鈴鹿駅入場券/「鈴鹿->河原田」乗車券

鈴鹿駅入場券
鈴鹿から河原田の乗車券

鈴鹿から河原田までの乗車券です。B型硬券です。

伊勢鉄道の鈴鹿駅の入場券、並びに鈴鹿駅から河原田までの乗車券となります。
伊勢鉄道は、旧国鉄伊勢線を第三セクターに転換した会社で、河原田~津間を結びます。
転換時は特急「南紀」以外は普通列車が細々と走る典型的なローカル線でしたが、第三セクター転換後、乗り入れるJR東海の積極策もあって、乗車人員が大幅に上昇。宅地化の進展や沿線への大学移転もあり、非電化ながらすっかり都市近郊の路線となっています。
ただし、ここ15年ほどは式年遷宮時を除きほぼ横ばいとなっており、特にコロナ渦では利用客が半減以下に落ち込んでしまいました。

伊勢鉄道の有人駅はこの鈴鹿駅のみで、ここでは自動券売機はないため、鈴鹿駅発の乗車券、特急券などが硬券、補充券、常備券で売られています。
入場券は真っ白な無地の背景に、B型の硬券です。飾り気のないシンプルなものです。
一方乗車券もB型硬券ですが、伊勢鉄道の地紋が入っており、全般が青っぽくなっています。
なお、この日は「秋の乗り放題パス」と併用したため、河原田までの乗車券でしたが、JR東海の四日市や名古屋といったところまでも硬券で販売されています。
ただし、指定席は発売しておらず、特急券は自由席のみの発売となっています。

郊外の高架駅

鈴鹿駅全景

鈴鹿駅全景。駅は高架駅となっており、昭和40年代~50年代初頭に作られた国鉄線に共通する雰囲気を漂わせています。

伊勢鉄道の鈴鹿駅は鈴鹿市の市街地中心からはやや郊外に位置します。すぐ近くに近鉄鈴鹿線の線路が交差していますが近鉄側には駅はなく、近鉄側はより市役所や市街地中心に近い鈴鹿市駅が玄関口となっています。
伊勢鉄道の鈴鹿駅から鈴鹿市駅までは徒歩20分程度。

駅の北側は住宅地が広がっており、逆に駅に南側は田んぼが広がっているというロケーションで、郊外の駅です。ただ名古屋へは大回りや乗り換えが発生する鈴鹿市からの近鉄に比べ、快速「みえ」で直通する伊勢鉄道~JR東海のほうが所要時間や運賃面で有利なため、こちらを選択する乗客も結構いるようです

鈴鹿駅ギャラリー

駅舎には伊勢鉄道の過去のヘッドマークなどが展示しているギャラリーがあります。

駅舎の一角には、伊勢鉄道の過去の写真や行き先案内板、銘板などが展示しているギャラリーがあります。HC85系気動車の写真まであったので、地方の鉄道でたまに見かける「展示したらそのまんま」ではなく、こまめに入れ替えを行っている様子。
また国鉄伊勢線時代のものはほとんどなく、まさに「伊勢鉄道」の展示館となっていました。

鈴鹿駅駅名標

鈴鹿駅の駅名標。
なんとなくですが近鉄みたいな駅名標だな、と思ったのは自分だけではないはず。

快速「みえ」

鈴鹿駅に到着した快速「みえ」。通常は2両編成ですが、午前の鳥羽行き、午後の名古屋行きそれぞれ2本が4両運転となり、行楽客の輸送にこたえています。

ホームに上がって前後を見渡すと長い複線区間が。
もともと旧国鉄伊勢線自体が、名古屋と伊勢方面をショートカットする目的で建設されており、ほとんど一直線になっています。
また第三セクター後、「みえ」の設定およびスピードアップを図るために河原田~津間のうち、河原田~中瀬古間が複線化されており、非電化であることを除けば幹線級の設備を備えています。

このため、快速「みえ」特急「南紀」は最高速度110km/hで伊勢鉄道線内を駆け抜け、普通列車も最高速度100km/hと、転換第三セクターではかなりの高速で走り抜けるようになっています。
三セク転換は間違いだった、という論調も見かけますが、もし伊勢鉄道がJR東海のままだったらどうなっていたでしょうか。
・・・そんなこと考えながらほぼ満席の快速「みえ」で名古屋方面に向かいました。

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