きっぷマニア(?)にはあまりにも有名な吉原→東京山手線内行きの硬券乗車券です。
現在も発売している、JR線内完結の硬券の途中下車可能な片道乗車券は、おそらくこの駅ぐらいではないかと思います。
岳南鉄道吉原駅の改札口で売られているものです。岳南鉄道は基本的にすべての普通乗車券が硬券で売られていますが、JR線の乗継客の利便性も考えて、JR線の乗車券も販売しています。それも硬券になっています。
日付を入れるダッチングマシーンも現役、またJRではスタンプになってしまったためなくなった改札鋏による入鋏もこれまた現役など、今のJRではなくなっているものが残っています。
何度か車内改札等できっぷを出す機会がありましたが、さすがに若いJR社員は硬券の存在を知らない人がいるみたいで、まじまじと眺める方もいました。
写真は吉原駅にただずむ貨車たちです。
この有蓋貨車は、かつては貨車の主力として普通に見られましたが、気がつけばコンテナ列車ばかりになってしまい、この有蓋貨車はあまりみかけなくなってしまいました。
この吉原駅での貨物取り扱いですが、JR貨物が来年で廃止を計画しているらしく、この昭和レトロなイメージの硬券乗車券+貨車の組み合わせのうち、貨車のほうは一足早くなくなるようです。
コメント
貨物が廃止になると岳南鉄道の存続も危うくなります。大変心配です。
はじめまして。
JR線内完結の途中下車可能な硬券というと、昨年3月の時点で吉原駅には東京山手線内行以外に名古屋市内行もありましたが、もしかするとなくなったのでしょうか。
JR他社になりますが、昨年9月時点では、函館本線蘭越駅に旭川行の大人用、銭函・琴似間行、札幌・大麻行の小児用の硬券もありました。
>hoyaさま
いわゆる「在庫限り」というやつですね。
JR北海道はそういう状態で在庫つき次第軟券やPOSに変えていますが、最近も扱ってるのは蘭越ぐらいしか知りません。
吉原については昨年から順次新券(だけど硬券)に切り替えていますが、名古屋はどうだったかなあ・・・
別にこのときは名古屋に用はなかったのでそのままにしていましたが、聞いてみればよかったかも。
>汽車旅小僧さま
一応廃止撤回をJR貨物にしてるみたいですが、
荷主側は富士駅までコンテナ送るだけでコストが上がるわけではないので、
撤回は難しいと思います。
いつも拝見させていただいております。
最近、岳鉄吉原駅は硬券を作り替えたと聞いていましたが、
まさか、この券までとは。
昨年11月の時点では、海のマークはなく、経由も下線なして単に新幹線経由と書いてあるだけでした。
おそらく旧券切れのものから全種類入れ替えしてるのではないかと思います。
しかし東京行きよく売れるんですね・・・
>hoya様
名古屋市内行の硬券は、平成23年4月末時点で現存していましたので、ご安心ください。