1号車の半分のみです。

大分で「にちりん3号」に乗り換えます。

さて、e5489でどうやっても出せず、JR九州列車予約でようやく発券できた本特急券ですが、実は当初は「にちりん3号」が満席で指定がどうがんばっても取れませんでした。
「にちりん3号」は4両編成で、指定席は1両の半分のみと少ないとはいえ、大分以南で一か月前発売で満席はちょっとありえない。

乗車2日前にようやく空席が出て指定席を押さえましたが、なんで満席なんだろうと思ったのですが・・・。

団体様ご一行様が1号車の指定席を占拠していました!!

いや勘弁してよホンマに。自分以外全員団体客というまさに針の上のムシロ状態。
すなわち、発売日には指定席は全席団体で押さえられてしまい、団体の人数が確定した2日前に空いてる分だけ放流されたようです。

かつて「リゾートしらかみ」等で一か月以上前に前受け流すと、全席団体で埋められて一か月前の発売時には空席ゼロなんていう笑えない事象もありましたが、それを令和の世の中でやられるとは完全に予想外。
4両編成なんだから団体なら指定席を増車するとかなんか手だてがあったはずですが、何か考えられないですかねえ・・・

宮崎空港行き

にちりん1号は小倉発宮崎空港行きと比較的長距離ですが、指定席は1号車だけで、2~4号車は自由席。団体が入る場合は2号車も指定席にしたほうがよくないですか?

大分から鶴崎まで特急で所要7分ですが、なんだかやたら長く感じられた7分でした(泣)

コメント

タイトルとURLをコピーしました