宮崎~鹿児島中央間を結ぶ「きりしま13号」のグリーン券です。前回同様2013年に乗車したものになります。
当時の「きりしま」は787系と783系が使用されていました。787系があたりで、783系がはずれと思われがちですが、前面展望に関しては783系が「圧勝」でした。
今回も1号車1番C席。つまりグリーン車最前列で前面展望が思う存分楽しめる席です。
なお「きりしま」からは783系は2021年に撤退し、現在は787系4両編成(ワンマン運転)に統一されています。
2013年当時は「きりしま」にも車内販売が存在し、783系の前面展望とともにワゴンサービスやグリーン車のドリンクサービスが旅を盛り上げてくれましたが、現在はワンマン特急となり少し味気ない感じになっています。
日豊本線前面展望の旅
(3/24の記事より続く)
「にちりん9号」から同一ホーム乗り換えで「きりしま13号」に乗り換えです。同じ783系がホームの向かい側に停車中。「にちりん9号」が宮崎空港に向け発車したあとに鹿児島中央行き「きりしま13号」は宮崎駅をゆっくり発車しました。
宮崎~鹿児島間は都城など一部平地を除けば基本的に山中ばかりです。非常に険しい区間でもあり、そして沿線人口もかなり少ないです。特に県境が入る西都城~国分間は普通列車は日中4時間ほど運転されていない時間帯もあったりします。
単線なので運転停車もしばしば、いかにも地方のローカル特急らしいといえばらしいでしょう。しかし、2013年当時は「きりしま」にも車内販売がありました。
ちょうど回ってきたのでワゴンに積まれてた駅弁を購入。ドリンクはグリーン車サービスで無料なのはちょっぴりお得。
鹿児島の駅弁業者松栄軒で発売されているもので、2025年時点でも販売されている模様。購入時点の価格は1050円でした。
中身は鹿児島の名物というか松栄軒の主力商品を詰め込んだもので、えびめしや黒豚のすきやき/そぼろめし、さつまいものてんぷら、いかなごの甘酢あえなど。量はそれほどでもありませんが、多彩な味が楽しめるのが特徴。比較的あっさり目の食材が多いですが、デザート?のお茶ゼリーがかなり濃いめ。
そういえば鹿児島はお茶の生産高日本一でしたっけ。さりげなく主張してくるあたりが鹿児島らしい・・・かな?
地元民しかなかなか読めない姶良(あいら)駅、そして重富駅を過ぎると前方に桜島が見えてきます。かつてあった東京からの寝台特急「富士」とかだと、東京から乗車してこの桜島を見ると、東京からの長旅を走馬灯のごとく思い出していたそうですが、短距離特急の「きりしま」であっても最後のこの姿を見るとやっぱり見入ってしまいます。
きっぷは鹿児島中央駅までですが、鹿児島駅で下車し、歩いて桜島行きフェリー乗り場に向かいました。
噴火のある日常
鹿児島駅から桜島フェリーの鹿児島港まで徒歩7分ほど。何度も乗ったので勝手知ったる感じで向かい、そのまま乗船。乗船代は桜島港の改札で払うというまさに生活に密着したフェリーです。
2013年当時で150円。その後2014年の消費税8%化で160円、2019年の消費税10%化と値上げで200円、2024年7月から250円となり、物価の高騰を感じさせます。
桜島港すぐそばに、桜島マグマ温泉レインボー桜島があり、さっそくチェックイン。
ビアガーデンが営業中だったので、さっそく外に出て海風を受けながらビールで一杯。
すると・・・
なんだかぼーんと鈍い音がしたので山側に振り向くと、桜島から噴煙が。
ホテルの人たちは、チラっとみただけで「ああ、またか」みたいな感じですぐに仕事に戻ります。鹿児島にとって、いかに桜島が身近な存在なのか改めて感じさせてくれた一瞬でした。
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