「大雪2号」特急券・グリーン券

「大雪2号」特急券・グリーン券

網走から生田原までの「大雪2号」の特急券・グリーン券です。この部分の特急券・グリーン券を「北海道LOVE!6日間周遊パス」とは別に購入しました。
「北海道LOVE!6日間周遊パス」でグリーン車に乗るときは別途特急券・グリーン券が必要です。

北海道LOVE!6日間周遊パスですが、11/28に再発売されることが決定しました。詳しくは下記リンクより

2022/12「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」発売について

(2023/01/29追加)北海道LOVE!6日間周遊パスですが、2/1にさらに再発売されることが決定しました。詳しくは下記リンクより

2013/02「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」発売について

なぜ生田原までとしたのかは、網走~生田原まで100km/h以下の距離になるため、特急料金+グリーン料金が1150円+1300円で2450円で済みます。
しかし、次の停車駅の遠軽だと1830円+2800円で4830円と2000円以上跳ね上がります。生田原~遠軽間は15分ほどの距離ですので、流石にこの差は見逃せません。

ちなみに生田原は駅前に温泉ホテルがあるほか、ノルディックファームのソフトクリームやジェラートは有名です。かつてはオホーツクの車内販売でも売られていて、オホーツクに乗ると遠軽のかにめしとともに必ず注文していたりしました。

引退間近のキハ183系

11/21の記事からの続き)

網走に一泊後、翌朝は「大雪2号」で旭川に向かいます。

網走駅で発車を待つ「特急大雪」

網走駅で発車を待つキハ183の特急「大雪」。実は発車するまで、無事に出発できるのか?とガクブルしてました。(笑)それぐらい昨今故障が多いので。

網走駅で発車を待っていたのはキハ183系の4連です。この日の「大雪2号」国鉄色は混じっておらず、すべてHET色でした。
指定席が1両半、グリーン車1両、自由席1両半という構成で、3号車が自由席と指定席が半々になっています。

外観上やっぱり目立つのは2号車のグリーン車です。

「大雪2号」グリーン車外観

「大雪2号」のグリーン車です。普通車より50cmほど高いハイデッキ構造が最大の特徴。左側に見えるのが車内販売準備室です。

このハイデッキ構造が最大の特徴です。北海道の雄大の大自然を思う存分味わってもらう・・・がコンセプトだったそうです。
しかし、登場時はグリーン車なのに4列シート(当時は全国の在来線グリーン車の3列化が進行していた。)、さらにカーペットを敷かない緑色のリノリウム床など、ハイデッキ構造以外はグリーン車らしくないと叩かれ、同時期に登場したキハ183系の在来型グリーン車改造車の通称「ハイグレードグリーン車」と比較されました。
「ハイグレードグリーン車」はハイデッキ構造ではないものの、3列シート、窓下まで巻き上がった絨毯で静粛性も良好、シートモニターも装備し「乗り心地を取るか景色を取るか」で究極の二択を迫られた形です(笑)
現在はハイデッカーグリーン車も他のグリーン車同様に設備改良されています。

「大雪2号」グリーン車・車内

「大雪2号」のグリーン車の車内。天地方向に拡大された窓が特徴です。

「大雪2号」グリーン車・シート

グリーン車のシートです。現在のJR北海道の標準的なグリーン車のシートになっています。ただし、コンセントはありません。

現在のハイデッカーグリーン車は3列シートでJR北海道標準のグリーン車のシートになっています。天地方向に大きく拡大された窓はやっぱり印象的で、特に天井に窓が回り込んでいるため、晴れていると日光が遠慮なく差し込んできます。
ちょうどノースレインボーエクスプレスを豪華にしたといっても差し支えないかと。(あっちは普通車ですが。)

「ニセコ号」指定券(北海道LOVE!6日間周遊パス用)
毎年9月に、函館~札幌間を運転する特急「ニセコ」の指定券です。 このうち長万部~札幌間は通常は伊達紋別、東室蘭、苫小牧と通称「海線」を経由するのに対し、本列車はニセコ、倶知安、小樽を経由して札幌に向か...

「大雪2号」販売カウンター

「大雪2号」の車内販売準備室です。登場当初は道内の特急列車の食堂車こそ全滅していたものの車内販売の需要が根強く、このようにカウンター形式の売店を兼ねた車内販売準備室が設置されました。

「大雪2号」の車内販売準備室

車内販売準備室の中は、簡単なキッチンになっており、簡単な調理はできぞうです。

グリーン車の網走側には車内販売準備室があります。
本車両の登場当初は食堂車こそ昼間の在来線特急からは絶滅したものの、車内販売は必須となっており、割と長距離を走る割には車内販売の拠点が少ない北海道の特急ではかなり立派な車内販売準備室がありました。
カウンターも設置されて売店としての運用も想定されており、簡単な腰掛も設置されています。
ノースレインボーエクスプレス、JR東海371系、JR西日本681系、JR九州783系など、当時の在来線特急は車内販売準備室を兼ねたカウンター式の売店・カフェテリアを設置することが流行していましたが、在来線の車内販売がほぼ全滅の今となってはなんだか夢のような話ですね。

明るい車内と暗い見通し

網走を定刻に発車。
正直なところ、最近やたらキハ183系の故障のニュースを目にするのでハラハラしてた部分もあったのですが、そんなことは全くの杞憂で快調に走ります。

網走湖を見ながら走りつつ、女満別駅に到着。この付近は防雪林に覆われてあまり視界はよくはないのですが、比較的平坦なところを走行します。

グリーン車からの車窓

グリーン車からの車窓。天井方向に視界を広げた効果は意外と大きく、晴れると日差しが遠慮なく差し込みます。

グリーン車からの車窓は50cmのハイデッキを感じるのは主に駅のホームに入ったときぐらいで、走行中はあまりハイデッカーであることはかんじさせません。
それよりも天井に回り込んだ窓が印象的で、目線がどうしても上方向になってしまうせいか、雄大な北海道の景色がより大きく見えてしまいます。特に空がよく見えるため、天気の良しあしがより景色の見え方に影響してくるんじゃないかなあ、と思います。

そんなキハ183系とハイデッカーグリーン車ですが、来年3月で撤退が予定されています。
発車時に故障にガクブルしてましたが、流石にそんな状態を放置するにはいかなかったようです。

置き換えはかつて「スーパーおおぞら」で使用されていたキハ283系。ただ、キハ283系はグリーン車を全部廃車にしたはずで、このまま置き換えだとグリーン車なしになってしまいます。そうなるとこの「大雪」のグリーン券も過去のものになってしまう可能性があります。
まあグリーン車の利用率も高いとは言い難いので、現在のJR北海道の苦境を考えると仕方ないかなと思います。
キハ183系も含めて思い出乗車は今のうちですね。

JR北海道- Hokkaido Railway Company
JR北海道のポータルサイト。鉄道情報、旅行情報、関連事業情報、企業情報などを掲載。列車や宿泊の予約も可能。

11/25の記事に続く)

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