関西本線天王寺口は一般的に「大和路線」と呼ばれ、「大和路快速」はその看板列車です。主に加茂・奈良~大阪間を結び、大阪から先は各駅停車で京橋・鶴橋経由で天王寺に向かいます。
そんな大和路線ですが、以前は通勤時間帯にやまとじライナーという通勤利用者向けのライナー列車を走らせていましたが、廃止されてしまいました。
以降は通勤時間帯は区間快速、それ以外は大和路快速として大阪と奈良を結んでいましたが着席通勤向け有料列車として、2023年に平日朝の大阪方面行きの区間快速の一部列車のうち、221系の1号車の半分を指定席にした「快速 うれしート」の設定が始まりました。
なかなか好評だったようで、2024年3月のダイヤ改正では土休日の大阪方面にも設定されるようになりました。土休日は運転時間帯は区間快速ではなく、大和路快速になるため、列車名も「Q大和路快速」となりました。マルスに収容するためわざわざ列車名を組み込みました。「Q」は大和路線の路線記号になります。
今回購入したのはJR西日本で一般的になったチケットレス指定席券で、きっぷに引き換える必要はないのですが、いつものように引き換えています。
なお指定席の区間は途中の天王寺まで。天王寺より先の大阪環状線内は指定席が解除されて自由席になります。このため、券面の発売区間も天王寺までとなっています。
体調には気をつけよう。
当初は券面通り加茂から乗るつもりで加茂駅に向かおうとしたのですが、乗車予定の列車が急な体調不良のため、代替の運転士の手配に手間取り、20分の延着。
これだと加茂から乗車できないため、木津から乗車することに。
木津できっぷを引き換えようとしますが、なんとみどりの窓口の開始が4/1から8時からになっており、みどりの券売機もないため引き換え不可能。
おいおい、うれしート利用者はどうやってきっぷ買うんだとなりますが、おそらくほぼすべての利用者がこのチケットレス指定席券を利用することが想定され、通常の指定席券を使う人は皆無だから影響ないだろう、という読みになるのでしょうか。
とまあ、引き換えはあきらめてそのまま乗車することに。
ちなみにうれしートの指定席は車内では購入できず、必ず事前に購入する必要があります。このあたりは新快速のAシートと同じ扱い。
うれしートは最後尾に設定されています。つまり車掌室のすぐ前。要は車掌室のすぐ前に設定することで、車掌による指定席のチェックを行うことができるメリットがあります。
でも正直、端まで歩くのは面倒。
大和路快速は2020年3月のダイヤ改正で6両編成がなくなり、分割編成をのぞいて8両に統一されました。このため、大阪環状線では常に3ドア8両の電車が来るようになり、すっきりしています。
行き先の「大阪環状線」表記は、ヨソ者が見ると面くらいますが、天王寺から大阪環状線に乗り入れて一周して天王寺が終点なので、「天王寺」と書くわけにもいかずこのような表記です。なお、天王寺を過ぎて環状線に入ると弁天町に着くまでに天王寺行きに置き換わります。
そして列車種別が「O大和路快速」・・・ん?「Q」じゃないの?
実はこの列車種別の路線名表記。乗り入れ先の路線を示しており、大和路快速でも大阪方面は乗り入れ先の「大阪環状線」を示す「O」が入り、逆に奈良・加茂方面は大和路線を示す「Q」が入ります。
でも指定席券の券面は「Q大和路快速」・・・ただ大阪環状線内は指定席が解除されるので「O」を使うわけにもいかないのですね。
指定席券の券面と列車表示があってないのは気になりますが、そんな細かいこと気にするのは鉄ヲタぐらいでしょう(笑)
ちなみに京阪神の新快速で敦賀行きが米原経由と湖西線経由の2通りありますが、行き先表示が米原経由が「A新快速」湖西線経由が「B新快速」となっています。ちょっと気にしてみてもいいかも。
木津駅でうれしートに乗車したのは私一人。他に1号車に客はなし。
そして奈良駅で乗車した人はうれしートゼロ。郡山~久宝寺でうれしート乗車した人もゼロ。つまりこの日の「Q大和路快速3号」の指定席客は私一人。
そりゃ一般席もガラガラでしたから、わざわざ300円払ってまで指定席使うまでもありません。
土休日に設定されたとき「土休日も混んでるのかな?」と思ったのですが、少なくともこの日を見る限りはそんなことはなく、なんのための指定席なんだろう?と首をかしげることしきり。
王寺を過ぎると山越え区間に入り、大和川が寄り添います。
そういえば探偵ナイトスクープで大和路線で通勤している依頼者が大和川を下って通勤する話があった気がしますが、流石に電車と川下りではかなり差があるでしょとちょっと思い出し笑いしていました。
天王寺で「うれしート」が解除されると、あっという間に座席が埋まりました。
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