台鉄「自強」第305次乗車券

台東から池上への「自強」号の乗車券です。
「自強」は列車種別としては台鉄で最上位になり、運賃も一番高くなります。10kmあたりの運賃は22.7元。「普快」のほぼ倍です。台東から池上までは42.5kmありますので、96元となります。
当然のことながら対号列車で座席は指定。5号車50番席となっています。

台東駅はかなり立派な駅です。
海外は地方の駅でも街の玄関口にふさわしく、堂々としたつくりの駅が多いですね。というか日本の駅が機能優先でイマイチ風格に欠けるキライがあると思います。

ただ、この台東駅は最近作られた駅です。以前は街の中心部を走っていたのですが、この新駅は街のはずれにあたります。このため、駅を出ても店一軒ありません。駅舎がポツンとあるだけです。

さすがにこれでは退屈なので、台東駅周辺散策は切り上げて池上に向かうことにしました。
当初、台東から玉里までの自強号の乗車券を持っていましたが、これを池上行きに変更。
最初変更の意味が通じず(そりゃ私は中国語話せませんし・・・)身振り手振りで伝えてようやく了承。
で、出てきたのがこれ。

実は、台鉄にはきっぷの「変更」という概念はなく、基本的に払い戻しをして買いなおしが基本になります。(これがわからなくて、窓口で困っていました。)
で、座席指定がある場合は払い戻しの際に手数料が必要で、運賃の10%(最低額13元)となっています。(座席指定がない場合は無手数料で払い戻し。)
この際発行されるのがこの「退票証明」というものです。日本の鉄道ではあまり見かけないものですが、いわゆるきっぷのキャンセル証明書ですね。

乗車前に駅弁を購入。台東駅では池上弁当が売られています。
かなり立派な店構え。

購入したのは「池上飯包文化故事館」のパッケージイラストが入った弁当。
名前は・・・・忘れました。60元は台湾の駅弁のスタンダード価格ですね。

中身はご飯を敷き詰め、その上に肉、温野菜、卵などが載ったもの。基本的に台湾の駅弁は骨付き肉が載るのが主流ですが、この駅弁は骨はすべてとられていました。しかし、やはり見栄え的には豪快です。あと食中毒が怖いせいか、生野菜等の生ものは一切入っていません。ご飯がおいしく感じられるのは「池上」ネームのせいでしょうか。

「自強」号で池上に向かいます。
非電化なので、ディーゼルカーDR3100型による運転です。

車内はリクライニングシートが並びますが、なんとなく内装の雰囲気が日本的な気も。

40分ほどで池上駅に到着。
池上駅到着のアナウンスが流れると、そこはかとなくあちこちから100元札を握りしめてデッキのほうへ人が移動。
ドアが開くと戦闘開始です!

池上駅では2人の売り子のお姉さんが駅弁を入れたかごを抱えて、「べんと~、べんと~」と叫びながらホームを疾走。
ドアから声がかかるとすぐさま駆けつけて、100元札を受け取ると40元のおつり袋と弁当を手渡します。この間わずか3秒。
20秒ほどの停車の中でどんどん売れていきました・・・・が、さすがに20秒停車では全部の客に売り切ることは不可能だったようで、一部の人には無念のTimeUp。

列車が出発すると、売り子のお姉さんは駅前の弁当屋に引き上げていきます。

池上は米どころとして有名で、駅前にはその池上米を使った弁当屋・食堂がズラリ。池上の名物は弁当という、あまり他では見かけない光景が広がっていました。

 

コメント

  1. TAMA より:

    いつも読ませてもらっています。
    電車と台湾が好きなので楽しみです。
    そういえば台湾は電車でもバスでも往復で買うと1割引になるのを知っていますか。
    ちょっとお得な情報なので書いてください。
    あとバスですが台北と台中は平日100元の高速バスがあります。
    台南までは確か220元です。
    これはかなり安いと思います。

  2. hiro より:

    池上弁当はやはり一番美味しいと思います。
    米どころということもありますが、おかずも美味しくて食べやすいと思います。
    停車時間が短く、到着前に編成の半ばあたりのデッキに移動しておかなくてはいけません。

    駅前の店で買うと味噌汁も付けてくれます。この味噌汁も美味しいです。

    集集線では硬券の往復乗車券も売っていました。片道15元の短距離の区間でも往復割引によって28元でした。ただし有効期間は当日限り。長距離だと違うのでしょうか?

  3. 匿名 より:

    台湾にうるさい?上州です。ごぶさたしてます。
    駅弁といえば北部幹線福隆、瑞芳も立ち売りですね。あと忘れちゃいけない阿里山鉄路奮起湖站ですか・・・これは復旧が待ち遠しいです。
    今回はなかなかシブい列車に乗りましたね。プユマ号はこれからですか?ぜひ新営のさとうきびトロッコ列車も試してください。(土休日のみですが)

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