台鉄「高雄→枋寮」区間車乗車券

高雄で一泊し、高雄からは区間車で出発です。
区間車などの座席指定がない「非対号列車」については、きっぷは基本的に小さなサイズとなります。

今回はその「非対号列車」である「区間車」の乗車券です。台湾は列車種別ごとに運賃が決められているので、きっぷに必ず列車種別が記載されます。区間車は日本でいう各駅停車です。
「区間車」の記載の下には「高雄(Kaohsiung)→枋寮(Fangliao)」と区間が直接指定されます。
その下の逆行とは台湾独特の言い方で、台湾の鉄道は海岸線に沿って一周しているのですが、時計回りに回っているのが「順行」、半時計回りに回っているのが「逆行」と呼ばれています。
今回は半時計周りなので、逆行と記載されます。
区間車の運賃は10kmあたり14.6元(約47円)で、高雄~枋寮は61.3kmなので89元(約285円)。距離的には東京から平塚、京都から芦屋ぐらいまでの距離なのでやっぱり安いですね。

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さて、高雄から枋寮は、「屏東線」(へいとうせん)と呼ばれます。高雄から途中の屏東までは電化されているものの、以降は非電化なので、この高雄から枋寮までの区間車は、ディーゼル機関車に牽引された客車列車(6両)によって運転されています。
なお、電化区間では電車も走っています。

客車は「莒光」とは異なり、青に水色というブルー系統の客車です。
ドアはもちろん手動で開けます。(停止前に飛び降りも可能)。ただ、窓配置は「莒光」と同じっぽいです。

車内はリクライニングシートが並びます。このあたりは「莒光」と同じですが、シートの間隔が「莒光」よりも狭くなっています。(でも十分な間隔があります。)
昨日の「莒光」はほぼ満員でしたが、今日の区間車はガラガラ。区間によっては、自分の車両は私たちだけだったりします。

景色は日本と大差ない・・・と思いきや、あちこちにこういう建物があるのはさすが中華な国。

高雄は大都会ですが、屏東、潮州と地方都市を抜けるとローカル色が強くなり、潮州を過ぎると完全に田園地帯になります。そんな中、かんがい用水車が回っている池?らしきものをあちこちで発見。これはなんでしょうか・・・?何かの養殖場かな?

客車列車特有ののんびりとした走行で約2時間後、終点の枋寮に到着。非電化なので、屋根上が非常にすっきりしているのがわかります。

枋寮駅でしばらく時間があったので散歩タイム。駅前は比較的閑散とした田舎の中心駅のイメージ。

駅から市内で歩くとまあなんというか普通の地方都市の中心街です。ただ、郊外のスーパーなどに客を採られてシャッター通りと化している日本の駅前に比べると、台湾はまだまだ駅前はにぎやかな印象がありました。

7/19の記事に続く)

コメント

  1. hiro より:

    この復興号用客車による区間車は、通勤電車の区間車よりもなんとなくお得な気分になります。

  2. 上州 より:

    この辺りはその昔区間車より安い普快/紫快が走ってましたね。写真は復興号車両の区間車ですが、ハザ14系を思い出すのは私だけかな。(莒光はシートピッチやフットレストなどの風格からロザ14を想起しました)

  3. ぱーぱー より:

    確かに14系客車に見えなくもないですね。
    もっとも手動ドアですが、

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