今日は小ネタです。
2025年11月にJR東日本に残る電気機関車EF64を全廃することになりました。
最後まで残ったのはEF64の中でも1000番台と呼ばれる主に上越線での使用を想定した耐寒耐雪装備が強化されたタイプでしたが、2021年までは0番台も残っていました。

今回のきっぷはそのEF64の0番台が牽引していた「篠ノ井線110周年号」です。松本を起点に、松本(2号)塩尻(3号)明科(4号)松本の経路で2012年10月に運行されていました。
このときはe5489で確保しています。当時のえきねっとはこういうイベント列車に対応してなかったのですが、e5489は対応しておりかつ事前予約も可能(しかも高確率で確保できた)だったため、JR西日本管内に住んでいたほうがJR東日本のイベント列車が取りやすいというなんだか歪な状態でした。
というわけで「篠ノ井線110周年3号」「篠ノ井線110周年4号」ともにe5489の事前予約で確保しています。
なお、「篠ノ井線110周年3号」は最初通路側だったのですが、後で窓側が空いたので変更しています。
旧型客車がいったりきたり
この日は「鉄道の日記念秋の乗り放題パス」片手に東京から普通列車で塩尻までやってきて、ここで「篠ノ井線110周年3号」に乗車です。
ちなみによく間違えられますが篠ノ井線は塩尻~篠ノ井間の路線で、松本~篠ノ井ではないので注意。
最後尾にはEF64-37号機が。
最前部はEF64-38号機が。すなわち旧型客車3両を間に挟んだプッシュプル運転となり、JR東日本各地に旧型客車が出張するときはこのスタイルがよく見られました。
列車は定刻に発車。記念品が座席に置かれています。中には乗車証明書が。
松本駅で10分ほど停車はほとんど撮影タイムに。もっともSLじゃなくてEL(電気機関車)なので、そこまで必死さはなくのんびりムード。
もっともその10数年度には旧型客車よりも先に電気機関車のほうがなくなることとなり、フィーバー状態になってますが(笑)

松本駅を発車して15分ほどで終点の明科駅に到着。ここで折り返しです。
明科駅は来るまで知らなかったのですが、前年(2011年)にリノベされてかなりモダンな木造駅舎になっていました。訪問当時は待合室で明科駅のいまむかし展が開催され、開業当時の様子が展示されていました。
その明科駅ですがリノベされたとは言え、さすがに築100年を超えた駅舎は建物自体の老朽化が激しく、2023年に取り壊されて新駅舎にリニューアルされています。

明科から松本は「篠ノ井線110周年4号」に乗車。明科駅ホームで出発式が行われ、和太鼓の演奏に見送られて明科駅発車です。
そしてやはり乗車証明書が配られることに。列車名が入ったもので列車ごとに印刷している凝りよう。
このころのJR東日本のイベント列車の乗車証明書はD型硬券タイプが多く、定期的に運行されている「SLみなかみ(現・SLぐんまみなかみ)」などとあわせて大量にD型硬券を発行してたのではではないでしょうか。最近はあまり見かけない気がしますが印刷やめたのかな?
また、コロナ前はこういう旧型客車を使ったイベント列車の運行に熱心だったJR東日本ですが、だんだん行わなくなっているような気がします。どちらかというと「乗ってたのしい列車」に集約しつつあるというか。
というか2025年11月でJR東日本から電気機関車が全廃するので、今後はそうおいそれと旧型客車が他線区に出張することはない気がします。
さすがに経費は掛けられないってことなのでしょうが、なんとなく寂しい気もしますね。









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