大井川鉄道には有人駅には入場券があり、すべて硬券となっています。乗車券は行き先を強調した独特のデザインですが、入場券はJR(国鉄)様式に準じているようで、地紋以外はほとんど見分けがつきません。
また、大井川鉄道はきっぷにハサミを入れる数少ない事業者で、今回は実使用したのでハサミが入っています。
期間限定で記念入場券なども販売されることもありますが、この硬券の入場券もこれはこれでなかなかいいものじゃないかな、と思います。
トーマスがいっぱい。こどももいっぱい。
(前回の記事から続き)
千頭に到着すると、千頭駅構内はたくさんの人が。2014年のこの日はSLフェスタとなり、千頭駅構内が一般公開されていました。
ちょうどSLかわね路号が到着。たくさんの観光客が降り、賑わいはますますヒートアップ。
特に小さな子どもを連れた家族連れが多く、そこかしこで子どもたちの騒ぎ声が。もちろん目当てはこのあたり。
やはり「きかんしゃトーマス」でしょうか。自分はこどもののとき原作となる「汽車のえほん」を全巻持っていて、個人的にはでかい「ゴードン」が好きだったのですが、アニメ化にあたって「きかんしゃトーマス」となってやはり「トーマス」が一番人気になっているようです。
ただし、原作第一巻の「三だいの機関車」の三台は「エドワード」「ゴードン」「ヘンリー」で、「トーマス」「ジェームズ」は一巻ではでてきません。
千頭駅に静態保存されていた9600形蒸気機関車を「ヒロ」に仕立てあげています。「ヒロ」は確かモデルが日本のD51形蒸気機関車だった気がしますが、さすがに大井川鉄道にはなかったようで同型の貨物型だった9600型を改装したようです。
トーマス号が並ぶと歓声が上がりました。
「きかんしゃトーマス」関連では、「ラスティー」に改装されたディーゼル機関車も。こちらも本線走行はできませんが、井川線用となってこぶりな機関車で、まさに入れ替え用機関車といった風体。
そうこうしているうちに、「トーマス」号が千頭駅から出発するため、客が大挙して「ト-マス」号の発車ホームへ。オレンジの車両が並びます。
「トーマス」号の客車は作品にあわせてオレンジ色。鉄道ファンにはこのオレンジ色を嫌悪する人もいますが、機関車があそこまで変身しておいて客車はそのままというのもどうかと思うので、個人的にはありだと思います。
ただ、比較的新し目のスハフ42/オハ47系列でそろえられているため、客車が均整を取れた形になっているほか、車内も旧型客車ではあるが比較的近代化された車両でそろえられることになりました。
このため、編成美という意味では統一された「トーマス」号はかなり綺麗ですね。
逆に残された車両で組成される「かわね路」号は、客車のごった煮感がますます目立つことに。
発車直前にはすごいひとだかりが。
「トーマス」号が発車すると、あたりはこどもたちでいっぱい。さすが人気列車です。
大井川鉄道は「トーマス」号導入までは、廃線も検討されるほど厳しい状態でしたが、このクリーンヒットによって息を吹き返すことになります。
2024年となる今年は「トーマス」号、列車自体は6/8から運行開始予定です。今年は運行10周年ということで、いろいろなイベントが予定されているようです。一部区間が災害で不通なのは残念ですが、久々に訪問してみようかなあ。
(6/3の記事に続く)
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