本日は小ネタです。
自分は最寄り駅は玉造温泉駅ですが、2023年3月31日をもって無人駅化されました。
それと同時に88mmサイズの入場券はいったんなくなっています。

ところが2024年3月に特急「やくも」が全車指定席化すると状況が一変。というのも、玉造温泉駅は既存の自動券売機は特急券は自由席のみで、指定席のきっぷを購入する方法がないので、全車指定席の特急が頻繁に止まるのに、乗車に必要な特急券が駅で買えないという事態に。
玉造温泉駅は温泉をはじめとする観光客が占める割合が多いため、駅にきてきっぷが買えず呆然とする観光客多数。非常にマズイ事態です。
この非常にマズイ事態に対するJR西日本からの回答を要約すると次のとおり。
1.玉造温泉駅から全車指定席の特急「やくも」に乗車する場合は、他の駅であらかじめ切符を購入してもらう必要があるが、次の方法でも可能。
(1)「やくも」乗車後に車内で車掌に申告して購入。満席の場合は立席になる。 (2)「e5489」から「チケットレス特急券」を購入。 2.玉造温泉駅での「みどりの券売機」の設置については、複数から要望がでていて検討している。 |
うん、まあ予想はしてたけど割と身もフタもない回答というか、なんというか。。。
自分はがっつりチケットレス使っているので実はあんまり実害ないのですが、玉造温泉を訪問した観光客にとっては困った事態です。
そして2つ目の回答が、リップサービスなのか本当に検討しているのか判断がつかなかったのですが、松江市も強く申し入れしているということでちょっとだけ期待しようか、と思ってました。
ところが今年3月に入って「みどりの受取機」らしきものが設置(未稼働)され、おろ?と思ってたら、
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
半分リップサービスと思ってたらまさかの展開にびっくり。たかだか1つの小駅の券売機設置にわざわざプレスリリース出すぐらいですから相当強い要望があったのでしょう。
というわけで3/21にみどりの券売機が稼働を開始しました。
機種はMV60。JR西日本では主にこの機種はインターネット予約の受取専用機(みどりの受取機)に使われることが多いですが、昨年あたりから少しずつ受取以外の機能を追加しつつあります。
玉造温泉駅に置かれたのは、トクトクきっぷ(青春18きっぷや東京往復割引きっぷなど)や乗車券、入場券購入も可能とほぼフル機能が使え「みどりの券売機」扱いになっています。
今回さっそく入場券を購入しています。何の変哲もない入場券ですが、以前の88mm券がPOS券なので、フォーマットが違いますね。
駅の待合室で休んでいると、玉造温泉をチェックアウトした観光客と思しき複数のカップルや、女性グループが出雲市までの「やくも」の乗車券と特急券を購入していました。さっそく設置した効果が出ているようです。
この日はJR西日本の社員と思しき人もいて、購入するたびに何か記載していました。
さらば電気釜
「みどりの券売機」は乗車券のみも購入可能。ということで往復乗車券です、往復乗車券自体は来年春に廃止されますので、このフォーマットも1年ほどしか使わないことに。
さらに次の普通列車は1時間後ですが、特急「やくも」があったのでe5489で購入し、その場で発券。割と便利。
すっかり本ブログでおなじみになった「トク特チケットレス」。短距離の特急利用に威力を発揮します。300円なので、つい気軽に使ってしまいますね。

この日は強風の影響でダイヤがやや乱れていましたが、「やくも12号」はほぼ定刻に松江駅に到着しました。
さて、この日の主役?はやくもブロンズの273系ではなく、こちら。
381系です。
381系は2024年6月15日に定期運用を終了しましたが、2024年お盆と2025年正月に輸送力不足を解消するために助っ人として「やくも」に投入されていました。
しかし、2025年1月6日の「やくも29号」で営業運転が終了、以降動向が注目されていました。

JR東日本だと臨時やイベント列車とかに使われそうですが、この381系についてはそのまま順次廃車となっています。1月以降何度か廃車回送が行われこの3/21の廃車回送をもって、JR線から「電気釜」と呼ばれる高い運転台が特徴の旧国鉄特急型電車はすべて廃車となりました。
松江駅1番線に入線し停車。運転士が独特の高い運転台から顔を出して後方の安全を確認するとすぐに発車していきました。
381系回送電車はみるみる加速し、解体予定地である後藤総合車両所に向けて走り出していきました。
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