「リレーかもめ」は西九州新幹線の「かもめ」と接続して、武雄温泉~博多間で主に運転されていますが、朝夕を中心に小倉方面に延長運転する列車もあります。
この「リレーかもめ9号」もそんな列車で、門司港始発となります。
今回はこれを福岡・大分DC&オフろう!きっぷの指定として確保しました。
簡単に取れると思ったら、博多までは指定席が2号車しかなく、購入時は窓側の残席1とかなり厳しい状態でしたが、後で思うとナルホドと思うことになります。
早朝の門司港駅からの長崎行き
門司港駅に6時半ごろくると流石に人はまばら、でも門司港前の広場では10人ほどがNHKのラジオ体操をやっていました。
ラジオ体操が終わるとその人たちもいなくなりガランとした門司港に。それはそれで割と貴重な光景かな。と。
おそらくよく写真集とかで出てくる門司港駅はこの時間帯に撮影されたのではないでしょうか。流石に人の多い時間帯にやったとは考えにくい。
駅舎に入って改札に向かうと行き先案内表示器に「特急リレーかもめ9号 長崎」の文字が。
かつて門司港始発の佐世保・長崎行きの夜行列車がありましたが、現在も門司港駅の行き先に長崎行きが残っています。(ただし、途中武雄温泉乗り換えですが。)
早朝からの通勤・通学客はまばらで、ぽつぽつと改札通って列車に吸い込まれていきました。
門司港駅の駅名標はプラットホームの方向に対して垂直に設置されていることが特徴。最近駅名標の簡素化や撤去が進み、特にJR東日本では残った駅名標の非電照式タイプ(要はただの板)に置き換えが進行中ですが、門司港駅は堂々とした行燈タイプの駅名標が健在です。しかも書式が国鉄様式を堅持しているということはこれは意図的に残しているものと思われ、今後も門司港を象徴するものとして残っていくのでしょうか。
「リレーかもめ9号」の門司港発車時点では客は自分ひとりのみ。流石に始発から指定席を取ろうという奇特な人は自分以外いなかったようです。
車両は787系の8両編成。グリーン車が1号車、指定席が2号車で3~8号車が自由席の自由席主体の列車です。このうち3号車の元ビュッフェ車は博多まで自由席、博多から指定席のJR九州お得意の「一部区間のみ指定席」となっています。
門司で自由席にそこそこ乗車。そして小倉でホームの端まで大行列が。
流石に小倉では全席着席できたようですが、黒崎では「空いた席に荷物を置かないように」アナウンスが。すなわち立ち客も出だしたということでしょうか。
指定席もこの時点でほぼ8割近くが埋まります。
そして折尾発車時点では指定席の通路にまで立つ人が。これはつまり5両ある自由席は満席どころかデッキも人でいっぱいということで、ここまで混雑するとは思いませんでした。博多の吸引力が伺えます。
折尾ほどではありませんが、赤間、福間でもそれなりの人を載せておそらく自由席は通路にまで多数の客を乗せて博多駅に到着しました。
博多駅でおそらくほとんどが下車。指定席である2号車も数人を残して全員が下車します。
しかし博多からは指定席に大量の乗客があり、指定席の混雑度はほぼ変わらないまま博多駅を発車しました。
ただ、博多から乗った乗客は軒並み荷物が多め。スーツケースを持っている人も多く、旅客の主役が通勤客から出張客・旅行客に入れ替わったことを伺わせます。なんだか車内の空気も変わったように見え、同じ列車なのに別列車のように見えてしまうのはなんだか不思議なところ。
ほどなく鳥栖に到着。降りるとうどんの出汁の香りが。
鳥栖駅で到着した6,7番乗り場では中央軒がうどん屋を営業中。そういえば今日はまだ何も食べてなかったのでここで、かしわうどんで今日の朝食に。
ついでに気になったのが昨年販売開始した中央軒の新商品「鶏焼売ファイヤー」(600円)。
なんかいかにも辛そうなパッケージ。中を開けると赤っぽい焼売が15個にGABANの一味が付いているというなんとも辛そうなくみあわせ。焼売は普通豚肉ですが鶏肉を使っているのもちょっと通常の焼売と違うところ。
食べてみると最初の1個2個はなんともないのですが、調子こいて食べ進めていくと一気に口の中が点火していきます(笑)
このときのビールは非常に旨く感じたのでビールとあうかも。
「錦糸卵が無くなった場合のかしわめし」といい、なんか最近中央軒は攻めた弁当が多い気がしますが・・・老舗だからといってあぐらをかかないその姿勢は好感が持てます。
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