魚梁瀬森林鉄道運転体験記念乗車券

魚梁瀬森林鉄道乗車券?

高知県の北東部に位置する馬路村はゆずの生産で知名度が全国で知られるようになりました。
そんな中で魚梁瀬(「やなせ」と読みます)は馬路村の中心部からさらに北東に進んだところにあります。
このあたりは林業が昔から盛んで、森林鉄道が四方八方に伸びていましたが、魚梁瀬ダムの建設により水没等で1968年には全廃しています。

今回のきっぷ?はそんな魚梁瀬の森の駅にある魚梁瀬森林鉄道の「体験記念」乗車券です。乗車券といっても木材に焼き印をいれた素朴なものですが。
んでもって「体験記念」とはその名の通り、1000円で森林鉄道の運転体験ができるものです。

割とばくちな魚梁瀬訪問

魚梁瀬は気象では知名度は全国区です。何と言っても雨の時期に出てくる土地の常連です。2011年に記録された1日雨量851.5ミリは当時日本最高。(現在は2019年台風19号で記録された箱根の922.5ミリが最高)また2018年の西日本豪雨では2日連続24時間雨量400ミリ越え、72時間雨量1000ミリ越え、そして11日間の総雨量1852.5ミリというとてつもない記録を叩き出している土地です。

ちなみに東京の年間の平均降水量は1528.8ミリで、魚梁瀬の11日間の雨量より300ミリも少ないです。。。

魚梁瀬村(魚梁瀬森林鉄道)への公共交通機関は、高知県東部交通バスが安佐駅からバスを走らせてますが、1日2本。そのうち1本は夜魚梁瀬について早朝安佐に帰っていくので、事実上使えるのが昼間の1往復のみ、と車なしではかなり厳しいです。
てなわけで魚梁瀬で一泊して、森林鉄道を楽しむことにしました。
ただ、前述のとおり雨が多い土地なので、雨にたたられる可能性は覚悟しないといけませんね。

前日に宿に泊まり、テレビの地上波が映らないので衛星放送のみという環境に驚き、そして訪問当日。

魚梁瀬ダム

宿から魚梁瀬ダム方向を見る。綺麗に晴れ上がりました。

よっしゃああ!

森林鉄道を運転しよう

ここでは、森林鉄道が観光施設として作られています。本来の線路は水没してしまったため、ここの線路は復活にあたって新規に引き直した線路ではありますが、公園内を一周する形で運行。基本毎週日曜日運行で一応15分毎だそうですが、客が来たら運行するということで、いたってのんびりした形です。

一乗車400円。しかし、ここでは自分で運転も可能で一周1000円。

発車を待つ森林列車

駅は基本一か所で、平成3年に復刻された谷村式機関車が客車2両をけん引。

踏切を渡るトロッコ列車

踏切を渡る森林列車。ちなみにここが公園の入り口にあたり、列車は公園の外周をぐるっと回る形で運行します。

自分で運転するときは、まずは係員に簡単なレクチャーを受けます。
後ろの客車に客を乗せ終わるとキーをまわしてエンジン始動。ブレーキを解除してマスコンというよりは棒のようなレバーを前に倒すと発車します。
その後はタコメーターを見ながらレバーを調整。踏切前では警笛も鳴らします。
最高でも10km/hぐらいとかなりのんびりとした列車ですが、日本一お手軽に客を乗せて列車運行が体験できる場所ではないでしょうか。

車庫には他の車両もいました。

野村式機関車

こちらは野村式機関車。こちらは先の復刻した谷村式とは異なり、正真正銘森林鉄道時代から運行してきた骨董品。もちろん動きます。た

?式機関車

こちらは何だっか聞くの忘れてしまいました。なんか派手な塗分けですね。

魚梁瀬が観光客でにぎわうのはキャンプ場がオープンする8月。このときは森林鉄道も土日運行と運行日が増えます。それ以外はわりとひっそりとしているので、晴れてさえすればいたってのんびりとした魚梁瀬が楽しめます。
あと森林鉄道のあゆみや廃線跡情報もあるので、ここで情報を仕入れて車で廃線跡めぐりするのもありかもしれません。

公共交通機関での訪問難易度はかなり高いですが。。。。

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