飯田線の沿線観光の活性化のために、2010年の8月に登場しました、「そよ風トレイン117」です。
列車名のとおり元東海ライナー、快速用の117系を改造した電車で、4両編成。前面にヘッドマークがある以外、2号車「以外」は外観はほぼ原型をとどめています。
2号車については塗装を変えています。
2号車はフリースペースの展望車で、ドア間の座席を撤去し、ウッディなチェアーをおいて渓谷の眺めを「そよ風」を受けながら楽しむことができます。
1号車、3、4号車の車内は3脚中1脚のイスの背もたれを撤去し、そこに大型の机を置いています。
とくにイスの間隔(シートピッチ)は変えていないので、ボックスシートとしては異例の大きさになっています。
一方展望車である2号車はなんとドアを開けっ放しとし、そこに柵を設置して風を受けながら外を眺めることができるという大胆なことをやっています。
またドア間の窓も上段は基本開けっ放しで走行中はまさに「そよ風」を楽しめます。
トンネル内は寒いぐらい。
全般的に改造は最小限にとどめている割にはよくできてると思います。
もっともJR東海は当時で117系の全廃を決定していましたので、この列車も廃車までの最後のご奉公といったところでしょうか。
そよ風トレイン117は飯田線のほか、東海道線大垣方面、中央西線、御殿場線などで活躍していました。
通常の117系が全廃した後も唯一残っていましたが、2013年に廃車されています。
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