JR東日本仙台支社の「乗って楽しい列車」である「SATNO」を使用した「あいづSATONO」の指定席券です。
「SATONO」は仙台支社管内で運行されることが多く、主に「フルーティアふくしま」の後釜として、郡山~喜多方間の「あいづSATNO」に入るほか、仙台~山形間の「いろどりSATONO」として運行されることもあります。

きっぷの券面は「あいづSATONO」と英語と日本語が混じった状態になっています。そしてスタンプは「あいづSATONO」専用スタンプが用意され、記念になりますね。
最近はチケットレスもあり、こちらはJREポイントが5%つくなど優遇されていますが、やはりきっぷあってこそ・・・と思うのは自分だけでしょうか。
「ひなび」とうりふたつ・・・だって元は同じだから。
(9/2の記事から続く)
郡山に10時に到着する必要があったのはこの喜多方行き「あいづSATONO」の郡山発が10時5分発だから。
乗車した乗客はほとんどが東北新幹線からの乗り継ぎ客で、「よく間に合ったなあ」の声がそこかしこに。
もっとも乗車率は指定席4割、グリーン車6割ほど。金曜で平日だから空いているのか、それとも東北新幹線の遅れの巻き添えになったのかどっちが原因なんでしょうか。
なお、列車を見て乗車を決めた人もいて、その場で指定席券を購入した人もいるようです。
車両はJR東日本が各地に投入したリゾート向け車両HB-E300系車両。この「SATONO」はもとは「リゾートビューふるさと」を改造したものです。「リゾートビューふるさと」は2両編成2本がありましたが、1本が「ひなび」に、そして1本がこの「SATONO」に改造されました。

改造内容は「ひなび」「SATONO」とも同じで、2両のうち1両をグリーン車としてボックスシートを中心とした内装に改造されています。詳しくは上記の「ひなび」の記事にて。
一方、普通車は大きく変わってはいませんが、広々としたリクライニングシートが並びます。大きな窓+ハイデッキ+シートピッチの広いリクライニングシートは、「リゾートしらかみ」からの伝統で、まさに「正統派リゾート列車」といってもいいのではないかと思います。
運転台後部にはJR東日本お得意の展望コーナーが。前面展望や後部展望が楽しめるこういう展望コーナーはなぜかJR東日本のリゾート列車ばかりでJR他社ではなかなか採用されないのは謎。
なお、普通席側の展望コーナーは立席のみ。グリーン車側の展望コーナーは座席があり、ちょっとした差別要素となっています。
安子ケ島駅で長時間停車。ここで上り郡山行きを退避し、後続の快速「あいづ1号」に道を譲ります。快速が快速を追い抜く形ですが、まあ「あいづSATONO」はリゾート列車ですし、急ぐこともないかと。
停車中にワゴンが回ってきたので地ビール「猪苗代ビール」を購入。気が付けば車内販売がワゴンを押して回ってくるのはJR東日本以外のJR在来線ではほぼ絶滅してしまいました。
猪苗代ビールのラベルがやけに古臭いのはおそらく狙ってのことでしょう。
磐梯熱海駅に到着したものの、乗降はなし。ここから山間部に入っていきます。
意外と磐越西線の郡山~会津若松間は勾配がきつく、特に磐梯熱海から猪苗代にかけては25‰の勾配が続きます。
その勾配の途中に中山宿駅がありますが、かつてはスイッチバック駅でした。しかし、磐越西線から客車列車がなくなるとほどなくスイッチバックはなくなり、通常の駅になっています。
スイッチバック跡はかつては荒れ放題だった気がしますが、いつの間にか綺麗になっていてちょっとびっくり。
猪苗代で勾配がなくなり平坦になりますが、翁島駅を過ぎると今度は下り勾配に。
この区間はかつてはSLも走っており、勾配を走る姿が人気を集めましたが最近は走っている姿を見ません。なんかもったいない気も。

平坦になると会津若松の市内に。会津若松駅では半分以上がおりて、車内はさらにガラガラに。
会津若松で進行方向を変え、喜多方方面に向かいます。
車窓は田園風景が続き、淡々と走りますが塩川駅で運転停車。
なんでも鉄橋の上に人が歩いているとのこと。オイオイ。
まあそれだったら見つけた運転士が注意して線路から離れてくれれば・・・と思ったのですが、なんか運転士だけでは説得できず、警察が駆けつけることになるとのこと。しばらく運転再開の見込みが立たないとのこと。
ああ、ラーメンが・・・orz
朝の東北新幹線遅延に続きまたしても運転抑止。ホント、いろいろあるわあ。

結局終点の喜多方には約70分遅れ。ラーメンはあきらめ、そのままとんぼ帰りで会津若松に戻ることになってしまいました。
線路侵入の人に対してイライラ感が隠せなかったのは言うまでもありません。
ええい、どこかでヤケ食いじゃあ。
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