京都鉄道博物館・入館券(オヤ31展示)

京都鉄道博物館・入館券(オヤ31展示)

京都鉄道博物館の入館券です。
かつての「梅小路蒸気機関車館」と弁天町にあった「交通科学博物館」を統合してできた博物館です。入館料は1200円(2023/03/31 より1500円に値上げ)ですが、JR西日本の株優で半額の600円となっています。
事前にみどりの窓口でマルス券を購入してもいいのですが、今のところは株優があるので当日購入になっています。

交通科学博物館入館券
大阪・弁天町の「交通科学博物館」の入場券です。マルスのイベント券口座を使って発券されたもので、JR西日本のみどりの窓口で購入できます。 交通科学博物館は今年の4/6限りで終了することが決まっており、入...

午前に行くと入館に時間がかかるので、お昼ごろに入館。本日のお目当ては「オヤ31 31」です。そう、あの「おいらん列車」です。

おいらん列車(オヤ31 31)

京都鉄道博物館は線路がJR線とつながっていることを利用して、特定の期間に、車両を引き込んで展示していたりします。
今回は普段あまり出てこないオヤ31だったため、これは出かけないと・・・と、久々の関西遠征です。

HPでは混雑時は入場制限もあるということで、少々覚悟して行ったのですが、入ってみると、意外と空いており、ちょっと拍子抜け。まあ写真もゆっくり撮れたのですが。

オヤ31 -1

車両から突き出た突起が特徴のオヤ31。この突起が花魁のかんざしのように見えるから、「おいらん車」らしいが確実かどうかは不明。

オヤ31は、建築限界測定用試験車と呼ばれ、新線開通や電化などの際に、車両を走らせて、突き出た突起が障害物にぶつからないかチェックするのが第一の目的でした。
突起が障害物にぶつかると電気信号が走り、車内でわかるという仕組みです。
このオヤ31 31は最後に残った1両となっています。なお、リニア・鉄道館にも1両が展示中。

オヤ31 2

側面を見ると、くぼんだ箇所があり、そこから突起が付きだしている。車内から目視でこの突起をチェックする目的もあったのでしょうか。ハシゴがあって上に上ることができます。

この日は車内に入ることができました。窓枠や椅子などが昔のままで超渋い。

オヤ31 3

オヤ31の車内。ちょうどせまくなっているところがさっきのくぼみの部分です。手前の大机で地図などを広げてたりしたのでしょう。奥の部屋は長椅子があって休憩室も兼ねているようでした。というか寝台並に大きいので寝られそう。

また、上からも見ることができます。天窓があり、上に突き出た突起を監視することも可能です。。。。ずっと上見てるのならば首痛そうだ。

上から見た図。

上からも見られます。丸天井に天窓がついているのがわかります。

オヤ31 5

突起部分に天窓が。天井に穴をぶち抜く形の天窓は非常に珍しいのではないでしょうか。

このおいらん列車、すでに建築限界測定用試験車としての役割はレーザー測定による仕組みに置き換わっており、この車両も最近はほとんど出番はなかったようです。
あまり役割がなくなった車両が鉄道博物館に入線した場合、引退など何らかの動きがあるはず・・・と思ってたら、えちごトキメキ鉄道への譲渡する、というニュースが流れました。

【JR西日本】オヤ31形客車(建築限界測定車)の車両譲渡について
西日本旅客鉄道株式会社のプレスリリース(2022年12月6日 10時54分)【JR西日本】オヤ31形客車(建築限界測定車)の車両譲渡について

まさかの展開で、イベント列車で走らせるということで2度びっくり。

全く予想しないサプライズ

一通りオヤ31を堪能したあとは館内をてくてく歩きます。オヤ31が館内にいるということは追い出された車両がいるわけで。

追い出された車両

オヤ31展示のために追い出された車両たち。トワイライトエクスプレスと旧型客車の連結も面白いかも。本線走行したら珍ドコ列車間違いなし。

これらの車両の車内見学もやりたいと思うのは自分だけでしょうか。
一方、京都鉄道博物館は前身が梅小路蒸気機関車館というのもあり、SLの動態運行が行われています。本日のスチーム号は8620型。

SLスチーム号

SLスチーム号は本日は8620型の運行。JR九州の8620が引退すると動態運行する唯一の8620になります。

その日の最終運行が終わると、転車台に乗って一周してから車庫に引き上げるイベントが人気です。車庫は扇形車庫といって、転車台を中心に扇の形に車庫ができています。この京都鉄道博物館の扇形車庫は国指定の重要文化財でもあったります。

その扇形車庫にSLがずらりと動態、静態保存されているわけですが、1両奇妙な車両が。

マイテ49

宮原区にいたはずのマイテ49がなぜか梅小路の扇形車庫にいました・・・これは完全に予想外。

展望車マイテ49 2です。
マイテ49が鉄道博物館入りするとは全く聞いておらず、見た瞬間は?となっていました。特に解説とかはなかったように見えますが、だれの目から見てもマイテ49に違いありません。

自宅に帰って調べても特に公式説明はなかったのですが、しばらくたつと正式に京都鉄道博物館に収蔵されることが発表されました。

京都鉄道博物館 マイテ49形など お披露目式典(2022年10月15日) - 鉄道コム
京都鉄道博物館は、C62形1号機の塗り直し竣工とマイテ49形2号車の収蔵にあわせ、お披露目式典を開催。開催日時は、2022年10月15日(土)10:30~。開催場所は、同館扇形車庫。

本線走行がないのは寂しいですが、展望車がいつでも見られるようになっています。
ただ、やっぱりSLスチーム号で走らせてほしいなあと思うのはワガママですかねえ。

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