NHKの大河ドラマでタイアップ企画が行われるのはいつもの光景ですが、2024年は源氏物語とその作者とされる紫式部にスポットが当てられました。自分は源氏物語の現代語訳として谷崎本、田辺本を読んでいるので源氏物語の内容はだいたい知ってますが、当然この手のタイアップ企画でいろいろなイベントがあり、これ幸いと出かけています。
今回の「宇治・大津・紫式部めぐりパス」もそんなタイアップ商品の一つで、
・関西地区のJR線2日間乗り放題
・「光る君へ 宇治 大河ドラマ展」+「源氏物語ミュージアム」セット券(通常1000円)
・紫式部 大津周遊チケット(通常2000円)
・京阪電車 京都1日観光チケット(通常1000円)
のセットで4800円。有効期間は2日間です。2024年12月29日まで発売。
このうち、「京阪電車 京都1日観光チケット」は京阪線の京都府部分が1日乗り放題、「紫式部 大津周遊チケット」は京阪大津線が1日乗り放題となっており、2日の有効期間だとそれぞれ1日ずつに割り当てるのが一般的な使い方でしょうか。
またJR線はICOCAで乗車して、後日利用金額分ポイントでバックされる方式です。
購入は本blog初登場となる「KANSAI MaaS」にて。JRを含めた関西の交通機関の観光情報やチケットなどを一元的に網羅したアプリで、現在在版民鉄各社で発売されているフリーきっぷ類もこの「KANSAI Maas」に集約していく方向にあります。
従来は会社単位でアプリを用意していましたが、このように会社横断のアプリも登場するようになりました。ただ、この手のアプリが最近乱立気味で正直なところ操作性の違いなどが見られて危うく誤動作しそうになったりします。
あと、この手のチケットはスマホ完結なので、「紙のきっぷ」がないのは正直寂しい。やっぱり実物があるとないとではかなり旅の印象も違うので。。。
京阪宇治線の旅
京阪宇治線に来るのは約10年ぶりです。前回訪問時は宇治~淀屋橋間の直通快速「おうじちゃまエクスプレス」が運行されていましたが、今回大河ドラマで宇治が注目されているのにもかかわらず特に臨時列車などの運行はないようです。
中書島に来るときに東福寺から普通電車で来ましたが、東福寺~伏見稲荷間はインバウンドを中心にお客さまでびっしり。特に伏見稲荷は日本人よりも圧倒的にインバウンドのほうが多く、知名度の高さを裏付けます。
一方で宇治もインバウンドはそこそこいますが大半はJR奈良線利用のようで、京阪宇治線にインバウンドの姿は皆無。平日ということもあってほとんどの客が地元民のように見えます。
そんなのんびりとした宇治線は今は中書島~宇治間をいったりきたりしています。
こどもの頃、三条~宇治の直通急行や、直通の普通列車に乗ってたことを思うと隔世の感が。
ほどなく宇治駅に到着。
宇治駅はJR奈良線高架の手前に移転してからかなり立ちますが、コンクリうちっぱなしのモダンな駅舎は健在。ただし、観光客の姿はまばらです。
宇治駅を出て向かって右手に曲がり、JR線の高架をくぐって京阪電車の線路沿いに少しあるくと、宇治茶の茶畑とそしてめざす「お茶と宇治のまち歴史公園」が。
10年前はこのあたりは工事中でしたがすっかり整備され、公園になっていました。公園で茶畑が展開されているあたりさすが宇治。
なお、「光る君へ 宇治 大河ドラマ展」+「源氏物語ミュージアム」セット券はスマホアプリのままでは使用できず、この「茶づな」でチケットに引き換える必要があります。
この「茶づな」で「光る君へ 宇治 大河ドラマ展」が行われていますが、この「光る君へ 宇治 大河ドラマ展」の入り口でスマホの画面を提示してチケットと引き換えることになります。
なお、引き換えたチケットは2025年1月13日まで有効。なので、無理に今日使用する必要はありません。というか、引き換え当日は月曜日で「源氏物語ミュージアム」が休館日です。(笑)
もともと「源氏物語ミュージアム」は後日行こうと決めていたので問題なし。
さて、宇治の「光る君へ 宇治 大河ドラマ展」は主にドラマの宇治での話と、源氏物語の「宇治十帖」がメインの展示となっています。
館内は他の大河ドラマ展と似たような構成。昨年の「どうする家康」のときもそうでしたが、撮影可能なのは衣装や撮影パネルなど。その他歴史資料や役者さん情報については写真撮影不可となっていました。
源氏物語のうち「宇治十帖」については正直印象が薄いので、展示内容を見ながらどんな話だったかなあ、と記憶の糸を手繰り寄せるような感じで資料を見ていました。
(10/25の記事に続く)
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