絶景領域新発見!萌えっ子フリーきっぷ(観音崎らいな)

絶景領域新発見!萌えっ子フリーきっぷ(観音崎らいな)
絶景領域新発見!萌えっ子フリーきっぷ(観音崎らいな)・裏

フリーエリア。既にサロベツ原生花園方面は廃止され、9月で雄冬方面が廃止されます。

久方ぶりの「萌えっ子フリーきっぷ」です。記事としては2013年の年末以来なので実に10年以上ぶり、今回のきっぷ自体も2016年に使用したものなので、8年ほど前の第8シーズンのものとなります。「萌えっ子フリーきっぷ」自体は現在も発売していますが、値段が改定されており値上げされてますのでご注意を。

ただし、運賃自体が値上げされていますので、お得感は変わりません。

すっかり定着し、札幌や稚内など周辺地域でも発売されるようになりましたが、アニメショップでの販売は振るわなかったのか取りやめになっています。
一方、積極的にネット発信を続け、さらにアプリまで出してしまった沿岸バスですが、単独主義なのかMaaS分野は出遅れ気味。道北バスや北海道中央バスなどを巻き込んで連携して効率的な集客を図る時期なのかもしれません。

久方ぶりなので簡単に効力を書くと、沿岸バスの雄冬~留萌~羽幌~幌延~豊富の北海道の日本海岸沿いの路線が乗り放題のバスのフリーきっぷとなります。

留萌~増毛の残像

阿分駅

阿分駅。ホームに屋根がないところかプラットホームの長さが1両分もありません。

2016年当時は留萌本線留萌~増毛間の最終年度として運行されており、このときは留萌~増毛間の各駅を回っていました。もちろん留萌本線の列車だけで回ることは不可能で、並行する沿岸バスと組わせて各駅を訪問していました。
同区間は、北海道で珍しく日本海沿岸を走る区間ではありますが意外を平地が開けており、民家が結構みられます。このため、バスと鉄道が並行して走っていました。

その中のうちの1枚がこの阿分駅。プラットホームがJR北海道特有の「1両に満たない板張りの簡易ホーム」の駅です。JR北海道のワンマン列車は前乗り前降りなので1両分のプラットホームを用意する必要がなく、このように極端に短いホームの駅がかつては結構ありました。

当然ながらこのような駅は利用が1日10人以下のほとんどない駅ばかりで、大半は回りに民家がない秘境駅だったりするのですが、阿分は小学校の真裏にあるというギャップがありました。小学校ということは人はそれなりにいるはずですが、この小学校(阿分小学校)は2015年に廃校となっており、人口減少が続く現実を目の当たりにすることになります。

朱文別駅

朱文別駅。こちらもホームは1両分ありませんでした。最近この手の駅は利用客数僅少なことが多く、急速に廃駅が進んでいます。

さらに朱文別駅も同様の板敷ホームです。プラットホームから駅前広場?空き地?に出るのはスロープとなっており、バリアフリーはばっちりだったりするのですが、いかんせんをそれを生かすだけの客がいません。
朱文別駅は踏切からやや離れたところにホームがありますが、中には阿分駅のように踏切と隣接してホームが設置される場合もあり、この場合はホームの長さの関係上、方向によっては踏切上に列車が止まったりします。それでもあまり問題にならないあたり、過疎の問題の深刻さを物語っているようです。

箸別駅

箸別駅に入線する列車。民家は結構多いのですがこの駅もホームの長さが1両分もありません。

増毛の隣駅になる箸別駅もそんな「1両分のプラットホームを持たない」駅の一つです。周りは民家などが立ち並び利用客があってもいいのですが、末期の頃は利用客は1名以下で、実質住民の公共交通機関の体を成していませんでした。

こんなホームが短い駅はJR北海道にかなりの数がありましたが、最近はこの手の駅は急速に減らしつつあります。当然ながらこの手の駅は利用客が極端に少ないからこういうホームになっているわけで、昨今のJR北海道の廃駅のやり玉にあがることがほとんどです。現在も日進駅など数駅でこの手の駅を見かけますが、いずれも廃駅候補に挙がっています。初めて訪問すると結構面白い光景ではあるので、気になる方はお早目に。

沿岸バス

沿岸バス「舎熊駅前」停留所。沿線の通学需要は基本的に沿岸バスが担います。

留萌~増毛間は基本的に民家は途切れず、居住人口をそこそこありそうです。となると学生がいるわけで、どうやって通学しているんだろう・・・と思ってたら、沿岸バスが通学生満載でやってきていました。さらに1台では足りず、通学生専用の続行便を出す盛況ぶり。なるほど、基本的にバス通学ということですね。
列車で通学生を全く見なかったので気になったのですが、通学は既に列車からバスに移行し、留萌本線が廃止されても影響がない状態になっていました。

