8/29の「サンライズ出雲」から始まる一連の記事(一部違うのもありますが)は、この松江~遠野の往復割引乗車券を乗車券としています。このきっぷをベースに郡山~喜多方を「小さな旅ホリデーパス」など別のきっぷを追加しています。
このきっぷの片道営業キロは1466.9km(運賃計算キロ1471.5km)有効期間9日で16280円。往復割引なので、片道あたり1割引きとなり、往復で29300円、有効期間18日の久々に半月以上もある大型の有効期間のきっぷとなりました。
これ、高いのか安いのかちょっと判断が難しいところですが、下記を考えるとなかなか面白いことがわかります。
松江~遠野(往復割引)+東京~一ノ関まで往復やまびこ
松江~遠野(往復割引):29300円
往復やまびこ新幹線特急券:11160円
合計:40460円
松江~東京(往復割引)+東京~一ノ関まで新幹線eチケット(トクだ値14)+いわてホリデーパス
松江~東京(往復割引):21960円
新幹線eチケット(トクだ値14・往復):17980円
いわてホリデーパス:2510円
合計:42450円
東京~一ノ関を運賃・料金3割引の「新幹線eチケット(トクだ値14)」を使用しても、単純な往復割引のほうが安くなりました。実際は郡山で途中下車して喜多方往復してますのでその時点で新幹線eチケットは使えないのですけどね。
これは「遠距離逓減」という制度が影響しています。JR運賃は距離が長くなればなるほど距離単価が安くなるもので、上記の例だと松江~東京往復が21960円なのに、松江~遠野往復が29300円。すなわち東京~遠野間が通常片道8910円なのが、往復7340円と、半額以下いうことになってしまいます。
JRの101km以上の片道きっぷは途中下車ができますから、あえて長いきっぷを作って単価を下げるとい手段は、下手な割引きっぷよりも安くなることが多いです。このため、旅行に使うきっぷの検討でフリーきっぷではなく一筆書ききっぷも検討することが多いです。

行きは喜多方に寄ったり、イブニングウェイに乗ってみたりしてみましたが、帰りは新幹線で一ノ関から東京まで一直線。株優が余っていたので一ノ関から東京までJR東日本の株優を使用してきっぷを購入しています。
なお、JR東日本の株優は特急券のみでの購入も可能で、一見4割引の乗車券分が使わないためもったいなく感じますが、上記のとおり往復割引のほうが株優よりも明らかに安くなるため、あえて乗車券は購入していません。
なお、画像を見ればわかるとおり、「はやぶさ112号」の画像は持ち帰りができなかったのですが、それは8/24に東北新幹線のトラブルに巻き込まれたためです。その顛末は・・・
何故か気になった不穏な帰り
(9/16の記事から続く)
前日夜8時まで飲み、駅近くのホテルで一泊。翌朝目を覚まして何気に帰りの新幹線「やまびこ64号」の時刻を確認・・・なんか嫌な予感がする・・・
しばし考え、えきねっとで「やまびこ64号」から一本前の「はやぶさ112号」に変更。窓側席が1席のみ空いていました。
ベッドに横になりながらさくさく変更できる「えきねっと」はこういうときありがたい。帰りの「サンライズ出雲」の発車まで東京駅で2時間近くあるけど、そのときは東京駅八重洲のAntenaAmericaで飲めばいいか(まだ飲むんかい)と、このときは深く考えずにいました。
この日は「全国地ビールフェスティバルin一関 」11時から開始。真っ先にテント下に陣取りカンパイ開始。
あっという間に人で一杯となり、大賑わいに。一関のいいところは、来場者数に比べて出店数が割と多いので、たいていのビールや食事はそれほど並ばずに買えるところ。もっとも閑散としているわけでもなく、ちょうどいい込み具合という感じでしょうか。
ステージではイベントなどいろいろやってます。一番盛り上がったのはやはりファイナルファンタジーシリーズの音楽面での生みの親ともいえる植松氏の「植松伸夫 conTIKI」のバンド演奏でしょうか。さすがにこのときは立ち見も含めてかなりの人が聞いてました。
さて、午後に入り、そろそろ帰りの時間も気にしたほうがいいかな、と思った矢先に大会運営からのアナウンスが。
「お知らせです。現在東京~盛岡間で東北新幹線が運転見合わせとのことです。現在運転再開の見込みは立っていないそうです。」
「はぁ?」

