豊岡~浜坂間の臨時快速「想い出のあまるべ」号の指定席券です。
余部鉄橋が架け替えられると報じられてから、余部鉄橋は連日のフィーバーで臨時列車も多数運転されています。
この列車もこういった臨時列車のうちのひとつで、途中停車駅は城崎温泉、香住、餘部です。
「想い出のあまるべ」は12系客車列車で運転され、久々の客車運転ということで、全国から撮影に訪れていました。
特に通称「お立ち台」と称される餘部駅から少し上った鉄橋を見渡せる部分には鈴なりの人でいっぱいでした。
イベント列車ではあるものの、運転日が多かったせいか、最後まで空席があり、豊岡では「指定席あります~」と掛け声がありました。
山陰本線の客車列車は私が幼少のころからよく乗っており、旧型客車に揺られてよく出かけていました。
上夜久野でデッキ付近で遊んでいたら危うく置いてけぼり喰いそうになったとか(ドアが自動ドアでないので、勝手に動くんです。)、
当時ファンだったマンガ「キャッツアイ」の最終巻が京都市内のどこの本屋にもみあたらなく、あきらめてたら和田山のホームのキオスクで偶然発見、即座に購入し、発車した列車に飛び乗ったり、
たまたま乗り合わせた行商のおばあさんにカニのうまいところを教えてもらったり、
と思い出をあげればキリがありません。
もちろん餘部も思い出です。
福知山~豊岡~鳥取~米子間は最後の旧型客車のとりでとして、1987年まで活躍していましたが、ついに国鉄がJRになる直前になくなり、
客車普通列車は12系客車になりました。その客車列車も1997年に消滅しています。
旧型客車の消滅する1987年は、全国でJR化後をにらんだダイヤ改正が行われ、
山手線はステンレスの205系に統一、首都圏近郊では新型のステンレス電車211系が続々と投入されていた時期です。
ステンレスの211系と旧型客車が同時期に主力で活躍していたというのは、少々驚きかも。
ちなみに民営化後のJR西日本のイメージリーダーとなる221系電車が出るのは、旧型客車が山陰本線から淘汰してから2年後の1989年です。
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