JR常磐線の馬橋から流山を結ぶミニ路線流鉄の1日乗車券です。流鉄はかつては総武流山電鉄と名乗っていましたが、2008年に流鉄に改称しています。
全長5kmちょい、全線所要時間12分。2両編成のワンマン電車がいったりきたりしています。
今回はその1日乗車券です。発売額は500円。2014年当時の価格ですが2025年現在も同価格、同スタイルで発売中です。なお、ICカード等は一切使えず、昔ながらのきっぷのスタイルを残しています。
馬橋~流山間は2014年時200円。2025年時点では220円なので単純往復では1日乗車券ではモトは取れず、どこかで下車する必要があります。
1日乗車券には流鉄の写真が描かれています。
起点の馬橋までは常磐線各駅停車で西日暮里から約25分。東京近辺で中小私鉄のミニトリップを楽しみたい向きにはおあつらえ向けの路線ではないでしょうか。
本当のミニトリップ
松戸から常磐線各駅停車で2駅。馬橋駅で降りると、常磐線快速電車の線路の向こうに流鉄の電車が停車中。青い車体をしており前面に「流馬」と表示されています。流鉄は5編成のすべてに愛称をつけています。ただ、この「流馬」は2014年の姿で2025年現在はピンク色に塗られ「さくら」号と名乗っています。
5000形車両は、西武の新101系電車を導入した車両で2010年前後に導入されました。もともとは1970年代の車両で、特に内装はかわっていないため、クーラーこそあるものの昭和の車両という雰囲気が出ています。
かつては3両編成でしたが、つくばエクスプレス開業による乗客減などで現在は2両編成がメイン。またワンマン運転ですが、各駅で駅員がきっぷを回収というスタイルになっています。
馬橋駅で常磐線の乗り換え客を乗せて発車。しばらくJR常磐線の近くを走り幸谷駅に到着。ここはJR常磐線、武蔵野線の新松戸駅と乗り換えとなり始発の馬橋よりたくさんの客を乗せて発車。近くに商店などもありジャンクション駅としてにぎわっています。
小金城趾駅、鰭ヶ崎駅とすぎるとつくばエクスプレスの下をくぐります。このつくばエクスプレスの開業が、流鉄の経営の打撃になったそうですがそれでも不動産で鉄道事業の赤字を補填する形になっているのだとか。
平和台を過ぎるとほどなく終点の流山です。
反対のホームには黄緑色をした「若葉」編成が留置中。これも2025年現在は濃い緑になっています。(愛称は「若葉」のまま)
終点流山駅には車庫も併設され、2編成がお昼寝中。流鉄電車は2両編成5本の合計10両しかありませんが、全編成に愛称がつき、塗装も変えているなど地域密着鉄道としての姿が色濃くでています。
わずか12分のミニ鉄道ですが、車内の雰囲気といい、駅の姿といい昭和の姿を色濃く残しており、おそらく2025年もそれほど変わっていないのではないかと思います。近くを走る近代的なつくばエクスプレスとの乗り比べも楽しいかもしれません。
(8/11の記事に続く)
コメント