信州松本から上高地への玄関口にあたる新島々までのローカル鉄道であるアルピコ交通上高地線の1日乗車券です。
本券は上高地線の電車の運転士から購入した常備券スタイルのもので、運転士が日付を入れて販売していました。
発売額が1440円と中途半端な額になっていますが、これは松本~新島々間の往復運賃と同額。すなわち何も考えずに1往復しても損にならない設定です。
アルピコ交通は2025年2月28日で硬券廃止のニュースが入ったため、たまたま松本に行くルートを少し変更してアルピコ交通にも立ち寄るようにしました。
なお、硬券廃止が話題になったアルピコ交通ですが、このわくわく1日フリー乗車券も2/28限りでこの常備券スタイルからロール紙のレシートタイプに変更されると同時に車内での発売はなくなりました。有人駅および松本駅での自動券売機での発売となります。(WEBチケットもあり)
大糸線から発着する6番線の向かいにアルピコ交通の乗り場があり、大糸線からそのまま乗り換えました。このため運転士から購入しましたが、2025年3月以降はこのようなことができなくなります。いったん駅の外に出てフリーきっぷを買うか、WEB乗車券にするかのいずれかでしょうか。
さらば3000形
松本駅で待っていたのは、東武20000系を2022年に譲渡、改造して登場した20100形電車でした。J3の松本山雅FCのヘッドマークを付けた松本山雅応援列車です。地方の公共交通機関だとこういう地元チーム応援はよくある光景。
車内には次駅表示などをするモニターが枕木に並行に設置。このタイプのモニタはJR西日本の321系、225系が有名ですが、東日本の通勤電車ではあまり見ないかと。
そして広告枠、中づり広告はすべて松本山雅の応援広告となっています。中づりが応援タオルになっているのがユニーク(盗難大丈夫なのかな?)
もっともこの日の主役は3/9で引退する3000形。
元京王の3000系車両です。ステンレス車両のはずですが全面塗装されています。この塗装はかつての前身の松本電気鉄道が所有していたモハ10形電車の塗装だそうです。もちろん自分は見たことないので懐かしいとかそんなことは全く思えず、ただふーん・・・ですが(笑)
3000形は訪問当時はこの1編成のみ。動いてなかったらどうしよう・・・と思いましたが実際は廃車間際ということで優先的に使用している模様。
ただ満身創痍なのは間違いないようで、車内Wifiは故障のため停止中。また広告などを表示するモニタも一部は稼働しておらず、あちこちガタがきているようです。まあ壊れてももうすぐ廃車だから直さないだけかもしれませんが。

編成写真欲しいな、と列車で往復しながらよさげな撮影箇所を探していたら、信濃荒井駅近くの奈良井川が良さそう。。。。と訪問してみたらやたらよく見る北アルプスをバックに走る上高地線の電車の写真でよく使われる場所ではありませんか(笑)
自分は一眼レフではなくコンデジですし、そもそも写真の勉強なんか一切していないので、撮影してもたかが知れていますが、スナップ写真の延長で撮ってみました。
上高地線との組み合わせはやっぱり「山」に限る(笑)
というわけで山をバックに撮ってみました。この日は撮影していたのは自分ひとりでしたが、最終日は多数の人が押し寄せてくるでしょう。
奈良井川沿いから渚駅まで歩き、今度はやってくる電車を撮影。
さっきの奈良井川沿いよりもこっちのほうが迫力ある山が入った写真に。
渚駅は松本駅の2駅隣でわずか1kmしか離れていませんが、こっちのほうがなんとなく「松本らしい」「上高地線らしい」写真のような気がします。
1999年から京王から松本電気鉄道(現・アルピコ交通)に移籍して25年。明日3/9が最終運行日です。
(3/10の記事に続く)
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