増毛のジャンボ生ちらし

国稀酒造

旧増毛駅から徒歩すぐのところにある「国稀酒造」日本最北の酒蔵です。

留萌本線増毛駅から徒歩すぐのところに日本最北の日本酒の酒蔵である「国稀酒造」があります。資料室や土産物コーナー、もちろんきき酒コーナーも。最も車で来ると飲めないので一人旅の場合は、留萌本線亡き今は沿岸バスで来るしかないのですけどね。

まつくら

ジャンボ生ちらしで全国的に有名になった「寿しのまつくら」。増毛駅前にあります。

国稀酒造の斜め向かいには「寿しのまつくら」が。こちらは「ジャンボ生ちらし」がテレビで取り上げられ、全国区で有名になった寿司屋です。もっとも寿司屋といっても天ぷらなども手掛けており、地元民はこちらを頼む人も多いとか。

ジャンボ生ちらし

ジャンボ生ちらし。これでもかと積まれたネタを崩さずに食べることは困難。

それで、当然のことながらジャンボ生ちらしに挑戦。酢飯3合に積み上げられたネタがわんさか。増毛で有名な甘エビが多いのがここの生ちらしの特徴ですが、そのほかにもホタテやウニ、いくらまぐろなどがわんさか詰め込まれています。てっぺんのイクラやウニがなんかこぼれそう(笑)
ごはん3合とあわせて積みあがった約1.4kgのチラシ寿司です。おしんことあら汁がついてきます。

2016年当時は3600円。2024年時点では4200円です。ただ、4200円でも海鮮ちらしとしてはかなりコスパは高め。食べきれたら・・・ではありますが。

崩さずに食べることは極めて困難なので、取り皿により分けながらすこしずつごはんを掘り起こしていきます。上から食べていけばいいのですが、それだと最後にご飯が大量に残ることに。なので、横からすこしずつ取り分けてごはんを見つけ出し、ごはんと一緒に食べていくのがセオリーでしょうか。
自分は海鮮系は非常に強いので余裕で完食。完食すると次回スーパージャンボ生ちらしへの挑戦権を兼ねた800円の割引券(有効期限店がなくなるまで。)がもらえます。しばらく増毛には行ってないのですが、割引券を見てまた行ってみたいな、と時々思ったり。

スーパージャンボ生ちらしは、ジャンボ生ちらしを上回る2.2kgの特大生ちらし。価格は生ちらしと同額ですが、前回ジャンボ生ちらしを完食したときにもらった割引券が必須です。

雄冬のバス廃止へ

沿岸バスでは、2024年9月末で、大別苅~雄冬間の別苅雄冬線の廃止を発表しました。

沿岸バス「別苅雄冬線」運行終了のお知らせ(町民課) | 増毛町
標記路線バスにつきましては、利用者が減少していることを受け、令和6年9月30日の最終便をもって廃止し、「あっぷるハイヤー」の利用を推奨します。

かつて雄冬は「陸の孤島」と言われ、増毛、浜益から船でいくしか到達手段がありませんでした。増毛から道路が開通してもしばらくは船が続き、国道231号線の全面開通で船が廃止になったのが平成の世の中になった1992年(平成4年)でした。そのころからこの雄冬~大別苅のバスが船を引き継ぐ形で運行していましたが、そのバスも廃止になります。

雄冬のバス停

雄冬のバス停。「日本海るもい号」が走っていたころのものなので、北海道中央バスのバス停もありました。

雄冬方面は過去記事で訪問していますので詳細は省きますが、今回の廃止で雄冬方面の公共交通機関が増毛町のあっぷるハイヤーを除けば、沿岸バスの「特急ましけ号」のみとなってしまいました。
なお、萌えっ子フリーきっぷでは10/1以降、雄冬方面へは行けなくなります。

萌えっ子フリーきっぷ(豊岬あゆみ)
こちらは1日券です。 2300円でもちろん留萌~豊富往復すれば大幅にモトが取れますが、それだと乗りっぱなしになってしまいます。 というわけで、前日で飛行機で稚内入りし、幌延に泊まって翌日朝からこのきっ...

バス業界は人手不足と乗車人員減少で、減便廃止の話を聞かない日はないぐらい深刻な問題になっていますが、ついにやってきたか、って感じです。。。

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