美幌から旭川までの普通乗車券です。美幌駅は無人駅できっぷ販売は地元の商工会に委託のため、このように常備券があります。旭川、札幌といった長距離券もあり、このように途中下車可能な2日以上有効なきっぷは券面が薄青色となります。
3日間有効ということで201km以上ということになり、5000円を超える高額券となりました。
注目すべきはその価格。
5170円と、旭川~網走の「えきねっとトクだ値1」の4440円より高いです。同区間は特急「オホーツク」快速「きたみ」特別快速「大雪」があります。
ところが「オホーツク」は最大55%割引の「トクだ値1」がありますが、「きたみ」「大雪」は特に割引きっぷは存在せず、「トクだ値1」より高いのに車両は一般形のH100形気動車で設備面でかなり劣るなど、なんだか歪な状態になっています。
2026年3月以降も、石北本線系統の「えきねっとトクだ値1」がダイナミックプライシング導入に伴う発売価格の変動が行われるようにルールの変更が行われ、一部値上げが行われるものの、この歪な状態自体は完全には解消されるわけではなく、青春18きっぷなど普通列車乗り放題系のフリーきっぷでなければ、基本的に「きたみ」「大雪」は車両面も含めて損ということになります。
もっとも指定席や特急とすると車掌を乗務させる必要があり、その人員やコストすらもったいないため快速に格下げしたという経緯もあるため、ワンマン運転を堅持する以上この状態は仕方なしと考えるしかないのでしょうか。
JR九州のようにワンマン特急として車掌は乗務しないものの機動的に車内改札を行うケースや、JR西日本のように自由席よりネット割のほうを圧倒的に有利にして、ワンマン特急でも利用をそちらに誘導する方策もありますが、JR北海道は特急のワンマン化は行わない模様です。
普通列車でのんびり石北本線の旅
美幌駅で遠軽行きに乗車。発車5分前にホームに立ちましたが列車が遅れているようで、約8分遅れ。もっともこの時期の北海道の列車は基本的に遅れるのが当たり前なのでさほど気にした様子はありません。
美幌からは20人ほどが行列を作って乗り込みました。
身なりからして地元客らしく、北見方面に向かうようです。途中で柏陽駅でも大量乗車があり超満員で北見駅到着。一斉に降りていきます。H100形気動車はどうも収容力がいまいちのような。
北見を過ぎて落ち着いた車内で今度は遠軽との間に立ちふさがる常紋峠へ。西留辺蘂を出ると、旅客営業を廃止した金華信号場を通過、山登りにアタックです。
ほどなくシェルターとスイッチバック跡を見つけると常紋信号場跡を通過し、そのまま常紋トンネルへ。
常紋トンネルを過ぎると下り勾配となり町が見えたと思ったら生田原駅に到着。ほどなく終点遠軽に到着です。
遠軽ではかなり有名になった「のりば案内」の「湧別・名寄方面」の標識が。もっともここのランプはもう点灯しないとのこと。
遠軽駅では「遠軽駅開駅110周年記念入場券」を発売中。1枚購入します。表面はすっかり石北本線の主となったH100形気動車が。右側奥には遠軽のシンボルでもある「瞰望岩」も見えます。
裏面は遠軽駅の開駅100年から110年までの遠軽町での出来事を並べています。なんだかんだあるもんですね。個人的には遠軽の駅近くの「麦酒館ふぁーらいと」が閉鎖されて長らく放置されていたのを気にしていたのですが、いつの間にか子ども向け施設「キッズメトロ」になっていました。(2023年だそうです。)
そして最近の遠軽で話題にあったのは「北一そば」。以前のそば屋は店主の死去で閉店され、閉鎖時のまま残されていましたが、2025年のクラウドファウンディングなどを活用して、別の方でオープンされました。
ところがクラウドファウンディングを企画した人と「北一そば」を営業される方の間で泥仕合となり、予告のうえ12/22に閉店してしまいました。
寄付した立場からすると「開いた口がふさがらない」で、正直これ以上裏事情とか追いかける気もない(というかもう見たくもない)のですが、せっかく来たので立ち寄ることに。
ところが閉まっとるがなorz
一時的に空けているということですが・・・一番客が見込める乗り継ぎ時間帯を空けるというのはちょっと常識的にありえないんじゃないかなあ。
すぐ戻るとのことですがなかなか現れず、本来遠軽から後続のオホーツク4号に乗り換える予定だったのを中止し、そのまま接続の普通旭川行きで旭川に出ることに。
ホームに向かうと遠軽行きが客待ち中。
キハ40の時代は網走からの遠軽行きがそのまま旭川行きに化けていましたが、「大雪」の快速格下げに伴い、この普通列車も遠軽で車両が変わるようになりました。
キハ40時代は必ず2両以上固定でしたが、さすがにH100形に置き換えられてからは1両単行となっています。
遠軽を発車するとすぐ右手に「瞰望岩」が。さすがに目立ちます。
遠軽の街のシンボルとあって、「オホーツク」のキハ283にもこのように瞰望岩が描かれています。
さて、遠軽から白滝の間は特にエゾジカ多発地帯となります。前日(20日)も「オホーツク4号」がエゾジカを轢いてしまい、遅延が発生。それだけに運行も慎重となり、列車も汽笛を鳴らしながらの運行となります。
それにしてもいるわいるわ、エゾジカがわんさか。遠軽から白滝だけで20頭ほどエゾジカを見つけました。そのほかキタキツネが1匹。既に人間よりも動物のほうが闊歩する地域です。
白滝を抜け、北見峠にアタック。昔のキハ40ではたちまちスピードが落ちましたが、さすがにH100形はスムーズに上がっていきます。石北トンネルを抜け、下りになると軽やかに降りていきます。
・・・ただ、油断のしたのかスノーシェッドの中にエゾジカを見つけ、急ブレーキをかけるものの・・・どこん。
なんだか鈍い音が。やっちゃった・・・
急停車して運転士は車両から降り、線路点検へ。跳ね飛ばしたエゾジカを確認し、線路に異常が出てないか確認。最後に輸送指令に報告し運転再開。この間15分。
手慣れた感じではありましたがこれが北海道の日常でしょうか。
厳しい北海道の運行を垣間見た気がしました。
上川の停車時間で遅れの大半を吸収。すぐに発車です。
当麻を過ぎると乗客が増えてきました。東旭川、南永山で大量の乗車があり、超満員の状態で旭川到着。既に旭川では真っ暗になっていました。北海道の日没は早いです。












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