快速「お座敷摩周」指定券

20060508

臨時快速列車「お座敷摩周号」の指定券です。
「お座敷摩周」は知床斜里~釧路間を結ぶ快速列車で、冬季に運転されていました。
お座敷摩周(2)号とありますが、(2)というのは、このお座敷摩周の特徴である座敷車にヒントがあります。

さて、お座敷摩周は自由席1両+指定席2両の3両編成。
20060508_2 お座敷車の車内は写真のように、掘りごたつが1×2の配置でセットされています。

ここまで書くとおわかりかと思いますが、お座敷摩周(2)の(2)の数字は、2人がけ座敷を示します。4人がけ座敷はお座敷摩周(4)となります。

さて、知床斜里を出発すると、山の中へ。景色のいい釧網本線において、オホーツク海が眺められる網走~知床斜里間、および釧路湿原の中を進む東釧路~摩周間は結構取り上げられますが、その間にあたる知床斜里~摩周間は北海道らしい景色ではあるものの、前後の印象が強いため、どうしても意識が希薄になってしまいがちです。
私も正直景色についてはあまり印象に残っていません。

このお座敷摩周では車内販売が知床斜里~緑間でありました。特筆すべきはビール販売で、なんとビールサーバを背中に背負って車内を闊歩、注文があればビールサーバから直接コップに注いで販売というすさまじい売り方をしていました。
私もつい一杯注文・・・したはずが、「サービス」ということで、もう一杯おまけに。
量も非常に多く、2杯飲むとビール腹に(笑)
あのビールサーバを背負って売り歩いてたおじさんは今でも強烈に印象に残っています。

さて、このお座敷摩周のヘッドマークですが、お相撲さんの絵がかかれています。
これは摩周出身の横綱大鵬にちなんだもので、お座敷車の車内には大鵬のイラストやちょうちんが飾られていました。

快速のお座敷列車という非常にユニークな存在でしたが、乗車した翌年(平成16年)冬の運転を最後に終了、現在はツインクルバスになっています。

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