tabiwa森の芸術祭2デイパス(鑑賞パスポート付)

tabiwa森の芸術祭2デイパス
tabiwa森の芸術祭2デイパス・2

JR線、バス線に乗るときはこれを提示します。

岡山県北部では、2024/9/28~11/24にかけて「森の芸術祭 岡山」が開催されています。その岡山県内の足として発売されているのが「森の芸術祭パス」です。

岡山~倉敷から新見、津山地区のJR線が乗り放題で、森の芸術祭へのアクセスに便利なバスもフリー区間に入っています。特急列車は別料金で乗車可能です。
価格は3000円相当の森の芸術祭鑑賞パスポート付が4500円、パスポートなしが2500円。2日間乗れることを考えたらパスポートなしでも十分安いです。tabiwaでのみ限定発売。
なお、大阪、広島、博多などからはこのフリー区間に往復の新幹線などを付けた「森の芸術祭モリモリきっぷ」(大阪市内発13500円)も発売されています。
同様のイベントだと東日本だと上越地区の大地の芸術祭が有名でしょうか。

「エモい」美術館

NagiMOCA

岡山の田舎に突如現れる謎の空間。館内は若い人でいっぱい。

今回、もちろん「森の芸術祭」の作品を見ることも楽しみにしていましたが、それ以上に気になってたのがこの奈義町現代美術館。展示する美術品にあわせて建物を設計したという奇想天外な発想で、世界的建築家の磯崎新氏が監修。1994年竣工ともう30年前の建物ではあるのですが、今でも輝きを放っています。
ただアクセスが問題で、自家用車がないと津山駅からバス片道40分、830円。ちょっとこれはハードルが高い。しかし今回、最寄りのナギテラスまでがフリー区間なのでこれ幸いと訪問してみました。

奈義町/現代美術館トップ

「森の芸術祭」関連以外で常設の展示はわずかに3点。

太陽

この美術館の象徴的作品である「太陽」円筒形の建物の内部でもあります。壁に竜安寺の庭が。なんかダリを思わせるような不思議な空間ですね。

この美術館の代表でもある「太陽」。斜めに傾けられた円筒形の筒の中は、椅子とシーソー。そしいぇ壁には竜安寺の庭のオブジェが。なんともいえない空間。

足元が傾いていて円筒形なこともあって、なんだか摩訶不思議な空間に迷い込んだ感覚を覚えます。最近SNSなどで結構話題になっているとか。

月

こちらは作品「月」半円形の部屋ですが、ここは音響がかなり特殊で足音が異様に響きます。

こちらは「月」という作品。光は横から漏れているだけで室内はやや暗め。半円形になっており、その漏れた光が月の満ち欠けのように変化していきます。そして、ここで休んでいけとばかりに置かれた御影石のベンチ。さらに歩くと館内に大きく響く音。視覚、聴覚そして触覚に訴えかけた作品なのでしょう。(と勝手に解釈してみた。)

森の芸術祭作品

こちらは森の芸術祭で作られた作品。グラスの水に注がれたラテを通じて景色を見ると、なんか不思議な感覚になります。

一方森の芸術祭関連の作品もあり、気になったのがこのグラス越しの景色。青い空に浮かんだグラスの中の雲。この雲?のようなものはなんとなく移り気な空に比べて悠々としているように見えます。
・・・現代アートってよくわからないけど、感じ方は人それぞれではないでしょうか。

津山近辺もいろいろ森の芸術祭関連のアート作品があり、中には卓球台のような遊べるものもあります。

JR西日本の電気式気動車

津山駅で発車を待つDEC700

津山駅で発車を待つ臨時快速「ハレのもり」号。DEC700形の営業運転は今回の運転が初。

津山~新見間は姫新線が結んでいますが、この「森の芸術祭」期間中はJR西日本の電気式気動車DEC700形による臨時快速「ハレのもり」号が運転されています。今までは主に試運転ばかりだったDEC700形ですが、今回「森の芸術祭」期間中の臨時快速として初の営業運転への起用となりました。

車体はJR北海道のH100形、JR東日本のGV-E400系の車体に、広島や岡山の新型電車である227系のお面をつけたって感じでしょうか。
走りっぷりもGV-E400系と大差なく、特にこれらの車両に慣れた人はデジャブな感じでしょうか。

車内。

車内はJR西日本共通の転換クロスシートが並びます。

ただし、車内は転換クロスシートが並びます。ただ窓枠とあっていない席が多く、さらに座席数自体も少ないため、席取りは争奪戦になりそうです。
この日はほぼ満席でしたが、立ち席はほとんどありませんでした。

臨時快速「ハレのもり」は途中停車駅は中国勝山のみですが、臨時列車の悲しさ、対向列車待ち合わせが多く、所要時間は普通列車と大差ありません。それでもどっしりとした重量感のある走りは、決して路盤がいいとは言えない姫新線でも安定した走りを見せてくれました。

側面

トランペット?を吹くイラストが。車両はDEC-700形。

中国勝山で9分停車なのでちょっとした撮影会状態に。
ここからはスピードががくんと落ち、中国勝山~新見は山間の閑散区間に入ります。25km/h制限が多く、今まで平地を走っていたのがトンネルが続くようになり、あたりの景色も一変します。
当然ながら中国勝山~新見間の輸送密度は低くなっています。

家が多くなってきたな、と思ったら終点の新見はもうすぐです。

新見駅

新見駅到着。しばらく新見駅で休憩し、午後の「ハレのもり」で津山に戻るダイヤです。

新見からはいったん改札を出て、バス乗り場に。するとバス停に「やくも」が待っていました。

10/11の記事に続く)

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