しらゆきWきっぷ

しらゆきWきっぷ

2022年12月18日~20日にかけて降り続いた雪は、主に新潟県の沿岸沿いが大雪に見舞われました。
雪はどちらかというと山間部のほうが多くなる傾向にあり、新潟県だと上越市でも新井など内陸部のほうや、魚沼、十日町、越後湯沢などが多雪傾向で柏崎や新潟など海沿いの地域はそこまで多い印象はないのですが、今回はそこがドカ雪となってしまいました。
ちなみに越語湯沢の20日0時の積雪は5センチ、一方柏崎は90センチです。

前置きが長くなりましたがしらゆきWきっぷです。
このきっぷは以前は「えちご往復きっぷ」として、新潟・長岡から直江津や高田など特急「北越」等で往復できるきっぷとして発売されていました。

えちご往復きっぷ
新潟地区で発売している「えちご往復きっぷ」です。新潟~直江津・新井間の特急自由席で往復でき、価格は4,000円。新潟~新井間の往復運賃は5,040円、新潟~直江津間でも4,420円ですから、単純往復運...

その価格は4000円と往復の乗車券より大幅に安いため、対高速バス用として非常に利用されていた記憶があります。この区間は当時快速「くびきの」や快速「信越」などもありましたが、特急じゃなくてもこのきっぷのほうが安かったです。

北陸新幹線開業で輸送体系が激変。
「えちご往復きっぷ」は廃止され、かわりに「しらゆきWきっぷ」が発売されました。
こちらは往復きっぷではなく、2枚つづりの回数券扱いとなり、有効期間も一か月と使い勝手自体は向上しています。
そのかわり以前はそのまま利用できた長岡~新潟間の新幹線利用が別料金になったり、価格も大幅値上げしています。(新潟~高田で4110円->6080円・2015年当時の税込8%価格)
また、同時に新潟県内で各種設定されていたSきっぷも廃止されて、2015年当時の新潟の新聞で、北陸新幹線開業よりもこのSきっぷ廃止のほうが相当話題になってた記憶があります。

さらに、Sきっぷとして代替発売されたWきっぷのうち、新幹線利用区間である新潟~長岡などは2021年3月末をもってWきっぷ自体を廃止してしまいました。
当時の新聞ですが、JR東日本担当者のチケットレス拡大による「窓口や券売機に並ばずに利用できる」の説明がいかに言い訳じみていているように見えるのは気のせいでしょうか。

上越新幹線、廃止続くおトクなきっぷ 割引より利便性?:朝日新聞デジタル
新潟―長岡間など県内で新幹線がお得に乗れた「新幹線Wきっぷ」が31日で販売が終了し、廃止になる。代わりとなる割引料金はなく、利用者は往復で約2千円高い通常料金で乗るしかなくなる。6月には新幹線回数券…

直江津、新井方面は残りましたが、こちらも予断は許さない状況です。
地元でも危機感はあるようで、よく地元自治体などがキャンペーンをやっていたりします。

ページが見つかりませんでした|柏崎市公式ホームページ
ご不便をおかけして申し訳ありません。お探しのページは、以下のいずれかの理由により、見つけることができませんでした。 URLが違っている 2020年1月のサイトリニューアルに伴い、URLが変更された 公...

見覚えはあるんだけど

新井駅に特急「しらゆき3号」が入線しました。この列車は新井駅始発です。

新井駅に入線したしらゆき3号

新井駅に停車中のしらゆき3号です。4両編成で、フレッシュひたちから回ってきたときに塗装を変えています。

車両はかつて「フレッシュひたち」などで活躍していたE653系です。常磐線特急はE657系で統一されることになり、「いなほ」そしてこの「しらゆき」に転用されるようになりました。もともとE653系は7両編成と4両編成がありましたが、7両が「いなほ」4両がこの「しらゆき」に使われるようになっています。

で、この「しらゆき」の塗装見て元の常磐線特急時代の塗装を思い出そうとしたのですが、ちょっと思い出せない。確か車両の下半分が編成によって色を変えているのは覚えているのですが、上半分はなんだったっけ?

常磐線時代のE653系

松戸駅に到着した常磐線時代のE653系。上半分は白にグレーでした。グレーのイメージはなかったなあ。

正解は前面は白で側面がグレー。写真を見るとああ!って思い出すのですが、しらゆきの上半分真っ白を見ると、前面が白かったことも相まって側面がグレーだったことをすっかり忘れてしまってました。
人の記憶は案外あてにならないものです。

しらゆき車内

しらゆき用E653系の車内。基本的にほとんど変更はないはずですがシートモケットの色が変わるだけでかなり印象が変わります。

車内は基本的に常磐線時代のまま。
ただし、シートのモケットが青系から赤系になったので、かなり印象が違います。
シートピッチが現代の特急にしては狭い(910mm)のため、シートがずらっと並んで詰め込みの印象があるのも以前と同じ。

さて、1月にもかかわらず、小春日和の中始発の新井駅を出発しました。
2022年12月20日は大雪ですが、約6年前の2017年1月7日は雪のゆの字もない状態。
雪を見に行くと期待ははずれ、何も意識せずに行くとドカ雪に遭遇する。
人生ままならないものです。

しらゆき3号は新井~直江津間はえちごトキメキ鉄道線になります。しらゆきWきっぷではそのまま乗車できますが、この区間はえちごトキメキ鉄道の特急券が必要な区間となります。料金は280円。
直江津からJR東日本となり、進路を北東に向けて日本海沿いに柏崎、長岡に向かいます。

ハイマートの駅弁

直江津駅では、かつてホテルセンチュリーイカヤとホテルハイマートの2つの駅前ホテルが競って駅弁を出していました。
そのうち、ホテルセンチュリーイカヤは20008年ごろに撤退。現在はホテルハイマートのみ販売しています。
北陸新幹線開業までは、直江津駅の特急到着ホームに屋台を出して出店する姿が見られましたが、
開業後は改札口入ったところに固定屋台を出すようになり、それも売り上げが芳しくなかったからか直江津駅での販売は中断され、駅前のホテルで直接購入する形となっています。(そのほか上越妙高駅改札外の「山崎屋」でも販売)

駅弁・仕出し料理 | 【公式】上越直江津駅前ホテルハイマート 宿泊・駅弁・仕出し弁当

さけめし

さけめし。ホテルハイマートの定番駅弁の一つ。弁当の容器がしっかりしているので、家に持ち帰ってお惣菜などを入れてます。

さけめし、中身

中身は、イクラ、サケのほぐし身、奈良漬け、あんずがコシヒカリの上にびっしりと載っています。容器がかなり深いため、思った以上に分量があります。

車内でのブランチはそんなホテルハイマートの「さけめし」。定番商品で、しっかりとした容器を開けると、中には鮭のほぐし身とイクラを中心にコシヒカリの上にびっしり載っています。
非常に食べやすく、塩の効き具合もちょうどいい感じ。
直江津を出て海を見ながら食べるつもりが、海が見える前に食べてしまいました。
まあ、それだけ柿崎、青海川、柏崎の海沿い区間をじっくり見ることができましたが(笑)
そういえば青海川駅近くにには柏崎さけのふるさと公園があり、サケの遡上の季節に訪問してみたいものです。

柏崎さけのふるさと公園|柏崎市公式ホームページ
柏崎さけのふるさと公園は、サケを中心に自然環境や生命の大切さを学習できる施設です。谷根(たんね)川に通じる人工河川にはガラス張りの観察窓があり、11月上旬~12月上旬にかけて遡上してくるサケを真横から...

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