どうやら大宮~小山間で「やまびこ63号」が立ち往生した模様。
この「全国地ビールフェスティバルin一関 」は2025年は8/22~24の日程で行われました。で、首都圏から参戦した人にとっては、8/22午前は大宮~小山で保線車両が立ち往生して東北新幹線が大混乱、帰りは「やまびこ63号」立ち往生に巻き込まれるという正直笑えない事態に。

しばらくすると、17時運転再開見込みということで、胸をなでおろします。東京駅21時50発の「サンライズ出雲」に間に合うか一抹の不安はありますが。。。
一ノ関駅に戻ると、乗車予定の「はやぶさ112号」は約35分遅れで走行中。このときばかりは朝に「やまびこ64号」から「はやぶさ112号」に変更した自分を褒めてあげたい(笑)
空いた時間で駅弁購入。松月堂の「三陸しおさい弁当」1750円也。あまり見知った駅弁ではないですが、なぜか一ノ関の駅弁は海鮮系、特にうに、イクラ、ほたてが乘っている駅弁が多く、これもまさにそのタイプです。
しかし最近毎回思いますが1750円はさすがに高いかなあ。4~5年ほど前なら多分1200~1300円ほど程度だったと思います。
ところどころ前に詰まって減速するものの、だいたい40分前後の遅れで大宮駅手前まで到着。ところが前が詰まっているということで、駅手前で大休止。やはりというか大宮駅ホームに電車が滞留して詰まっている模様。
ようやく動き出して大宮に到着。遅れは60分程度に広がりました。そこでえいとサマに声をかけられ、大宮で下車。多分この先詰まるはずだと。
車内放送でもこの先列車が何本も入っており、これからのさらなる遅れを暗示させていました。
大宮駅で上野東京ラインに乗り換えて東京駅に向かいます。きっぷに無効印を押してもらおうとしますが、有人窓口は長蛇の列でなかなか進みません。仕方なくこのきっぷを手元に残すのはあきらめ、大宮の中間改札を通ります。(このため、きっぷが手元になく、先述のとおり写真となります。)
上野東京ラインの車内でJR東日本の列車走行位置アプリでチェックしますが・・・
20時35分頃大宮駅を出発した東京行き「はやぶさ112号」ですが、21時5分頃まだ上野にたどり着いていない模様。
21時20分頃に上野東京ラインは東京駅に到着。一方「はやぶさ112号」は上野駅に到着。完全に在来線が新幹線を追い越しています。
21時37分頃。上野駅を出発したようですが、上野~東京間で立ち往生している模様。完全に東京駅での折り返し列車出発待ちですね。
結局「はやぶさ112号」が東京駅に到着したのは108分遅れの21時44分頃。
既に東京駅9番ホームには21時50分発の「サンライズ出雲」が入線済です。一応大宮駅で上野東京ラインに乗り換えなくでも「はやぶさ112号」から「サンライズ出雲」へ乗り継ぎはできたことになりますが、正直危なすぎます。
ましてや「やまびこ64号」のままだったら絶対に間に合わないため、ちょっと背筋が凍る思いをしました。
ただ、時間にきっちりとした印象がある新幹線で、行きも帰りもここまでgdgdになるとは全く予想しておらず、東京駅に到着したときはすっかり酔いも醒めてしまっていました(笑)
行きも帰りも東北新幹線の乱れは気象異常等ではなく、機械の故障系というのもなんだかなあ、とは思います。
(9/20の記事に続く)
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