フリーエリアがもろに被災地なので、とりあげるべきか迷いましたが、やっぱり紹介することにしました。「北茨城・いわきフリー乗車券」です。
常磐線の松戸~取手間が出発地で、茨城県大津港~福島県いわきがフリー区間となる着地フリータイプ型の乗車券です。なぜか都区内では発売していません。
特急は料金別払いで乗車できます。
利用期間は2011/3/1~3/31の間ですが、3/11に地震が発生して以降、事実上使えなくなってしまいました。被害状況からして、3/31までにいわきまで復旧するかは微妙な状況です。
さて、3/5にこれを使ってどうしようか迷いましたが、湯本温泉へ外湯めぐりをすることにしました。
外湯めぐりをする場合、ひたすら外湯をめぐるか、もしくは巨大温泉旅館をベースに2~3箇所を回るか大きく2パターンの回り方があります。
この日はやや疲れていたので、後者を選択しました。
まずは、湯本駅前に近い、「みゆきの湯」。駅から歩いて3分もかかりません。
駅から近く、朝から晩まで開いているので、旅行中の立ち寄り湯としてもつかえます。
まずはここで、11時ごろまでのんびりと湯に漬かっています。
シーズンオフだと土曜とはいえ、朝10時はさすがに観光客の姿は皆無で、私以外ほぼ全員が地元客ぽかったです。
続いて訪れたのは、観光旅館古滝屋。
ここでは朝11時から日帰り入浴を受け付けています。入浴料は800円。
午前と午後での男湯と女湯で入れ替え制になっており、片方には、露天風呂もあります。
このほか、この旅館の目玉となる天空露天風呂「天女の湯あみ」もありますが、こちらは完全に女性専用です。
まあ、観光業界は完全に女性上位で、男性客は敬遠される傾向にある(女性のほうがお金を落としてくれる。)ので、これは仕方ないでしょう。
ここをベースに今日はのんびり1日過ごすことにしました。
最後の湯めぐりはさはこの湯です。
なにやら立派な建物ですが、江戸時代の建物を模したそうです。
ただあくまでも公衆浴場なので、入浴料が220円と低廉。
駅から徒歩10分とやや歩きますが、時間があればこちらもいいでしょう。
いわき湯本温泉は、基本的にどの湯も「常磐湯本株式会社」からの引き湯です。このため、どこの風呂も硫黄の香りがしますね。
時間が少し余ったので、いわき石炭・化学館の見学に行きました。
ここでは、文字通り石炭の歴史(特に常磐炭田の歴史)や化石などが展示されています。石炭の展示については、夕張の石炭博物館が、ホンモノの炭鉱を使って展示しているのに比べると迫力には欠けますが、わかりやすく説明しようとする姿勢には好感が持てます。
地下300mへの坑道への作業用エレベータを模したエレベータ(実際は2Fから1Fに移動するだけ)はなかなかうまい仕掛けだな、と思いました。
なお、3/11の地震の影響はここ湯本にも及び、お湯が出なくなったということだそうです。
3/15に湯の供給が止まり、公衆浴場、旅館の温泉はすべて使えなくなったそうです。
なんとか復興することを祈ります。
最後の一枚はいわき駅で撮った何気ない1枚。
E531系電車が客待ち中ですが、現在復旧の見込みが立っていないいわき駅に電車が営業運転されるのはいつになるのでしょうか。
原発の件もありますし・・・
コメント