「新高岡->富山」乗車券(あいの風とやま鉄道連絡)

新高岡→富山乗車券

新高岡から富山の乗車券です。新高岡から富山だと北陸新幹線経由が一般的ですが、高岡からあいの風とやま鉄道経由で発券することも可能です。
通常ですと新高岡から高岡のJR線運賃150円+高岡から富山までのあいの風とやま鉄道線390円の合計額540円になりますが、ここからあいの風とやま鉄道分から10円値引きされて530円が発売額となっています。

北陸新幹線金沢開業当初は、2社にまたがることで運賃が大幅に値上げされることを防ぐため、激変緩和措置として、JR西日本/あいの風とやま鉄道線双方で乗継割引が設定され、今回の新高岡~富山間では、JR西日本が80円引き、あいの風とやま鉄道が10円引きでした。2019年4月にJR西日本の乗継割引が廃止され、現在は新高岡~富山間はあいの風とやま鉄道線の10円引きのみが残っています。

割引額は距離によって異なり、とやま鉄道線区間の距離が短いほど額は高くなり、20kmを越えると割引がなくなります。

券面にはとやま鉄道線を示す「あい風とやま」の文字が入っています。以前紹介した新高岡->西金沢の乗車券は「とやま」としか記載がなく、マルス券であっても記載に違いが出ていますね。

「新高岡~西金沢」乗車券(通過連絡運輸)
前回の記事の「べるもんた氷見2号」が新高岡駅に到着後、一目散にダッシュして新幹線駅に走っていく人がいました。?と思ったのですが、時刻表を見て納得。 べるもんた2号の新高岡駅 12:10 着 はくたか5...

おそらくJR線の間に他社線を挟んだ場合の通過連絡運輸の場合の出力と、通常の連絡乗車券の場合の出力でフォーマットが違うからだと思いますが、同じマルス券でも路線出力形式が違うのは興味深いところです。

レトロな魚市場のハイテク食堂

氷見駅

氷見駅。観光案内所を併設した地方の小駅の典型的なスタイルです。
観光案内所では電気自動車「ヒミカHIMICA」のレンタルも可能。

9/19の記事の続き)

「べるもんた」を氷見駅で降り、ここから先全く予定を考えていなかったでちょっと迷いました。このままひみ番屋街に行ってもいいですが、既に何度か訪問済。
天気が曇りで日差しが少ないので、ならば歩いて港に行くか、と氷見漁港に向けて歩き出しました。

駅から歩いて15分ほど。目的地に到着。

氷見地方卸売市場

氷見地方卸売市場。ここの2階にある「魚市場食堂」はすっかり観光客の間で有名になりましたが、本業は市場です。

氷見地方卸売市場。氷見漁港で水揚げされた魚をこの市場で卸されていきますが、その2階に「魚市場食堂」として、食堂が朝6時から営業しています。

気が付けばすっかり氷見の観光名所に。でも外観はあくまでレトロな魚市場です。

市場内部

休日なので当然ながらせりはありません。しかし、平日朝はここでせりが行われています。そんな市場の2階に食堂が。

11時20分ごろ到着しましたが、先客が5組ほど。店前にタブレットが設置され、そこに登録していくしくみ。どうやらEPARKの仕組みを使っているようで、順番が近くなったらメールでお知らせする仕組みもあります。ただし、EPARK自体を使った予約は不可で、あくまでも現地での受付順となります。

15分ほど待つと呼び出されましたが、その間にもどんどん客が訪れ、自分が呼び出されたときは既に待ちは15組待ちになっていました。繁忙期は2時間待ちとかもあるようです。

氷見海鮮漬丼。

氷見海鮮漬丼。1880円也。ぎっしりと詰まった海の幸が食欲をそそります。漁師汁付。

店内に案内されると、注文はタブレットで注文する方式。レトロな市場であっても、やっぱり人手不足のためなのか、セルフ注文になっています。周りを見ると若い人が多いせいかさほど苦も無く注文している様子。

注文は冬場ならばぶり一択なのですが、夏場だと迷うところ。海鮮丼は先のべるもんたで堪能したので、ここはひとつ氷見海鮮漬け丼(1880円)に。
配膳はなんと配膳ロボット。ここまで最先端とは完全に予想外。やってきたのはぎっしりと海鮮漬けが詰められた丼に、ポット、そして卵。
海鮮がつめこまれた丼はまさに期待を裏切らないもの。漬け丼なので鮮度はわかりにくいですが、これで1880円はかなり安い。人気が出るのもうかがえます。

さてこの漬け丼は、しばらく海鮮を食べてごはんが見えてきたところで、玉子を乗せ、さらにポットに入れられたおだしをかけることで海鮮漬け茶漬けにチェンジ。
一度で二度おいしい、これはこれでありかと思います。
しかしやっぱり冬の寒ブリの時期に行きたいよね・・・

なお、この魚市場、アクセスが若干微妙でバス便がないので、氷見駅から歩くしかないのが難点。なお、氷見市街地周遊バスの「氷見漁港前」バス停はこの魚市場食堂とは別の場所なので、乗り間違いに注意。
今回は曇ってたのでそこまで困らなかったのですが、炎天下の場合は素直にタクシー使うべきでしょう。

駅に戻り、氷見線から高岡であいの風とやま鉄道線経由で富山に向かいます。
高岡~富山間はあいの風とやま鉄道線で別運賃が必要なので今回のきっぷを用意。なお、「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の場合、新高岡に出てそこから新幹線に乗るほうがフリー区間内なので安上がりのですが、新高岡での城端線と新幹線の接続があまりよろしくなく、中には新幹線と在来線の新高岡駅発車時刻を同時刻だったりします。

同時刻だとお互いに乗り換え不可という最悪乗継です。

もう少し城端線の時刻を調整して乗継の利便性を上げたほうがいいとは思いますが、難しいのでしょうか。
まだ接続がよろしい高岡であいの風とやま鉄道線に乗り換えて富山に向かいます。しかし高岡駅での乗継時間はわずか3分で、氷見線ホームのドアが開くと一斉にとやま鉄道線ホームへのダッシュが始まりました。

富山県は鉄道を使った街づくりで先進的と評されているそうですが、もっとこう、その鉄道どうしの接続について、もう少し考えてほしいなと思ったり。。。

9/23の記事に続く)

 

コメント