伊勢湾フェリーは、鳥羽と伊良湖を結ぶ航路で、名古屋を経由せずに豊橋から直接伊勢・志摩に入れる航路としてドライバーを中心に人気を博していますが、
中部国際空港(セントレア)開港にあわせて、空港輸送として鳥羽~常滑の航路も開始しました。
同時に三重交通が、このフェリーを使った鳥羽~セントレアのリムジンバスを運転開始、1日1往復で片道2,520円です。鳥羽発は9:45。
リムジンバスといっても所要約2時間20分のうち、バス乗車時間は10分足らず、ほとんどがフェリーの中という一風変わったリムジン「バス」です。
鳥羽から乗車すると、数分で伊勢湾フェリーの鳥羽港に到着。
しばらくバスの中で待機後、バスに乗ったまま乗船します。バスがフェリーに据付後、写真のような伊勢湾フェリー乗船パスを渡されるので、これをもってフェリーの船内へ。
伊勢湾フェリー常滑航路の所要時間は約100分。
船内はガラガラで非常にまったりした感じ。
デッキに出られますが、寒いので主に船内で過ごしました。
100分という所要時間は結構長めな時間で、船内でいるにはやや退屈します。
仕方ないので、ガラガラのカーペット席で昼寝を決め込みました。
セントレアを横目に見ながら、空港島向かいの常滑港に到着。
バスに戻って港からすぐそばの空港連絡橋を渡ってセントレアへ。この間約10分。
リムジン「バス」の乗車時間としてはえらく短いですが、12:10ごろ、無事セントレアのターミナルに到着しました。
途中フェリーを使った定期バスとしては有名どころでは、途中有明フェリーを使った長崎~熊本間の「ビジネス特急ありあけ号」(現在は廃止)なんかがありますが、
乗車時間のほとんどがフェリー船内、という定期バスというのはちょっと見たことありません。
ここまで極端だと、バスの航送代だけでもバカになりませんから、通常は港~目的地間の連絡バスを走らせるのが普通でしょうが、空港連絡という性格上、大荷物が多いことが考慮され、バスのトランクに入れたまま移動させられるということで、この極端なバス航送を行ったのではないかと思います。
もっとも乗車時は客は私一人。知名度が低いことも手伝って乗車率は芳しくないようです。
さらに伊勢湾フェリーの常滑航路自体所要時間100分とやや長く、空港直結でないことや本数が1日2往復で不便なこともあり、乗車率が低迷しているようです。
このため、今年3月31日をもって常滑航路自体廃止されます。この一風変わった連絡バスも合わせて廃止される予定です。
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