大井川鉄道「接阻峡温泉->千頭」乗車券

大井川鉄道乗車券
大井川鉄道の車内で購入したときに使用する補充券です。

大井川鉄道では、車内で大井川線内向けの乗車券を買うとこのような車内補充券となります。全駅が記載され、乗車駅と降車駅に〇をつける形となります。このきっぷの面白いのは、着駅にバスの寸又峡温泉が含まれていることでしょうか。
さらにきっぷの上部に「27」「18」が記載されていますが、これは駅の番号になります。これで「〇」が消えかかってもどこからどこまで乗ったか判別できます。

大井川本線はワンマン運転が主なので、意外と購入の機会は少ないですが、井川線は車掌が乗務しますので、無人駅から乗車した場合は車掌から購入することになります。

休止中にできたバス路線

閑蔵ゆきバス
接阻峡・閑蔵ゆきバス。井川線を補完する形で設定されています。2024年には1往復まで減ってしまいました。

前回の記事からの続き)

千頭駅に到着後、閑蔵ゆきバスに乗り換えです。千頭~閑蔵間は井川線と並行してバス路線を走らせており、千頭~閑蔵間を井川線の半分以下の約30分で結びます。(というか井川線が極端に遅いのですが。)

2012年に新規設定され、最盛期は4往復設定されていましたが、2024年4月現在ではわずか1往復まで減らされています。4往復のときは、列車とバスの組み合わせがいろいろできましたが、1往復だとちょっと厳しいです。ただ、奥大井湖上駅を見下ろす展望台は「奥大井湖上駅入口」すぐなので、バスでいくのが実はベストだったりします。

奥大井湖上駅から展望台までは山登りで約15分ほどかかります・・・

川根両国近くの両国吊橋
川根両国近くの両国吊橋。大井川はやたら吊り橋が多いですね。

バスに乗車して市街地を抜けるとすぐに大井川を渡ります。並行して歩行者専用の「両国吊橋」が。大井川って吊橋多いですね。

ただ井川線と違ってほぼ直線コースなので、井川線で約30分かかる千頭から奥泉までバスだとわずか10分(笑)トンネルぶちぬき区間もあるので、早いかわりに景色が犠牲になっています。それでも長島ダムはばっちりみることが可能。基本的大井川の左岸を走る井川線とは異なり、接阻峡温泉まで大井川を5回ほど渡るので、川が右に見えたり左に見えたりとかなり忙しいです。

25分ほどで接阻峡温泉着。ここでひと風呂浴びることに。

接阻峡温泉会館
接阻峡温泉会館。温泉ではなく冷鉱泉を沸かしているそうですが、やわらかいお湯です。

駅から大井川を渡って向かいにある接阻峡温泉会館でひと風呂。冷鉱泉ということですが、キシキシとは対極のかなりやわらかいお湯です。1時間ほど温泉会館でごろごろして、接阻峡温泉駅に向かいました。

接阻峡温泉駅に入線した千頭行き
接阻峡温泉駅に入線した千頭行き。駅は無人なので車内できっぷを車掌から買います。

接阻峡温泉駅に止まっていたのは接阻峡温泉始発の列車。車掌が客をみつけるとささっと寄ってきてきっぷの確認をします。ここで千頭までのきっぷを購入。今回の車内補充券です。

車内
車内はガラガラ。ただ、次の奥大井湖上駅からそこそこ乗ってきました。

井川とは異なり、接阻峡温泉始発列車は車内はガラガラ。進行方向左側の座席を占有していざ出発。

奥大井湖上駅からの景色
奥大井湖上駅からの景色。この日の接阻湖は澄んでいました。

ほどなく奥大井湖上駅に到着。奥大井湖上駅は、千頭よりホームは接阻湖にはみだしており、文字通りの湖上駅となっています。前回訪問時は雨上がりのため濁っていましたがこの日はかなり澄んでおり、綺麗な景色が展開されました。

長島ダム駅からアプト式機関車を連結してそろそろと降りていきます。

長島ダム発車
長島ダム駅でアプト式機関車を連結し、そろそろと降りていきます。進行方向左手は長島ダムの絶景が。
長島ダム
長島ダム全景。ダムの手前に橋が。放水時はぬれること必至。

景色では一番のみどころといってもいい長島ダムは、アプト式区間でかなりゆっくりと走るため、じっくりと眺めることができます。よく見るとダムの手前に橋が。これは「飛沫橋」と言って吊橋ではあるのですが揺れることはありません。ただ、長島ダムを真正面から見る形になるため、かなりの迫力です。なお、この長島ダム付近は遊歩道が整備されており、ダムを上から下から見ることができます。

アプトいちしろで補機を切り離し、通常編成に。あとはゴールに向けて一直線です。

泉大橋
泉大橋。バスはこの橋の上を走ります。列車ははるか下を走ります。。。

ところどころで行きに通った道が見え隠れします。大井川に沿ってうねうねとカーブする井川線に比べ、道路は比較的直線区間が多く、これが所要時間差に現れているのでしょう。

閑蔵線バスと井川線を比べると景色は圧倒的に井川線のほうが上。でもバスはその圧倒的なスピードと、沿線随一の景勝地である奥大井展望台へ向かうのに便利なので、行きと帰りでうまく組み合わせたいものですね。

6/1の記事に続く)

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