「WEST EXPRESS 銀河」乗車した人向けに沿線で特典が受けられる銀河パスポートです。行き先にかかわらず単純に「銀河パスポート」と呼ばれることが多かったですが、今回は「紀南×銀河パスポート」と呼ばれています。
銀河パスポート自体は団体専用列車時代からあり、カードとして配られていました。

団体専用から通常の臨時列車になったとき、銀河パスポートはWESTERアプリに組み込まれました。e5489で「WEST EXPRESS 銀河」の指定券を購入した人にWESTERアプリで配布する形になりましたが、利用率が芳しくなかったのでしょうか、2025年紀南コースの「WEST EXPRESS 銀河」ではWESTERアプリでの配布はなくなり、再び車内でパスポート配布の形式に戻っています。
紀南各地域で割引が受けられるほか、観光案内所で「WEST EXPRESS 銀河」のクリアファイルがもらえます。なお、那智勝浦町の観光案内所はクリアファイル+ペットボトル水でした。
なお有効期間が2026年2月28日までと異様に広く、再度紀南地域に来てほしいという願いが込められたパスポートなのでしょう。
銀河パスポートでトートバッグ入手
(10/6の記事の続き)
潮岬灯台から歩いて10分ほどのところに南紀熊野ジオパークセンターがあります。(入館無料)以前訪問したときはこんな施設なかった気がしますが2019年に開館ということなんだそうです。比較的新しい施設です。
館内では南紀熊野ジオパークのメインとなるプレートとその影響による地質に関する紹介がメインで、川を実際に作ってみたりと目で見ても楽しめる施設です。
ジオパークセンターで「まぐトル号2日乗車券」を提示すると、潮岬のカードがもらえます。また「紀南×銀河パスポート」提示で、クリアファイルと、キーホルダーもしくはトートバッグがもらえますが、トートバッグを選んだら思わず「でか!」
よくノベルティとかでついてくるミニサイズではなくて、普通にマイバッグにつかえるサイズ。しかも生地が帆布で丈夫とあって、日常使いにも十分使えそうです。ちょっとかさばりますが(笑)
南紀熊野ジオパークセンターに隣接して潮岬観光タワーがあります。こちらは1960年竣工というもう築65年となる建物。傍目からみてもかなり老朽化しているのは明らかで、ピカピカのジオパークセンターとえらい違いです。
2階建ての建物で売店と食堂が営業中。タワーのほうは1階の喫茶店と最上階を除き閉鎖中で、純粋に展望塔だけの役目となっているようです。
タワー上るのには入館料300円。なお「紀南×銀河パスポート」提示で200円。タワーの最上階にエレベータで上がると、先の潮岬灯台よりも高い位置となり、より遠くが見渡せます。ただし先端にあるわけではないので、海に囲まれた感がないのが残念ですが。。。
なお、タワーに入館するとこのような「本州最南端訪問証明書」がもらえます。これはこれで記念にはなるのですが、
串本駅でも1枚100円で売られてたんですけど・・・
なんだろう、このもやもや感は。
悲劇の地
潮岬観光タワーから「まぐトル号」に乗り、今度は樫野埼灯台へ。潮岬と樫野崎を直通するバスはこの「まぐトル号」だけなので、うまく行程に当てはめることが必要です。
本土から橋を渡って大島に渡り、東に向かいます。途中で海金剛という名所がありここで30分ほど停車。なのでバスを降りて見学です。バスを降りると目の前が日米修好記念館さらにその先3分ほど歩くと「海金剛」の展望台につきます。
海金剛は海中から突き出た岩がかたまっており、船で近寄ると難破必至な危険な箇所。この日はやや波が高かったため岩に波が容赦なく打ち付け、見ていても若干恐怖を感じます。
そんな恐怖が現実となったのが、その先の樫野崎で起きたエルトゥールル号遭難事件です。
海金剛から「まぐトル号」に乗り樫野灯台口下車。ここから徒歩3分のところに「トルコ記念館」があります。入館料は500円
ここはエルトゥールル号遭難事件の海域のすぐそばに建てられ、建物からエルトゥールル号の座礁地点が見えます。
館内はトルコに関する紹介のほか、主にエルトゥールル号遭難事件に関する資料などが展示されています。
また、チケット売り場で「まぐトル号2日乗車券」崎を提示すると樫野崎のカードがもらえます。樫野埼灯台の写真となっています。
あたりは日本人よりトルコ人のほうが多そう。それぐらいトルコ色の強い場所ですが、店も少数ながらあり、中にはトルコ人が運営している店も。
とりあえずアイスクリーム購入。
トルコのアイスクリームは「ドンドゥルマ」と呼ばれ、独特の食感とその伸びるような粘り気が特徴です。一つ400円でなぜか学生は300円。注文すると、あの独特のびよよ~んと伸びるアイスを目の前で見せてくれます。
粘り気が強いので溶けてきても垂れてこないのが特徴。
さらに歩くと「樫野埼灯台」に到着。こちらも上にあがることは可能ですが、館内は公開されておらず、外部の階段を使って上ることになります。
灯台に上がると、カメムシの異様なにおいが。何事?と思って足元を見ると大量のカメムシの死骸が。おそらく灯台の光めがけてカメムシが押し寄せ、灯台の光の熱さに焼け死んだ感じです。足元びっしりのカメムシにちょっと辟易。
もっともそこからの海の景色は見事の一言。トルコ記念館方面を見るとあちこちで岩が突き出ており、この海域の航行は大変だったろうな、ということを改めて感じさせてくれました。
(10/12の記事に続く)
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