日本旅行「JR関西線12駅途中下車の旅きっぷ」乗車券

大阪~亀山乗車券
亀山~大阪

こちらは亀山から大阪の帰り券。途中下車は一切できませんが、なぜかできる記載があって訂正印が入っています。

関西本線のうち、閑散区間となる加茂~亀山間の間について、京都府、三重県などの観光協会が支援する形で乗り降りしてもらおうと、「JR関西線12駅途中下車の旅きっぷ」が発売中です。

大都市圏発着の亀山駅~加茂駅間の途中下車が可能なきっぷと、沿線の食事施設や観光施設等で使えるデジタルクーポン500円×2枚分をセットにした、日帰りのWEB限定販売のツアーです。日本旅行が発売元。
京都、大阪、三ノ宮、名古屋が発着地となり、京阪神発着の場合、加茂駅から亀山駅に向かって、名古屋発着は、亀山駅から加茂駅に向かって、何回でも途中下車でできます。
お値段は今回利用した大阪駅発で3400円。クーポン1000円分と考えると大阪~亀山の往復運賃分は2400円。
大阪~亀山の往復運賃は4620円なので、クーポン生かせばわりとお得なきっぷなのは確かです。2024年11月1日~2025年2月16日まで(2月23日出発分まで)発売。

ネックは日帰りのWEB限定ツアーなのに、締め切り日が出発日の7日前とえらく前であること。
今時宿泊ツアーでも前日まで申し込み可能なところ多いのに7日前締め切りはちょっと酷い。どうやらきっぷを日本旅行から郵送するためのようです。もっとも最近はツアーのきっぷも、指定席券売機やみどりの券売機引き取り、もしくはチケットレスが主流なのにいまだに郵送かよ!とツッコミを入れたくなりました。

もっとも送られてきたきっぷを見ると、途中下車の部分に追記や訂正印が。マルスで出してわざわざ手書きで訂正しているようで、これが券売機発券できない理由なのかな?それで締め切り日が7日前だとすると、なんともお粗末な理由のように感じるのですが・・・

歴史を感じる関西本線

加太駅ホーム

加太駅ホーム。長いホームと行き違い設備がかつての幹線だった時代を彷彿させます。

発売部分はちょっと謎があったこのツアーも、内容自体は個人的には十分。できれば有効2日にして伊賀上野あたりで宿泊できるようになったらもっといいけど、さすがにそれは高望みしすぎか。

なお、近似のエリアがフリー区間として「ICOCAでGO 京都・伊賀タイムトラベルパス」というのもあり、どっちがいいちょっと悩んでました。

ICOCAでGO 京都・伊賀タイムトラベルパス 発売(2024年11月15日~) - 鉄道コム
JR西日本は、「ICOCAでGO!『京都・伊賀 お茶と忍びの里 タイムトラベルパス』」を発売。京都・伊賀エリアなどのJR在来線自由周遊区間が、1日実質乗り放題。伊賀鉄道伊賀上野~上野市間の往復乗車券、...

同じ時期に似たようなエリアのきっぷを出さんでも・・・とは思いましたが、今回は「きっぷが出る」という至極まっとう(ん?)な理由で、こちらに決定。

というわけで、加太駅です。
関西本線の柘植~亀山間は指折りの勾配区間として知られ、特に伊賀市と亀山市の境にある加太越の途中にある中在家信号場はスイッチバック式の信号場として知られていました。
国鉄末期まで50系客車がこの峠を越えて亀山から草津線経由で京都まで結び、そして2000年代までは急行「かすが」の待ち合わせにこの中在家信号場が使われていましたが、「かすが」廃止とともにスイッチバックの中在家信号場は事実上廃止、キハ120が主に単行でいったりきたりしています。

加太駅で降りると長いホームがかつて幹線だったことを印象づけます。もっとも幹線だった時代はほぼ第二次世界大戦前までで、ローカル線に転落してからのほうがはるかに長いですが・・・

加太駅駅舎

加太駅駅舎。無人駅ですが、地元のコミュニティセンターと待合室を兼ねており、沿線の写真などを展示しています。

無人駅ですが駅舎はあり、地元のコミュニティセンター「加太サロン」を兼ねていて沿線写真などを見ることができます。特に関西本線を走る列車の写真がおおいですね。

駅を出て右手にまっすぐ進むと国道25号に。もっとも車の大半は名阪国道に流れており、あまり車は多くなりません。中には大型車すれ違い不可能な1.5車線部分もあり、本当にここって2ケタ国道なの?と思うことしばし。

屋渕川橋梁

屋渕川橋梁を渡るキハ120。橋桁は明治時代、橋桁は大正時代の骨董品。関西本線が幹線時代の頃の一品です。

ほとんど車が来ない国道25号を歩いて15分。屋渕川橋梁に到着。明治23年に作られた橋ですが、橋桁は大正13年に架け替えられています。どっちにもしても築100年越えですが、現役の橋として今も活躍しています。

板屋川橋梁

板屋川橋梁。こちらもかなり古い橋。レンガ造りの橋台が美しい。

さらに歩くこと5分で板屋川橋梁に到着。こちらも明治23年製の骨董品。レンガ積みの橋台が美しい。これまた築100年越えなんですね。明治の土木技術の高さを伺わせます。

そして有名な市場川橋梁・・・と思ったけどここでタイムアップ。
まあ市場川橋梁は訪問したことがあるし、とこの記事書いてる間に写真を探すも見つからず。しまった、やっぱり計画変えてでも行くべきだった、と思ってもあとのまつり。

関駅

関駅。関宿が有名だけど、クルマ利用者にとっては「名阪関ドライブイン」のほうがなじみがあるかな?名阪国道の休憩地で使われることが多いドライブインです。

加太駅から亀山行に乗車し、今度は山を下って平坦になったところで関駅。

「関→伊賀上野」乗車券(20系ブルートレイン)
関西本線は名古屋からJR難波を結ぶ路線で、そのうち、両端の名古屋~亀山、加茂~JR難波は電化されて電車が走っていますが、真ん中の亀山~加茂間は非電化でキハ120形がのんびりと運行しています。関駅はそん...

関駅はかつては簡易委託でしたが今は完全な無人駅になっています。もっとも雰囲気は亀山近郊の住宅地の雰囲気。結構な乗客が乗り込んできました。

関駅も長いホームが特徴。近くを走る名阪国道は車がひっきりなしに走るのに、こちらはキハ120形の単行列車が今ものんびりといったりきたりしています。

(2/14の記事に続く)

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